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破綻者

処女作ですよろしくお願いします。

小さい頃、俺はヒーローに見惚れていた。


万人を救い大切なものを守その姿に憧れていた


いつか自分もこんな風になれたなら、少年はいつまでも夢を見続けた。


しかし現実は……










どこまでも非情であった。





                                       






                                  _____________________________

──私の名前は笹林カグラ。

可愛いものが好きでちょっぴり走るのがが得意な十七歳だ。


こんな至って普通の私は今とても困っている。なぜかって?現在とてもしつこいストーカーにダッシュ追いかけられているからだしかも五人、なんとも大胆なストーカーである。


普通の人ならストーカーに追いかけられた場合、建物逃げ込んだり、周りの人に助けを求めたりするだろう。

しかし私の場合、そうもできないのが現状である。理由は三つある。 


一つ目周りが廃墟であり逃げ込んでもそのまま入ってくる。この時点で周りが廃墟なのはおかしが、後々話すのでそこは置いておくとしよう。 


二つ目はまわりに人がいない。まあ周りが廃墟な時点で、人が全くいないの何らおかしいことではない。そんな廃墟街に何でお前とストーカー達は追いかけっこしてるかって?これも後々話す。 


そして三つ目これが一番重要である、何でここが廃墟街で、何で私が追いかけられているか、その原因がこれである。それは私を追いかけるしつこいストーカー達は…………








この世界に侵攻してきた、異界人(インベーダー)分隊だからである……………







「嫌ぁぁぁ来ないでぇぇぇぇぇぇ!!!」


追ってくる異界人は全身に、パワードスーツのようなものを着ており、体長が2メートルほどの狼のような姿をしていた。


どうしようっ!!、どうしよう!! どうしてこんな事になっちゃったの?! 世界がめちゃくちゃになってから5年、本当なら学校の教室で授業を受けたり遊んだり、友達とバカやって恋愛したり、そんなごくありふれた日常を送るはずだったのに………


そう思いにふけているとやつらのうちの一体が自分に向けて飛びかかり空中で爪をたてた。うまくかわしたが元々いた走っていた場所のコンクリートは見事に削られていた。


今ので一瞬隙ができそのうち路地裏に逃げたが、その体長2メートル巨体をうまくねらせて路地裏入ってきた。スピードはだいぶ落ちたがそれでも壁や地面を使い這い寄ってくる。


なんで入っこれるくるのよ、そんな巨体で?!


そう驚きつつもその曲がりくねった路地を進んでいった。異界人自身もら入れたはいいもののやはり動き辛く追いかけるのにほんの少し苦労してるみたいだ、しかしそれでも奴らは足を止めなかった。元々奴らは人よりは少し知能が劣っているかわり野生の本能が強く高い執着心を見せていた。 


裏路地をねけて通りに出たら稼いだ距離をいかしそのまま逃げ切ろうしたが……


「嘘でしょ……なんでいるのよ」


出てきた場所に4体の異界人が待ち構えていた。どいういわけか待ち伏せされていたらしい。 


この状況に目の前が真っ暗になり、嫌な汗が吹き出してきて、恐怖で何も考えることができなくなった。このことを蛇に睨まれた蛙というのだろう。全く体が動かなくなり、何もすることができなくなった。まさに絶対絶命。こうしてる内に奴らはどんどん近づいてくる。


どうしよう!?どうしよう!?どうしよう!?体動かない怖くて足がすくう、なんも考えられない、考えないとっ!、考えないとっ!、考えないとっ!。

 

恐怖で本能的に体が屈めこむ、頭いまだ真っ白 


なんでこうなるの私なんか悪い事した?あの日から、何もかも変わっちゃった、家も学校も公園も、お父さんもお母さんも、友達も先生も全部なくなった。まだしてない事、もっとしたい事がいっぱいあったのに。


まだ恐怖で体がいうこと聞かない


嫌だ、まだ死ねなない、死にたくない、誰かっ、誰か助けてよ。


しかしまだ声もでない。


まだ生きていたい、生き続けたい、したい事ができるまで生きたい、だからっ……だから、




「誰かっ….誰か助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」





そう叫んだ時、自分の周りでシュッと風を切るような音がし、道路に人が飛び降りてきた。


次の瞬間周りにいた異界人は、突如として奇声を上げ真っ二つになっていた。


「へっ?」


突然出来事に頭が真っ白になった、さっきのは絶望感で頭が真っ白になったが、今回はいきなり起こった事への理解のしがたさからきた。自分が助けを呼んだ瞬間、自分を殺そうしていた異界人達は真っ二つされ、そこへ人が飛び降りてきたのだ、普通ではあり得ない情景に混乱するのは当たり前だろう。


