色々
小柄で人懐っこく元気一杯な猫に成長したミーちゃん。余りに家中をドタバタ飛び回るので仕方無くリードで繋ぐと、あのぐるぐる尻尾に絡まって大騒ぎ。
その内に人間の方が諦めてしまいました。
この頃ミーちゃんの一番のお気に入りがボックスティッシュ遊び。
箱から出ているティッシュを見るや器用に爪を引っ掛けて全て箱から出してしまうので、家にあるボックスティッシュは必ず天地をひっくり返して置いていました。
当時の我が家はかなり旧い平屋で父母と無事に高校へ進学した私そして大学生の兄がたまに下宿から帰ってくるという家族構成。
とにかく居住スペースが狭いので玄関内にあった土間を潰して部屋と浴室にしていたのですが、実はあちこち土間を塞ぎ切れず隙間が空いていて、いつの間にかミーちゃんがそこから外へ遊びに行く様になっていました。
家の裏手が小学校の裏庭に隣接しており、そこはもうすっかりミーちゃんの縄張りいや遊び場です。
ここなら車の心配も無いし、そこまで迷惑にならないかも?…なってないと良いなぁ?きっと大丈夫。そんな感じで好きにさせていました。
お風呂に入っている時にその隙間からミーちゃんの顔がにゅっと生えてきた時はさすがにびっくりしましたけど…。
ミーちゃんの猫トイレが綺麗なままという珍事件が起きたのもこの頃。
※この謎は後で解明されます。
自由に外に行けるとはいえ、やはり猫だって夜遊びさせるのは心配です。
なので母が夕方窓を開けて「ミーちゃん!おいで!」と呼ぶと少し遠くから小さくシャンシャンと鈴の音が。
音はあっという間に大きくなり、家の中に飛び込んで来るミーちゃん。1日中遊んで腹ぺこです。
18時頃にもなれば父も帰宅。
どっかり座り込み晩酌を始める父の傍らにミーちゃん。
何か食べようとすると体を伸ばして箸を持つ方の腕をペチペチ叩く、所謂「ちょーだい」である。
古来よりこれに耐えられる人間はいないとされる(嘘です)。
ミーちゃんは母の大福まで食べたという話もあり「この子は何でも食べなくては生きていけなかったのね」とはその時の母の言葉なのですが、子猫の時点で保護している訳ですから少し考え過ぎな気もします。
昼間ミーちゃんは学校の裏庭で遊んでいるわけですが、どういう訳かあちこち絵の具を着けて帰って来た事があったそうです。
人懐っこい猫だったので絵を描いている生徒のそばに行ってついでに塗られてしまったのかも知れません。
また全身ススだらけだった事もあったそうでスス=焼却炉となかなか怖い連想になります。
ミーちゃん自身が学校を怖がらず普通に遊びに行くのでたまたま付いた物だとは思うのですが、気にしておいた方が良いねと母と会話をしたのでした。