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ミリオンクォータ  作者: 緑ネギ
1章
70/321

第70話 シンクライト

「我はフレデリック・ハーゼンバイン・アル・ゼイルディク。幻の鉱物が生まれる瞬間を観覧できるのは、誠に楽しみだ。巨額の富を呼ぶ偉大なその力、とくと顕示してみせよ」


 60代半ばのその男は、少し掠れた声でややゆっくりと言った。やはり伯爵か。フリッツよりやや上だと思うが、その声からは老いによる衰えを強く感じた。


「私はアンジェリカ・ハーゼンバイン。国中を驚かす職人の技。早く見たいものですわ」


 隣りの60代前半の女性は伯爵夫人だな。ゆっくりと上品な話し方だ。


「私はジークフリード・ハーゼンバイン・バン・バイエンス。騎士団バイエンス支部、保安部隊長である。類稀なる魔力操作の持ち主と聞いた。どの様な光景を目撃するか期待している」


 夫人の隣りの40代、いや30代半ばか、家名が同じだから伯爵の息子なのだろう。それでバイエンス男爵なのだな。そして騎士団の保安部隊長か。話し方は厳格な感じ。


 どうもこの様な集まりは名乗るのと一緒に、簡単なコメントを添えるのが通例のようだ。順番が後になるほど語彙力が試されるな。


 次は……ミランダか。今回は皆座ったままの様だ。


「私はミランダ・コーネイン。コーネイン商会長です。本日はお招きいただき感謝申し上げます。今の時代に現れた優秀な素材トランサイト、多くの者の力となることを願います」


 ミランダは発言を終えると俺を見る、次か。


「リオン・ノルデンです。コルホル村から来ました。俺の力が、ゼイルディクのより一層の発展に貢献できることを大変嬉しく思います。魔物と戦う新たな力、トランサイト。是非とも多くの最前線での活躍を望みます」


 次はクラウスかな、右隣りを見る。


「俺はクラウス・ノルデン。リオンの父親です。森が目の前にあるコルホル村で、早い時期にトランサイトが使えることを願います。それがゼイルディクに更なる豊かさをもたらすでしょう。今日はよろしくお願いします」


 おお、クラウスなりに考えたんだな。なかなかいいじゃないか。


「私はソフィーナ・ノルデン。リオンの母親です。コルホル村はとても暮らしやすく、その環境を用意してくださった伯爵へ感謝申し上げます。リオンの力が少しでも恩返しになればと思います」


 やや伯爵上げだな。次は……フリンツァーか。


「コーネイン商会、本店長フリンツァーでございます。トランサイトは戦い方を根本から変えるほどの素材です。求める多くの人へ渡ることを望み、そのお手伝いに全力で取り組む次第です」


 ふふ、売る気満々だな。これは俺が頑張って作らないと。


「メルキース男爵家、家令リカルドです。日頃からメルキースのため、的確なご指示をいただき感謝申し上げます。今後とも伯爵家の益々のご発展をお手伝い致します」


 伯爵上げだけかよ。


 それにしても、伯爵だぜ? 言葉遣いは気を付けるが、割と普通に話してるのだが構わないのか。そこまで貴族と平民に大きな距離があるワケじゃないんだね。城は凄いけど。


 まー、俺が特別扱いなだけだろうが。


「今日はジークフリードがこちら側の進行を担う」

「承知しました伯爵。ではこちらは私、ミランダが担います。彼らはこういった場が不慣れなもので」

「構わんぞ、作戦会議はしっかりしてきたのだろう」

「村がかなり遠いので、馬車での会議時間は余りました」

「余った分が後悔にならなければよいが」

「早くにお伝えしたことを後悔するかもしれません」


 おいおいおい、ミランダやめろって。ヤル気満々じゃねぇか。


「さて、コーネイン商会長、早速で悪いが共鳴変化とやらを見せていただけるか」

「バイエンス男爵、分かりました。御覧に入れます、フリンツァー」

「はい」


 フリンツァーは円卓に置かれた剣を持ち鞘から抜く。それを見て伯爵の両脇にいた2人が伯爵の前に出る。


「心配はいらん、それでは見えぬ」


 2人は元の位置に戻った。護衛だね。剣が抜かれたのを見て反射的に動いたんだ。


「鑑定します」


 フリンツァーは机に剣を置き見つめ、言葉を発した。


「トランサス合金

 成分

 トランサス 75%

 チタン   13%

 アルムサイト 8%

 ミネルシウム 4%

 切断:199

 斬撃:200

 特殊:魔力共鳴

 定着:1年4カ月20時間

 製作:コーネイン商会、剣部門」


 ほー、成分まで見えるのね。下っ腹が出てるくせに優秀じゃないか。まあ本店長だしね。


「伯爵側の鑑定もお願いします」

「分かった、グラーツ!」

「はっ!」


 男爵が声を上げると、円卓の近くにいた女性が置かれた剣に駆け寄る。30代か、城に常駐する鑑定士かな。


「……今読み上げた内容で間違いありません。トランサス合金です」

「よしではリオン、頼む」

「はい!」

(ゆっくりな)