飛び降りてきた人は、着地した体制から立ち上がると、チラッと自分を見た。立ち上がった人は男であり、身長は180いくかいかないか位で、薄汚いマントを羽織っていた。


「離れてろ」


まだ理解が追いついていない私は、素直にその男いう事がしたがい建物壁側下がった。まだ残っている異界人は、私のなんか見向きもせず、一瞬のうちに仲間を四体屠った男にかなり警戒してるようでグルルルと喉を唸らせていた。


互いに緊迫した空気の中、異界人の内の三体が男に向かって特攻をしかけてきた。


すると男は相手に向かって斜めに立ち、少し体勢を下げ上半身を左後ろ斜めに曲げていた。その姿はまるで、ゲームとかでよくある居合術の構えのように見えた。


そんなことでもお構いなしに、異界人がこちらにむかってきた。その内の一体がうちに二体を置き去りに真正面からかけてきた。


異界人と男の距離がまだ6メートルはある時、はその距離のまま男はそのマントから何かを抜き、異界人達の方向へ振った。


次の瞬間、先頭にいた異界人は口から尾かけて、真っ二つにされていた。


私はなぜその距離で切れるのか、不思議に思った。初め見た時、そん長物なんて持ってなかったはずだし、ましてや如意棒でもない限りマントの中に隠せない。


その疑問の答えは、驚きと恐怖、そしてすごく歪かつ不可解のもので返された。


男が振ったものは、






男の右腕と金属のが根を張るように同化し、巨大化し、スライダーがない刃の伸びたカッターナイフだった。



「?!」



それを見た時、驚きと衝撃が隠せなかった。なぜそんな物が腕と根を張るように同化してるのか、と疑問は絶えなかったが。考える暇もなく男が次のアクションを起こした。


先頭に続いてきた二体目は、男の右斜から向かってきた。


男は横に振った刃を上に上げ、斬ったそのままの状態で、前に片足大きく踏み込み刃を切り下げた。刃の直線上にいた二体目の異界人が、頭から腹かけて真っ二つになった。


二体目を倒した次の瞬間、二体目とほぼ同じ速さで向かってきた三体目が、の左斜めから、男に飛びかかろうしていた


男の刃のリーチでは間に合わないと思った時、



伸びた刃が、バキッっと音をたてて根元三枚を残して折れた。



そのまま体を三体目の方へと向け、右腕を後ろにそらし再び刃出した。そして男は、刃を下から左斜め上へと大きく斬り上げた。


三体目も、前者二体と同じく真っ二つにされた


すごい……!


自分では手も足も出ないような奴らを、その右手の刃で一瞬で倒してしまった。


私が関心していると、異界人のうち一体が突然男をマジマジと見始めたと思ったら、突如として遠吠えをしだした。突然なんなの?! と警戒すると、遠くの方から無数の何かが地面を駆けるような音が聞こえた。


しばらくもしないうちに、片方の通りから三十人位の規模少隊ぐらいの異界人達がやってきた。


「嘘でしょ……」


本日二度目の絶望である。


異界人が目の前に集合すると、隊の中で一体だけ、周りの異界人と明らかに違うフォルムのやつがいた。見た目は狼の獣人のような姿で二足歩行、体長は3メートルほどあった、おそらくあれが隊のリーダー格なのだろう。すると……


「検索中、一般個体B級ネームド確認、個体名:通称 破綻者(bankrott) ヲ確認」


「総員、魔装第一式ショートブレード装備、速ヤカニ、対象を抹殺スル」




突如として、低い機械音声で喋り出した。その声に従うように狼方の異界人は、前足に収納されていた、ブレードのような物を出し足先につけ、人狼種は前足の側面にブレードがついた。


「開始」


リーダー格がそう声を上げた時、先頭とその次の列にいた異界人7体がいっせいに私達に飛びかかってきて、内4体が男の方へ、内3体が私の方へと刃を向けた。



直感的に、あのブレードからは免れないと悟った。


そう思い、死を悟った瞬間


「伏せろ!!」  


確かにそう聞こえ、私はその場でしゃがんだ、


次の瞬間、頭の上を男の伸びた刃が目にも止まらぬ速さで通り、飛びかかってきた異界人全員を、まとめて斬った。


奴らの体は瞬く間に肉塊となり、自分の前でボトッと落ちた。


明らかに間に合いそうになかったのに、男は自分の前にいた奴らを含め、飛びかかってきた全員を屠ってしまった。


驚き共に、ビルの壁に掴まり立ちあがったら、ビルの壁に先程まで絶対なかった大きな傷があることがわかった、その大傷は何かに横から削られたかのようになっており、私はすぐさま原因が男の刃である事に気付いた。男は異界人達を屠る時、リーチが長すぎたせいかそのままビルのコンクリートの壁まで斬っていた。


