第2回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞 への投稿作品
偽物の警察手帳
特に何事も無く、古美術商は、ぼちぼちな暮らしていた。
もう忘れかけていたのに美術品の盗難事件が専門の刑事が、よろっと入って来た。
ゆいこ『今頃、何の御用ですか?』
刑事が、警察手帳をチラっと見せて、用件を話そうとした矢先
ゆいこ『その警察手帳、偽物ですょね!』
あっけなく、出鼻をくじかれた元刑事。
元刑事『チラ見せで見破られてしまうとはね。』
偽物の警察手帳を懐にしまいながら、
専門外の偽札捜査に首を突っ込んだ挙句、謹慎やら、左遷やら、色々しでかして、警察を辞めることにしたとか。今は、探偵として、偽札の出処を探っていると話した。
そして、前のめりになって
探偵『偽札の捜査に協力してくれるょな!』
探偵『もう、刑事じゃない。逮捕は、出来ない。偽札が見付けられれば、それでイイ。』
ゆいこ『どうしろって言うの。。。』