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夢=序章

あれま、結構早く投稿出来たりしました。あほな作者のcherryです。

今回はアリスの夢の中設定です。駄文なもんでそこはスルーして頂けたらと思ってます。

ではどうぞ。

 今日も『彼』はそこにいた。―――――――――――。



色とりどりの花が自分の存在を主張するように咲き誇っている中に純白のウサギ耳を頭にはやしている青年が一人静かにたたずんでいる。


 もう何度目だろう、この人と夢の中で会うのは。


私はいつもと同じように怪しげに笑っている『彼』を見ながら、心の中でハぁ―、とため息をついた。

「また会いましたね、アリス。」


「そうね・・・、あたしはできれば会いたくなっかたんだけど・・・」


「おや、ひどいですねぇ。・・・それとも、ここが――――夢の中の世界が気に入りませんか?」


・・・・確かに、夢と言えどもこんなにきれいなところを気に入らない人はいないと思う。

あたりには甘い香りの放つ花々が綺麗に咲き乱れているし、上を見上げれば透き通るように青い空がこの世界を包み込むようにして広がっている。

ところどころ緑もあって、あたしが見ても、いや、どんな人が見てもきっと、桃源郷に迷い込んだと錯覚するに違いない。ただ―――――


「あなたに毎回会って、騙されて、色々ねじのぶっ飛んだ人達と会うことがなければの話だけど。」


これまでに夢の中で彼に合う度に言葉巧みに惑わされて、色々非常識な人たちのところに連れて行かれた。

それがわかっててついていくあたしのお人好し加減にも問題があるんだろうと思うけど・・・

一度なんて、妙なお茶会に連れてかれて、なんかでっかい帽子をかぶった人にナイフを投げられて追いかけられた。

あのときは本当に死ぬかと思ったよ、うん。


「あはは、心外ですね。騙すなんて。僕はただアリスにこの夢の中の世界を案内しているだけじゃないですか。」

顔は笑ってるけど、言葉が思いっきり棒読みだ。

そういえばこいつ、私があのお茶会で変な人に追いかけられている時もこうやって「あはは」って笑ってたんだよね・・・

なんか思い出したら腹が立ってきた。


怒りがふつふつとわき上がる中、それに気づいてないのか目の前のウサギはあいかわらずにやにやとむかつく笑みを顔に浮かべている。


・・・・・

・・・・・・

・・・うん、とりあえず一発殴ろう。


「・・・・」


「ん?どうしました?アリス。具合でも悪いのですか?」


「死に腐れ!!このクソウサギ。」


「グゲッ」


黙っている私に近づいて、心配そうに顔を覗き込んできたウサギは、私の繰り出したパンチをもろに食らって後ろへズザザザーとふっとんだ。


・・・うわぁ~、ほんとに当たるとは思わなかったよ。


「ひどいですよ!アリス。いきなり殴るなんて。私何もした覚えないですよ!?」


嘘つけ。おおありだろ。

とは、思うものの、心なしか涙目で頬を押さえながら訴えてくる姿はそれなりに惨めだった。

まぁ、涙出てるしこれくらいで許してやるか。


「で、今日はどんな面倒事をあたしにふっかけようとしてたわけ?」


「おや、さすがアリス!よく分かりましたね。」


さっきのみじめな姿はどこへやら、すっかり元気になってはしゃいでいる。

つーか、ほんとにふっかけようとしてたのかよ・・・


「・・・今日はどこへ連れていくつもりだったの?」


私がそうあきれながら聞くと意外にも「どこへも行くつもりはありませんよ」という答えが返ってきた。


どこへも行くつもりがない―――――――・・?

それはそれでまたへんな人に追いかけられなさそうで助かるけど、どういう意味だろう?

今まで会うたびに振り回されてきたのにいきなり何もないなんて、なんだか逆に気持ち悪い。


とてつもなく嫌な予感がする中、だんだん目の前のウサギの姿がぼやけてきた。


・・・あ、もう朝か。


意識が遠のいて夢が覚める直前に聞こえたのは、これまた気持ちの悪い白兎のくすくす笑いだった。













―――――――ようこそアリス『夢見の国』へ



















どうだったでしょうか、まだ2話目なので何とも言えない模様なんですが。

読んだ方是非ともコメントや感想を宜しくお願いします。あと、誤字脱字報告も宜しくお願いします。これらをもらったあかつきには、この作者、頭を打って感謝したいでございます。ではまた3話目で。アデぅー♪

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