表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

プロローグ

「今日も来たわよ!」

 バイク屋の前で整備をしている整備士の男に、赤いランドセルを背負った小学生が大声で話しかける。

「お前今日も来たのかよ。今日は何の用だ?」

「今日こそはあなたを負かせて見せるわ!」

 そう言いながら、小学生はポケットから1本のペンを取り出し、男に見せる。

 男は、整備の手を止めることなく、幼女のことを横目で見ている。

「私に、このペンを売りつけてください(・・・・・・・・・)!」

 幼女が差し出すペンを横目で見ながら、男は何も考えることなく口を開く。

 その言葉に、幼女は固まってから少し間を開けて口を開く。

「…また来るわ。」

 そのままペンを握りしめたままバイク屋の前を立ち去る。

 そこでようやく男は整備の手を止めて、立ち去る幼女の後ろ姿を見つめる。

「気になるんならちゃんと対応してあげればいいじゃん。」

 バイク屋の中から先輩整備士が出てきて男に声をかける。

 バイクの横に座り込んで整備していた男は先輩整備士の声に反応して立ち上がる。

「面倒なんですよねどうも。」

 一言だけ返し、男はもう一度バイクの横に座り込む。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