 俺が座った椅子を引く時にミランダが耳元で囁いた。ゾクッとしたじゃないか、もう。

 そう、俺はお子様なので椅子に座ると床に足がつかないのだ。だから座ったまま後ろにずらしてもらって、ちょんっと飛び降りた。


 言われなくてもそのつもりだったよ。あんまり簡単に出来る所を見せちゃいけないんでしょ。剣を持ちミランダを見て小さく頷く。彼女もそれを返した。


「いきます!」


 伯爵と夫人、そして男爵がピタッと止まり剣身を見つめる。


 ゆっくり、少しずつ、解説を交えて。


 キイイィィン


「ほう」

「集中が早いな」


 キイイイィィィーーン


「もう上がったぞ」

「30%ほどまで2~3秒とは!」


 キイイイイィィィーーーン


「!?」

「50%……いや60%か! 何と早い」


 キュイイイイィィィーーーン


「なに!」

「まだ上がるのか!」


 キュイイイイィィィィーーーン


「……!」

「……これは!」


「現在100%です」


「なんだと!」

「そんな共鳴率が出来る者がおるのか!」


 ここにいるぜ!


「これより100%を超えます。恐らく120%を過ぎたあたりから変化する瞬間を確認できます。良ければ近くでどうぞ」


「あ、ああ……」

「そうだな……」


 伯爵たちは席を立ち近くへ寄ってきた。それでも護衛は伯爵にぴったりだ。窮屈そう。


「なんと、この様な鋭い光になるのか」

「美しいわ……」


「ではいきます」


 ギュイイイイィィィーーーン


「は!?」

「うおおおっ!」


「現在110%」


 ギュイイイイィィィーーーン


「120%、これより2%ずつ上げます。よーく剣身を見ててください」


「……」


 ギュイイイイィィィーーーン


「122%」


 ギュイイイイィィィーーーン


「124%」


 ギュイイイイィィィィーーーン


「126%」


「おおっ!」

「まあっ!」

「変わったぞ、見えた!」


 シュウウウゥゥゥーーン


「ふーっ、終わりました。お席へお戻りください」


「う、うむ」

「リオンとやら、お前、苦しくないのか、いや、意識があるだと?」

「はい、ハァハァ……息は少し苦しいですが、……休めば戻ります」


 伯爵たちは席に着く。俺は椅子に上り、それをミランダが机に押す。


「ちょ、まだ向きを変えてない」

「おっと、すまなかった」


 お尻が円卓に当たったじゃないか。なんかワザとに感じた。おのれ。


(しゃべり過ぎだ)

(だって、分かりやすいし)


 もっと必死な感じを出せと言わんばかりだ。でももうやっちゃたもん。


「そちらの鑑定士にお願いできますか」

「おお、そうだな、グラーツ!」

「は、はい!」


 グラーツが剣を見つめる。


「ト、トト、トランサイト合金」

「おおーっ!」

「まあ、なんてこと!」

「素晴らしい!」


 初回はみんな驚いてくれる。だからこの感覚をじっくり味わいたいんだい!


「リオン、キミは凄いな!」

「これが歴史にあるトランサイトか」

「なんて貴重な1本だこと!」


 既に何本もあるけど、この場では1本だね。


「鑑定の詳細を申し上げます!」


「トランサイト合金

 成分

 トランサイト75%

 チタン   13%

 アルムサイト 8%

 ミネルシウム 4%

 切断:304

 斬撃:309

 特殊:魔力共鳴、魔素伸剣

 定着:1年4カ月20時間

 製作:コーネイン商会、剣部門」


「おお、本当に1.5倍だな」

「魔素伸剣、それが文献にあった伸びる剣か」

「性能は事前にお伝えした通りです」

「剣身と同じ魔素集合体、何倍にも伸びると……」

「男爵、その1本はお貸ししますので、よければこの後お試しください」

「いいのか! それは是非!」


 いいね、騎士には使ってもらうのが一番わかりやすい。


「そちらの槍と弓も変化させたいところですが、リオンは休憩する必要があります。話の後にいたしましょう」

「そうだな、うむ、1本見れば共鳴はよく分かった。ならばこれの運用を話し合おうではないか」


 いよいよ本題だ。


「その前に、伝えることがある」


 伯爵だ。むむ、なんか釘をさすのか。


「今朝、ここへ来る前に偶然出来たという、鑑定不能の武器についてだ」


 あ! そうだった。あれどこに持っていかれたんだろう。


「そなたたちが別室で着替えている際にこちらで預かった。その武器は今ここにある」


 え、そうなのか。


「グラーツ!」

「はっ!」


 鑑定士と思われる女性が広間の一角へ行き、誰かから武器を受け取り戻ってきた。


「皆の者、このグラーツは極めて優れた鑑定士である」

「は、もしや!」

「レア度4を鑑定できる」


 何だってーーーっ! で、では、これが何か分かるのか。


「彼女はそなたたちが入る直前にここへ来たため、まだその武器を抜いて見てはいない。これより皆の前で鑑定を執り行う!」


 おおっ!