その事実に私は驚愕した、いくら男が奇怪な腕をしてるからって、そこまでのパワーを人は出せない、ましてやコンクリートなんてもってのほかだ。私は男に感謝と同時に奇奇怪怪な思いを募られせ、男を見た。


男の右腕はやはり刃が伸びていた。しかし先端の方はヒビが入るかのように割れており、上三つの刃がその場で砕け散るように落ちた。


「チッ」


男は斬ったあと刃を見て、イラついたかのような表情を見せると舌打ちをした。そのまま刃を構えたかに思えば、いきなり敵陣に突っ込んでいった。


男の突然の行動に驚愕したが、突っ込んだ勢いで、目の前にいた四体を居合斬りで撃破していた。突っ込んできたことにようやく反応したのか、三体が男の背後に周りそのまま飛びかかってきた。男はすぐさま構えなおし、飛びかかってきたやつらに振り返りを、下から上へと斬り上げ撃破。


斬り上げた後、再び背後から二体ほど迫ってきており、距離はかなり近かった、しかし男はそのまま片足を軸カウンターキックを一体にかまし、それに巻き込まれる形で二体目も飛ばさた、男は跳ねた勢いで、男を囲うように構えていた四体を刃を伸ばし上から下斜めに斬りにし撃破。


すぐさま斬られた奴らの後ろの方から、六体程が飛び出し全方位を囲うように男に飛びかかっていたた。男は高く跳ぶ事でそれをかわし、落ちるとき、自身の周りを囲うように刃をふり。6体をみじん切りにして撃破した。


地面に足をつけようとした時、一体が着地狩りをしてきた、しかし体を後ろにかける事で回避し、着地すると同時に、下へ潜りそのまま串刺しにし撃破。そのまま後ろへ向き背後にいた二体を横斬りで撃破。


「すごい……」


次々と異界人を屠っていく男に、私はまたしても圧感されていた。まるでそういう兵器かの用に男は死体の山を作っていった。異界人達は男に届きもせずに、肉塊に変えられていく。


男が次の近距離にいた異界人を仕留めようとしたとき。側面から突如としてリーダー格が距離を詰め、腕のブレードを使って攻めてきた。


「危ない!!」


私が危険を知らせると、男は元々定めていただろう異界人を飛びこえて回避した、リーダー格の攻撃は男に空回りしたが、刃をの直線上にいた異界人が巻き添えをくらっていた。


男はうまく避けだが、リーダー格が空いていたもう片方のブレードで斬りかかってきた。男はそれを刃で受けたが、そのまま受けた方向飛ばされてしまった、男は左腕と足を使い着地したが、受けた刃はボロボロに砕けてしまっていた。


私は男が無事かどうか、心配で仕方がなかった。


男が着地した体制から立ちあがった、


「チッ、使いすぎた」


そう聞こえたかに思えば、懐から赤い何かを取り出した。


「ここで使うのは、不本意だが背に腹は変えられん」


再び何かを呟き、赤い何かを口にふくみ再び自身の右手から刃を出した。


しかしその刃は先程までのとは変わっていた。先程までのは黒よりのグレー色だったが、今の男の刃はまるで……






燃え盛る炎のように綺麗な赤色だった。






「綺麗っ」



その刃に、思わず見惚れていると、男はリーダー格に向かって目にも止まらぬ速さで突っ込んでいった。リーダー格は、とっさに反応しブレードを仕掛けるも、男はかわし、見上げる程高く飛び跳ねていた。男は空中で向きを変え、頭から地面へ突っ込むように、リーダー格に迫った。次の瞬間男は、赤い刃を一気に伸ばした。




「赤魔装」



空中で体を一回転させる事でリーダー格に刃を大きく斬り下げた。



「紅暁」




男を中心に刃には回り、リーダー格の首にを両断した。残像からはまるで太陽を彷彿とさせるようだった。


男はすぐさま、体制を変えて着地した。


リーダーを倒したおかげなのか、残っていた異界人は瞬く間に逃げていった。


今いるのは、自分とこの男のみ。


「あの、あなたはいったい」


私がずっと気になっていた事を男に聞いた。


すると男は答えた。


「名を名乗るような者じゃない」


「一様、バンクロウトと呼ばれている」


これが私とバンクロウトの出会いだった。












最後まで読んでくださりありがとうございました。

良ければブックマークや評価、感想などよろしくお願いします。

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俺の小説はこれからだ!!

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