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ミリオンクォータ  作者: 緑ネギ
1章
39/321

第39話 初討伐

 5月8日、平日2日目。昨日に引き続き訓練討伐だ。


 1階に下りて挨拶を交わす。


「父さん、朝練するから見て」

「今日は私が行くわ」

「俺は畑に行くからな」

「じゃあ母さんお願い」


 城壁北端へ。


「最初に短距離の瞬発力訓練だよ、ここを往復するからね」

「ええ見てるわ」


 集中、強化、いくぜ!


 ダッ! タッタッタッ


 ブーツのお陰で加速性能が向上しトップスピードへの到達が早い。加えて滑りにくいから地面をしっかり蹴れる。その結果、速度5%増し以上の速さだ。


 ズザッ!


 更に摩擦による減速効果も上がったため制動距離の短縮に繋がる。


 短距離ダッシュを計10回繰り返した。


「ふー、はー、休憩」

「お疲れ」


 装備1つでここまで変わるとは。同じ距離の対比ならよく分かる。


「母さん、このブーツいくらしたか知ってる?」

「30万よ」


 やっぱりそれなりだね。いやここまでの機動力向上を考えれば安いか。


「次は着地訓練だよ、階段から飛び降りるね」

「ええ」


 今日は8段目から始めるか。


 ぴょん、スタッ!


 次、9段目。


 ぴょん、スタッ!


 余裕、次、10段目。


 ぴょん、スタッ!


 よーし、次だ、11段目。


 ぴょん、スタンッ!


 やや制御できなかった、やっぱりここまでか。恐らく12段目からも着地は出来るが、11段目に余裕が出来てからの方が安心だ。無理をする必要はない。


 8段目~11段目を10回繰り返す。


「ふー、休憩」


 ただ着地するだけなのに意外と魔力を使う、10回が限界か。そもそも謎の落下エネルギー消去だ、どこにどれだけ魔力を消費しているのか分からん。数十cm高くしただけで途端にきつくなる可能性もある。


「次は跳躍だよ」


 5回跳んで小休止。計20回跳んだ。


「はー、疲れた」

「ふふ上手ね」


 ところで大人の跳躍力はどれほどだろう。


「母さんはどのくらい跳べるの?」

「やってみるわね」


 タンッ! スタッ!


「高い!」


 その場で垂直に2mくらい跳んだ、どうなってんだ冒険者って。


「いいかしら」

「うん、ありがと」


 次は城壁クライミングだ。


「壁を登るから見てて」

「ええ」


 飛び降りられる高さまで登っては降りを繰り返す。計8回、登る速度を重視した。


「ふひー、休憩ー」

「お疲れ様」


 そろそろ朝の鐘が鳴る。この内容が朝こなす訓練としては丁度いいだろう。


 ゴーーーーーン


「お家で父さん待ちましょ」

「うん」


 クラウスと合流し朝食へ。


「今日中に女湯の脱衣所はできそうだな」

「じゃあ夜は入れる?」

「内装もあるから早くて明日だと思うわ」

「そっか」

「ディアナが帰ってくる日は間に合いそうだな」

「明後日だよね」


 色々と壊れているが予定通り帰って来る模様。


 食事を終えて居間に座る。


「フリッツが来るまで訓練するか」

「うん」


 搬入口裏へ。


「5%での立ち回りをやってみろ」

「分かった!」


 共鳴5%、キイィィン


 維持して動くぞ!


 ダッ! タッタッタッ、ズザッ、タタッタ、ブンッ!


