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猫は続くよ〜extend of the cats〜  作者: さむらい
4/11

探検

 家族の心配を他所に相変わらず外に抜け出しては遊ぶミーちゃん。

昼夜雨天お構い無しに出かけては、夜遅く眠くなると必ず家に帰っては寝ている人の布団の中に入って来ます。


ある雨の日の深夜1時頃、母の「キャッ」という悲鳴に驚いて見に行くと、体が濡れたままのミーちゃんが布団の中に入って来て驚いたのだとか。

「これからはあなたが一緒に寝なさい」寧ろ大歓迎です。

押し付けられたミーちゃんは、悲鳴を上げられた事からか?何となくしょぼんとして見えるのでした。

そしてこれ以降ミーちゃんは夜になると必ず私のベッドで寝る様になりました。


 この時母はふと、雨で濡れるのを嫌がらず外に行くミーちゃんを不思議に思ったそうです。

そして後日その遊び場である小学校の裏庭へ入ってみました。


今とは違い当時の小学校は門を開放していました。

近隣のお宅で落ちてしまった洗濯物の回収に入ったり、許可を得れば夜や休日にグラウンドや体育館の貸し出しもしていた、そんな時代です。


裏庭は土や砂利の地面であちこちに植樹がされています。

校舎側はさすがにコンクリートの側溝になっていましたが、小さな体のミーちゃんが力いっぱい探検するのにはぴったりな場所。


そしてそこで見たのは猫らしい生き物が側溝で用を足していた跡でした。

恐らくミーちゃんのものです。

最近は猫トイレも使わずおかしいと思ったとは母の談。

天気がどうあれ用は足したいですし、雨を使った水洗トイレとはまさかまさかでした。

「これなら良いかな?」と母。

とりあえず迷惑にはならない場所だしどうやってミーちゃんを躾けたら良いかも分からないのです。

そして使われない猫トイレはとりあえずそのまま置いておく。

本当にこれで良いのだろうか?少し悩みどころではあります。


 こんな感じでミーちゃんとゆるく楽しく暮らしていた私も、高校から短大へ進学が決まりました。

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