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最強の錬成職(仮)  作者: ShinoNaki
第一章 プロローグ
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第七十五話 ドライ

始まるよ~

「貴方、そこから動かないのですね~」


ピエロの男はぽつりとつぶやく。まるで種を探しているかのように。


「そしてその魔法陣。召喚系魔法のものと似ていますね~。ですが、悪魔や魔物を召喚する類の術式は組み込まれていないようですね~。それにあたる部位は、見たことのない構成をしています~。宗教的に考えると、神か天使を召喚しようとしてますね~?」


まくしたてるようにピエロの男が話を続ける。聖職者の男は特段動揺することなく、その問いに答える。


「そうです。私が召喚しようとしているのは我が神の使徒。異教者に天罰を下すのにふさわしいお方です」


聖職者が話し終わる前にピエロの男が走り出した。一呼吸のうちに聖職者を間合いに納めると、変則的に鎌を振るった。聖職者は杖を振り回すことでその鎌に対抗する。かろうじて直撃は避けたものの、来ている服が引き裂かれ、その肌から血がにじむ。


「なかなかやるようですね。この力を手にしてから傷を負ったのは久方ぶりですよ」

「貴方こそ~。一つの魔法をさらに細かく分解することで発動速度、効率、威力を向上させていますね~?」


聖職者はかすかに目を見開く。その答えを言うことなく、その杖を振るう。その杖はいつの間にか、光り輝く刃が伸び、槍のようになっていた。ピエロの男は鎌を使いその刃をいなす。同時に聖職者の顔が微かにゆがんだ。下を向くと、太ももに赤黒い刃が刺さっていた。


「隠し武器。いえ、これはあなたの血、ですね?」

「おや~。そこまでわかりますか~。確かに、これは、私の力で創り出したものです~。なので、こんなこともできるのですよ~!」


不意にピエロの男は鎌に魔力を流す。その鎌から聖職者に向けて無数の針が飛び出す。聖職者は苦悶の声を漏らしながら、杖を回し、針を打ち落とし、そのすきに障壁を張ることで被害を最小限に抑えた。


「なかなかやりますね。ですが、時間切れのようです。贄が集まりましたよ」

「この場にはいないようですが~?」


聖職者は勝ち誇った笑みを浮かべる。確かに、周りには聖職者とピエロの男の二人以外に人の気配はない。そして、魔法陣は今も聖職者の足元で輝いている。

いつの間にか、その魔法陣は完成していた。ピエロの男が想像していたよりも完成が早い。まるで、聖職者以外に魔法陣を完成させようとしたものがいるかのように。

不意に聖職者は懐に手を伸ばし、そこから宝玉を取り出す。その宝玉は透き通る赤色だった。その中には魔法陣が刻まれている。

聖職者はその宝玉に魔力を流した。宝玉は淡く輝き、魔法陣が激しく光る。同時に、宝玉を中心に衝撃波が放たれる。ピエロの男はその衝撃波に吹き飛ばされる。いくら対策をしようが単純な力の前にはそれも無力だった。光が収まると、二十対の老若男女が倒れていた。十対というのも、彼ら、もしくは彼女らは、首と胴体が分かれていた。

その断面は赤黒く固まっているが、その顔は苦痛にゆがんでいる。


「『我らが神に願い給う 我が贄を媒介とし その眷属を 顕現させたまえ 現世に漂うすべての精霊よ その創造主の名に従い かの生贄をもって その勤めを果たせ』複合魔法理解の黒樹(セフィロト・ビイナ)!」

ご視聴ありがとうございました。よろしければ、感想や改善点などありましたら、ぜひ、ぜひぜひ!お願いします。

次回:『sideシオン』お楽しみに!(題名は変更する可能性が90%です)

追記:有言実行

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