 ガルウルフ想定を繰り返した。


「ふー、終わり!」

「もうブーツを自分のものにしたな」

「これ本当にいいね、魔物から出たんでしょ?」

「レッドベアだそうだ」


 言われてみれば熊っぽい雰囲気がある。ただ結構汚れたな。


「父さんこれって洗えるの?」

「もちろんだ、汚れは水洗いで落とせる。細かい傷はそのままでも構わないが、大きく痛んだら修理に出すよ」

「へー直せるんだ」

「魔石で修復するらしい」


 ほう魔石で。装備品修理に必要なら動力の他にも結構使いどころあるのね。


「武器も魔石で?」

「そうだ」


 なんだ魔石って常に需要があるじゃないか。やっぱりギルドはぼったくりだった。


「そのブーツは定着3年だ」

「武器と同じだね」


 これも消えるのか。いずれ消える装備ってほんと不思議。


「5%制御は向こうでもできそうか」

「多分ね」

「でも危なくなったら人目を気にせず本気を出せ」

「はは、先生が何とかしてくれるよ」


 ごまかすって言ってたもんね。


「昨夜の件、正直もう俺では抱えきれん」

「……」

「見たことも聞いたことも無い力なんてどうすりゃいいんだ」

「それは俺だって一緒だよ、きっと先生も」

「……まあな」


 昼間の共鳴を100とすると夜は150辺りだ。感触としては200近くまで上がるはず。ただ武器が耐えきれないだろう。本当に英雄の力とは凄まじい。ちょっと今出せる限界を見たい気もする。


「実は全力の1撃を機会があれば試してみたい」

「そりゃ当然の考えだ。もしまたワイバーン級が来たら住人が見ていようが遠慮なくぶちかませ」

「いいの?」

「力があるのに温存する理由はない」

「その前に村のみんなが勝つよ」

「ははそうだな。さあ家でフリッツを待つぞ」


 家に帰り居間に座る。


「今日も同じパーティか、2班だっけ」

「多分ね、入る森は分からないけど」

「ほう」

「6箇所あってそれぞれ進路が整備されてる。除草もしてるよ」

「いい環境だな」

「おはよう」


 フリッツが来た。


「やあ連日すまない」

「構わん、それより昨日は少し言葉が過ぎた、要らぬ気苦労を掛けたな」

「そんなことはない、可能性は否定できないさ」

「お陰で置かれた状況を知ることが出来たわ」

「正直、森では何が起きるか分からん、ごまかし切れるかどうか」

「その時はその時だ、リオンさえ無事ならいい」

「それは約束しよう」

「じゃ頼んだ」


 フリッツとギルドへ向かう。


「抑えて戦えそうか」

「5%だよね、多分いける、さっきもそれで訓練した」

「そうか……少し浮足立っていた」

「え?」

「お前の力を引き出すことに夢中でその影響を軽視していた。昨夜のあれで目が覚めたぞ」

「……」

「あれは誰も見たことが無い領域だ、既にもうワシなどでは手に負えん」

「俺も分かって来たよ」


 神が封印するのも頷ける。たった1人で大きくバランスが崩れるかもしれない。


「ワシは指導者の立場として伸ばす力があるなら成し遂げたい。言わばワシの我儘だ。それにお前が付き合う必要はないぞ」

「いや俺は強くなりたい。違う、試したいか。一体どれほどの力か見てみたいんだ。それをどう使うかは後で考えればいい。何か問題が発生すればねじ伏せる。それだけの力だろ?」

