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最強の錬成職(仮)  作者: ShinoNaki
第一章 プロローグ
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第七十六話 適応

始まるよ~

その時は、突然に訪れました。


私は、ルビーさんや司様と突如として侵攻してきた聖国の兵士の対応をしていました。

スタジアムから出た兵士たちは無差別に住民を襲い、その身柄を拘束。一か所に集めているようでした。ルビーさんによると、こういう場合、生贄として使うか、人質とするのが主流らしいです。捕まってしまった住民の周りには特に兵士が多く、能力を制限している私ではよくて勝率五割といったところです。


さらに最悪なのは、私が住民の快方に向かうと、私がいたところに穴が開き、そこから防衛線が決壊してしまうということでした。


帝国には魔法を扱えるものがあまり多くないらしいです。なので魔法を用いて遠距離攻撃ができる私はその場では重宝されていました。ルビーさんも同じ理由で前線に出ていました。


何人目かはわかりませんが、兵士のことを魔法を使って気絶させた時でした。今まで山のように積み重なっていた住民たちが光を放って消えたのです!住民の下敷きになって見えませんでしたが、おそらく転移系の魔法でしょう。転移系の魔法は、正式には転移魔法ではなく、複合魔法の一種らしいです。いくつかの属性を組み合わせ、明確な方向性を持たせることで初めて転移が可能になるらしいです。

一般人には絶対にできない技術らしいです。司様は当たり前のように行っているのであまり実感がわきませんけどね。


ルビーさんの顔は苦虫をすりつぶして舌に塗りたくられているような顔をしていました。やっぱり、生贄にするためだったんだね。らしいです。


それからしばらくしないうちに二つのことが起こりました。一つは背後に感じた殺気。一つはスタジアムで濃密な魔力の気配がした後に、それが光り輝いたことです。

背後の殺気については覚えがあります。過去に二回味わったことがある気配です。天道さんのものでした。この気配は、多分スキルを使ってないですね。時間稼ぎでしょうか?こちらは最悪どうにかなりますが、スタジアムのほうはどうにもならなさそうです。


突如としてはるか上空に魔法陣が出現しました。見たことがある形ですが、少しだけ違います。何かを召喚しようとしているのでしょうか?このサイズだと、龍でも召喚しようとしているのかもしれません。ですが、龍にしては魔法陣が聖属性過ぎますし、禍々しすぎます。何を召喚しようとしているのか、私には皆目見当がつきません。ルビーさんは、青い顔をしています。まるで、これから起こることを知っているかのようです。


天道さんが物陰から出てきました。その顔には一筋の汗が滴っています。その目は、私たちと同じくその魔法陣を見ています。天道さんは知らなかったみたいですね。魔法陣がさらに激しく輝きました。視界が白一色になります。何も見えませんが、何か、とてもおぞましく、神聖なものが出現してくる気配がします。光が消えたと思ったら、その上空には魔法陣はなく。そこには、白い化け物が浮遊していました。


私は見たことないですが、司様が語っていた、鯨というものと構造は似ていそうです。ですが、刺々しい鱗のような、鎧のようなものが付いている点が異なります。その鯨のような化け物はとても巨大です。正直、私では勝てないと思います。魔法陣があった位置に召喚されたのだとしたら、町の三分の一を飲み込める大きさです。どうやって召喚したのか不思議なくらいです。化け物は不意に口を開きました。そこからは、女性が歌っているような声が発せられました。その姿からは想像できない、美しい声です。同時に、化け物の周囲に幾数もの魔法陣が展開されました。

その魔法陣の奥から、魔法陣と同じ数だけ人が出てきました。恰好はバラバラです。鍬を持った農作業着の男性。全身を鎧に包んだ男性。少しだけ上品な服に身を包んだ女性、そして、全く見たことがない、この世界には存在しない服装の子供など。全員の服装が違うといっても過言ではありません。ですが、その全員に共通する点がありました。私たちに対して殺意を向けていたわけでも、突然召喚させられたことに戸惑っていることでもありません。むしろ、誰も殺意を向けてきませんし、戸惑いもしていません。そして、そんな状況を作っている一番の原因。それは、全員の頭部がない事でした。騎士の人も、子供も、お年を召した方も。すべての人が、首から上を切り飛ばされ、失っていました。


ただ、ゆらゆらと。一歩ずつ、ゆっくりとこちら側に向かって歩いてくるだけでした。

ご視聴ありがとうございました。よろしければ、感想や改善点などありましたら、ぜひ、ぜひぜひ!お願いします。

次回:『理解の黒樹』お楽しみに!(題名は変更する可能性が90%です)

追記:土下座

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