第六十二話 呪術師と天使
始まるよ~
「もし仲間になってくれるというのなら。俺が持つすべての技術をつぎ込み、サラの魂をとどめることに協力しよう。同時にサラも本来の力が弾き抱けるように協力しよう」
セラとサラは顔を見合わせた後、二人そろって答える。
「「私たちをあなたの仲間にしてほしい」のです」
「わかった。お前たちは、俺の世界で過ごしてもらう。そのために、元の世界では死んだことになるが、大丈夫か?」
セラとサラは一瞬だけ目を見開くが、すぐに決意に満ちた表情になる。もちろん、セラが。サラは相変わらず無表情。いや微かに眉が上がっている。
「「それでも大丈夫」なのです!」
とりあえず同意は得られた。聖国の奴らは、こいつらを失って、気合でも蘇生しようとするだろうが、奴隷だと観客に知られているからな。強く出ることはできないだろう。
「シオンが元の世界に戻ったら超火力の魔法を放つ。お前たちの死体は残らなかったことにする。いいな?」
「「はい」なのです!」
何回目かわからないけど二人は頷く。俺は再びパネルを操作し、俺の世界への扉を出現させ、開く。いきなり現れた扉に二人は驚いたが、まあ俺のことだから、みたいな表情になった。誠に遺憾である。
それはともかく、俺は扉を開き、二人を俺の世界に導く。
「…なぜ、農場、なのです?」
「ギャップ萌え?」
扉の先には、一般的な広さの農場が広がっていた。その先にいるのは、二人の女性。
「紹介する必要があるからな。アイン、ツヴァイ。労働りょ、同居人が増えるから紹介するぞ」
農作業をしていた二人というのは、アインとツヴァイ。最近戦っていたあの二人だ。
その手に鍬を持っているのは、正直ちょっと笑えて来る。最近敵対して、剣と槍を持って襲い掛かってきたのに、鍬を持っているなんて。
「私はツヴァイという。よろしく頼む」
「アインです。よろしくお願いします。特異なことは戦闘と、農業です」
シオンが噴き出した。アイン、それ狙っているのか?そうなのか?ギャップがやばいぞ?
「よろしくなのです。セラなのです!」
「サラ。よろしく」
二人はそろって頭を下げる。なぜだろう。まともに見える。
「それでは早速、この世界に住む上でのルールを教えたいと思います」
「じゃあ俺たちは戻るわ。後な頼んだぞ、ツヴァイ」
「了解した」
「…なぜ、私ではないのですか?」
アインは若干天然の節があるからな。ツヴァイのほうが信用できるというか、大きな問題を起こさないと思う。
「…さて、シオン。もう一仕事頼む」
「わかりました。どの程度の魔法ですか?」
「そうだな。爆発して、とにかく派手な奴がいいな。ハッタリでも良いぞ」
アインの問いかけを無視し、シオンと戻った後について打ち合わせを行う。ある程度話がまとまった後、シオンは詠唱を開始する。
「『火、風、土の精霊よ。我が魔力をもってその力を昇華せよ。爆炎の精霊よ、その力をもって我が敵を焼き尽くせ。暴風の精霊よ、その力をもって我が敵を消し飛ばせ。鋼鉄精霊よ、その力をもって我が敵を押しつぶせ。爆炎、暴風、鋼鉄の精霊よ、一つとなりて、敵を殲滅せよ』司様、準備ができました。いつでもいけます!」
大変長い詠唱を終えた後シオンが俺に向かって叫ぶ、やはりその額には脂汗が浮かんでいる。心なしか肌色も悪い。これはやばいな。
「というわけで、俺たちは戻る。ツヴァイ、頼んだぞ」
「あぁ。了解した」
「だから、なぜ私ではないのですか?」
アインの問いかけを無視し、世界の渡る。扉をくぐると、あたり一面土煙で満たされていた。
「行きます!複合魔法爆炎・暴風・鋼鉄!」
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次回:『再登場!僕再登場!』お楽しみに!(題名は変更する可能性が90%です)
追記:五月、か。




