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姫君と幸薄変態ナイト  作者: 石田 真紅亜
1/5

幸薄の夢

読む前に言っておきます。

あまり期待しないでください。怖いです。


 もうすでに姫と俺達「王家近衛騎士団」のいる位置は敵にさとられているであろう。国民や同志達は次々と捕らえられていく。中には逆らい、その場で見せしめとして殺された者もいる。

「もう、ここもじきに見つかってしまうでしょう」

「だね」

「姫、もう少し危機感をお持ちください」

「眠い」

 姫と同志が話しているが姫の方は本当に眠そうに目をこすっている。以前から姫は表情と態度にやる気を感じれない。

「ったく相変わらずか。姫よぅ、テメェもっとなんかねぇのか?」

 俺は姫に対して一言物申す。

「膝枕して」

「しょうがねぇな」

 俺はすり寄ってきた姫の頭を撫でながらその場に腰を下ろす。そこに姫は頭を嬉しそうに乗せてくる。嬉しそうにと言ったがあまり表情に変わりは見られない。

「団長、そんなことしてる場合ですか?」

「だぁてなさい」

 しばらくそうしていると姫は可愛らしい寝息を立てだした。俺はその様子をしばらく眺め、姫を抱き上げる。それを副団長に渡す。

「団長・・・あなたまさか!?」

「俺の故郷は友国の辺境にある。国王そして故郷の長に手紙を出しておいた。任せたぞ。」

「団長っ!」

「命令が聞けんと?」

「ッ!かならず後から追いかけて来てくださいね」

「んー」

 俺は手を振る。走り去った団員たちを見送る暇もなく敵の声が響いてくる。俺達の国を滅ぼし、平和を奪い去りそして何より、あいつを、姫を苦しめた憎むべき相手の声が。

 最後に見れた愛おしい人の表情は泣き顔。眠りながら涙を流していた。俺は悔しくて、ただ剣を握りしめた。


 そこで俺の夢は覚めた。むくりと重い体を持ち上げると背骨辺りが音を立てる。見慣れた教室の机に突っ伏して眠っていたようだ。変にリアルな夢だった。まるで自分の昔の映像を見ているような、懐かしいけれどまったく覚えが無いという感じのする夢。

 まぁ、どうせどこかで読んだラノベの内容と重なったのだろう。

 俺は伸びをして席を立つ。近くにいた女子が「ひぃ」と後ずさる。俺は顔が悪い・・・自分で言ってて虚しくなるな。悪いと言っても、醜い的な意味ではない。自分で言うのもアレだがそこそこイケてると思う。極端な話悪人ヅラと言う事だ。目つきが悪く、色素が薄いせいでシルバーの様な色の髪。そのせいである事ない事いろんな噂がったている。『極道の跡取り(嘘)』とか『不良の頭(嘘)』とか『街で5人に絡まれたのを返り討ちにした(本当)』とか『危ない人達と盛り上がっていた(あるいみ本当)』

 俺を分かりやすく説明すると『顔つきが悪いせいで誤解される腕っ節の強い男の子、名前秋山三郎(あきやまさぶろう)(実はオタク)』だろう。俺は何も悪い事はしていないのに。不幸だ。

 放課後だったのでいつもの場所、この町『秋原町(あきはらちょう)』の電気街『秋原電気街』へ。そこは秋葉と似たような発展をとげた街。そこへ向かう

 すると

「オエア!おごっ動くな!」

 噛み噛みな叫び声が聞こえてきた。なぜか、日本刀を持った黒子が強盗をしていた。正体を隠す方法はもっとあっとのではないだろうか。その黒子がいる店の中には、小さい子供やお年寄りもいた。

 俺はしばらく黒子に見つからない位置で事の成り行きを見守る事にする。

「金だ!この不況、強盗せずにいられるかってんだ!金をつめろぃ!」

 この国だけでなく世界中の人間は強盗せずに生きているわけだが、なんというか客観的に見ると酔っ払いみたいだ。

「うえぇぇぇぇぇええぇぇん!」

 なにが怖かったのか子供が泣き出した。おそらく声の大きさに驚いたのかもしれない。と言うよりそれ以外まったく理由が見当たらない。

「うるせぇ!」

 その声が癇にさわったのか黒子が子供の方に向かっていき、刀の鞘を振り下ろした。がその鞘は子供に当たる前に、うちの女子の制服を着た人にぶつかる。

「っう!」

「邪魔すんなや!」

 あきらめて何もせずに帰ってくれるかもしれないという俺の希望は無くなったので、俺は刀を振り上げている黒子の肩をトントンと叩く。

「ああん!」

 振り向いた黒子の刀を握っている手を曲がらない方へとねじる。

「いっでぇ!」

 そう叫んで刀を落とす。刀を持っていた手から手を放して、みぞおちに膝をめり込ます。黒子は声も出せずにその場に崩れそうになるが、俺は体をひねりまわし蹴りをくらわせる。

 黒子は1メートルほど転がり悶える。俺は黒子が落とした刀を拾う。拾って間もなくパトカーのサイレンが聞こえてきて、警察の人が入ってきた。

「犯人はここですよ」

 俺は親切心で悶えている黒子を指さしながら言うと

「確保!」

 そう叫びながら俺を捕まえた。いくら目つきが悪くて髪がシルバーだからと言ってもその辺はきちんとしてほしい。

「俺じゃないんですけど・・・」

「犯人は大体そう言うんだ」

 俺は無実の罪で連行された。よくある、よくある。まぁ、黒子はしばらく動けないだろうし、ここの人たちが証人になってくれるから大丈夫だろう。警察署には俺が、誤解されて補導され過ぎて顔見知りになった刑事さんもいるし。

 と言う訳で俺はあきらめてパトカーに乗った。何回目だろうか、誤解で捕まるの。



「あの人は・・・間違いない、やっとみつけた。同じ学校だったんだ。」

いかがだったでしょうか?

なんて言うか駄作?みたいな匂いがぷんぷんしますが気にいっていただけたら幸いです。

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