「それでは失礼します」


 グラーツは剣を抜き、円卓に置く。そしてじっと見つめる。


 ……。


 皆、静まり返り、唾をのむ音が聞こえる。


「申し上げます! シンクライト合金!」


 なに、シンクライト!?


「何だそれは!」

「聞いたことが無いぞ!」

「詳細を申し上げます!」


「シンクライト合金

 成分

 シンクライト  70%

 アダマンタイト 15%

 アルムサイト  10%

 ミネルシウム   5%

 切断:342

 斬撃:343

 特殊:魔力共鳴、魔素飛剣

 定着:3年3日19時間

 製作:ルーベンス商会 剣部門」


「魔素飛剣! やはりジルニトラの首を飛ばしたのはこれか!」

「ジルニトラ……ブラスの剣か! しかしあれはシンクルニウムとの誤った記録。もしや!」

「そうです、男爵。この武器はリオンがシンクルニウム合金を先程のトランサイト製法の様に共鳴変化させたものなのです」

「ああ、何と言うことだ……驚きで言葉が見つからん」


 すげー! この人レア度4鑑定できるんだ、かっこいー!

 みんなが分からない物を一発で知らしめ、それによって前に進むことが出来る。情報ってホント大事なんだな。……俺、鑑定覚えないかなー。いや、かなり辛い訓練を聞いたからな。うーん。


「切断、斬撃の値はシンクルニウムだった時の1.5倍! も、もし、トランサスとトランサイトの関係性がシンクライトにも当てはまるとしたら、とんでもない事になるぞ」


 おっと、そうだった。そうだよ、シンクライトだっけ。これの性能が気になるね。


「商会長、具体的に言ってくれ」

「例えば共鳴効率、100が150になる。そして基本値、170が255に。そして弓技適性、70が105になる」

「適性105だと!? レア度4ではないか!」

「だからそうだ、正真正銘のレア度4だ。男爵、基本値255で共鳴率30%なら370、50%なら447だぞ、どういうことか分かるか」

「30%でオートクレールの100%を超えるぞ……オートクレールはゼイルディクでも使い手は数えるほどしかいない、こ……これは、大変だ。手が震えてきた」


 バイエンス男爵の顔色が悪い。大丈夫か。


「流石に剣技適性は40が60だからレア度2のクレザルスと同じ程度だ、だが」

「ああ、それを補って余りある基本値の高さ、そして、そうだ、その魔素飛剣、一体どんな性能なんだ。それいかんでは更に大変なことに……」

「少なくともAランクのジルニトラの首を飛ばすほどには、歴史を元に想像は出来る」

「……ああ、なんてことだ、今日はトランサイトじゃなかったのか」

「私もそのつもりだった。しかし、出来てしまったものは仕方がない」


 な、なんだそれ。俺がやらかしたとでも。


「そんな顔をするなリオン」

「ああ、そうだとも! リオン、キミは宝だ! そうだろう、父上!」

「うむ、素晴らしい功績だ」

「しかし、シンクライトについてはお伝えすることがあります」

「なんだ、商会長」

「シンクライトを作り出すにはトランサイトの何倍もの負荷がリオンにかかります。その1本を作った後には、意識はあれど立つことも話すこともできませんでした」

「それは!」


 うん、あれはきつかった。シンクルニウムの共鳴に慣れればもうちょっとマシになるとは思うけど。でも正直、ちょっと恐怖心が芽生えてしまったのは確かだ。あの吸われる感じは怖い。


「うむ、シンクライトの件は後々のこととする。多く作ってリオンの体に異変があってはならぬからな」

「そ、そうです、父上、まずはトランサイトの普及を目指さないと。それで商会長、トランサイトはそれほど負担ではないのか」

「先程、御覧の通り。多少息は上がりますが20分休めば2本目に取り掛かれます。2時間で4本連続生産した実績もあります」

「おお! それは素晴らしい!」

「何と言うことだ! 最初に多くの最前線にと口を揃えていたが、十分実現可能ではないか」


 ミランダ、微妙に盛っているな。ほんとは15分、いや、剣なら10分でいけるぞ。


「そうです、私や同行した者、そして何よりリオン自身はそれを望んでいます。もちろん、希少価値の高いうちに適正な価格で販売することも重要です。その辺りの運用をご指示いただきたいのです」

「うむ、では今考えている案を申すぞ。その前に、おい! 例の紙を」


 男爵がそう言うと、円卓から少し離れたところにいた城の者がミランダに紙を持ってきて渡した。一緒にインクとペンも持って来たようだ。


 あの人たち何してるんだろう。机があって2人座ってる。何か書いているな。あ! そういやここでの会話は全て記録されてるって言ってたな。なるほどね。しかし、伯爵たちのあの驚きの声もちゃんと残してるんだろうか、おおっ! とか。


「これから伝えることをまとめておいた。もちろん案だ。それを叩き台として詳細を詰めていく。自由に書き込み持ち帰るがいい」

「お気遣い感謝します」

「まずトランサイト武器の流通についてだ。リオンがコルホル村にて生産をし、それをコーネイン商会がエーデルブルク城まで運ぶ。そこから事前に販売を許可した商会へと分配するのだ。名目は城の職人が生産したとする」


 ほー、俺がどこかに行って籠るんじゃなくて、村、恐らくは商会でこれまでの様に生産ということか。なるほど、出所を特定させないために伯爵が管理するんだな。城に職人がいるのか。


「トランサイトを取り扱う商会は、コーネイン、ロンベルク、ルーベンス、ブラームス、ラウリーンだ。これを選定した表向きの理由はこうだ、3つの村の開拓計画のうち、サガルト、カルニンに比べてコルホルの開発状況が遅れている。尚且つ、コルホルの奥地で近年魔物が増えている傾向だ。従ってそれらを解決するべく前線の強化を図る。領主であるアーレンツ子爵、地理的に近いメルキース男爵、この貴族家が経営する商会を通じることで、その円滑な流れを期待する」


 おおー、もっともらしい理由だね。他の3商会は何だろう。


「ブラームス商会は知っての通り、ウィルム北部のバウムガルト子爵の経営だ。これを加えることにより、ウィルム以南の販売窓口となってもらう。ラウリーン商会はカルカリア西部のアレリード子爵の経営。こちらはカルカリア方面への販売を担ってもらう。ルーベンス商会はゼイルディクの冒険者に広く使われているため、対応も柔軟だと判断した」


 ほうほう、なるほどね。ウィルムとカルカリアは地元の商会に任せるのか。それでルーベンスはゼイルディクの冒険者に対応。と言うことは騎士向けはコーネインとロンベルクだな。中々にバランスが取れてるんじゃないの。理由も分かる。


「他の5商会から反発があると考えられます」

「当面は減税措置を施し不満を抑える。そしていずれは5商会もトランサイトの取り扱いを許可する。その期間は1年と見ているが、リオンの生産能力によっては変動する」


 くっ、俺次第か。


「どうだ、リオン。数は出来そうか」

「分かりません」

 

 あんまり迂闊なことは言えん。死んでしまうわ。


「まあ余裕を持ち、抑えた生産数でいい。欲しい者は待つからな。それにその方が価値も上がる」


 くっ、ぼったくる気だな。しかし、あんまり遅いと普及が進まず。早いと価値が下がる。伯爵もなるべく稼ぎたいだろうから、この辺の匙加減は難しいな。


 となると、ブラームス商会への配分を優先するか。ウィルム以南、プルメルエントやクレスリンまでトランサイトのことが伝わると、多くの金持ちが手を上げるだろうし。恐らくはその辺りに行き渡るのを待つのだろう。


 そうすればその人たちは周りに自慢して勝手に広まる。ブラームスは大儲けじゃないか! 何か大きな貸しがあるのか、いや借りを作るのか。ただ窓口になってもらうだけにしては市場が広すぎる。


 確かゼイルディクやウィルム含むサンデベール地方は1500万の人口。プルメルエントは1400万、クレスリンは1850万だ。どれだけの富豪がいるのか見当がつかない。あ、分かったぞ!


「男爵、クレスリン公爵を通しての狙いがあるのですか」

「!?」

「なに!」


 あ、しまった! 要らん事言ったかな。


「商会長、このリオンという子供は見識も広いと見た」

「恐れ入ります、伯爵」


 ミランダが凄く怖い目で俺を見る。ご、ごめんよー。


「無論、クレスリンは国境だからな。交易の、いや外交の大きな切り札となるのは、容易に想像がつく。だが順序がある、カイゼル王への献上が先だ。そう慌てることもあるまい」


 うはー、一気に話が大きくなっちゃった。そうか、国防にも関わるぞ。特にトランサイトの弓は兵器として優れているからな。何せ弾丸の矢だ。は! 魔素伸槍って、使いようによっては実はかなり危なくないか、条件が整えば壁越しに一突きもできるぞ。


 ま、まあ、俺は職人として粛々と責務を果たすだけだ。

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