「そうだが」

「あれこれ考えると気疲れする。身内が人質にとられたらその力で救出すればいい、ついでに組織も壊滅すればいい」

「おい!?」


 あの共鳴を見て気が大きくなったか。ただいちいち怯えても暮らせない。


「実のところまず心配はない。あれは歴史上の出来事だ」

「え?」

「お前が学びたいと言うから色々調べた、組織に利用され非業の最期を遂げた者、貴族に取り込まれ生涯を犠牲にした者、戦争に利用され見捨てられた者」

「あ! ごめん途中だったね」

「講義はもうどっちでもいい。お前の影響力なら妥当だと引き合いに出しただけだ」


 確かに俺の力なら巻き込まれそう。


「つまり歴史に残る程の大きな出来事に発展するかもしれない」

「うむ」

「まあいいでしょ、フリッツも名を残すぞ」

「どうだか」

「いいじゃないか、一緒に見届けよう」

「やれやれ、まあやれることはやる」


 とにかく前へ進むのだ。


 ギルドへ到着。


「アレフ支所長、おはようございます」

「シーラたちは先に正門へ向かった。馬車はコルホル115Dだ」


 正門付近の乗り場へ。


「おはようリオン、フリッツ、さあ乗るといい」


 ベルンハルトに促され馬車に乗る、昨日と同じ型だ。


「また2頭立てか」

「いいだろ速いし」

「これが運賃だ」

「うむ。では出してくれ!」


 御者に運賃を渡し馬車は動き出した。


「リオンおはよう」

「おはようシーラ」

「そっちに行っていい?」

「いいよ」


 彼女は俺の隣りに座る。


「昨日の午後はどうだった?」

「午前中と同じ感じ、Eランク上位は出なかったよ」

「じゃあ余裕だね」

「うん」


 流石に慣れているね。


「ジェリーの武器はどう?」

「これ凄いよ、とてもいい武器だよ」

「きっとジェリーも喜ぶわ」


 壊れるほど力を引き出したなんて言えない。


「あらブーツ、これはレッドベア?」

「うん、シーラも魔物装備だね」

「ブーツと腕輪ね、ブーツは走力、腕輪は最大魔力が上がるの」

「へー」


 最大魔力上昇か。一度に出せる魔力も上限があるよな。それを底上げすればより強力な魔法が放てると。氷の矢がどう影響するのか分からないけど。


「うわー、馬車がたくさん村へ向かって行くよ」

「建設商会だ、連休前に一気に進めるのだろう」


 昨日も大勢来たのに今日もか。短期間で仕上げるなら人手も必要だね。


「修復はどの辺りまで進んだか」

「女湯の脱衣所は明日中に完成する、東区に世話になるのは今日含めてあと2日だろう」

「流石に早いな」

「男湯は?」

「連休明けには完成する、食堂はその数日後の予定だ」

「おおー」


 建設商会の本気は凄いね。


「城壁の部屋は? 再計画案来たの?」

「午前中届くはずだ、昼には皆が確認できる」

「へー」

「城壁直すついでに部屋をこさえるのか」

「かなり頑丈な作りだ。一部が鉄になるらしい」

「え!?」


 鉄! 鉄骨造なのか。


「それは堅固になりそうだ」

「西区のお部屋は凄いの出来るんだね」


 領主はよほどワイバーン撃退がお気に召したらしい。は! まさか。


「先生、俺の存在?」

「それもある」


 やはりか。実現の材料になったなら仕方ないが、それをネタに使われたら面倒だな。領主の娘と会食の誘いなんてありそうだ。


「領主に子供はいるよね」

「孫だな、お前と同年代で女子もいる」

「……これは」

「今後の活躍次第だな」

「なになに? リオンは領主と知り合いなの?」

「いや全然知らないよ……今はね」


 やはり派手な動きは控えるか。前へ進み過ぎるのも困る。


「見えてきたよリオン」

「今日も沢山参加するね」


 監視所の城壁の前に数台の馬車と人の集まりが見える。


「向こうは毎回20人来るの?」

「ほとんどそうみたい。来れない子がいるパーティは他から回して調整するんだって」

「へー」

「2班はリオンが加わって6人だから、5人パーティが1人来れなかったらそっちに行くね」

「誰が行くの?」

「前衛ならジェリー、後衛ならマリーじゃないかな」

「ふーん」


 年上から抜けるのか。経験豊富だから対応もできるのだろう。


 馬車が止まった。


「2班はこっちだ、コルホルの4人は来い」


 騎士に呼ばれ集合する。


「おはよう、リオン、シーラ」

「おはよー」


 挨拶を交わして作戦会議が始まる。


「武器は試したかい?」

「うんバッチリ! いい武器だよジェリー、ありがと!」

「よかった、前衛でしっかり頼むよ」


 働くぞ!


「簡単な流れがあるから教えるね」

「うん」

「魔物を発見したら接近する前に誰がどれに行くか決める。例えば俺が右、リュークが真ん中、リオンが左とかね。3体なら1人ずつだけど2体なら1人は進路に残る、今日はリオンが残るで統一するよ」

「うん」

「分かった」

「基本的に進路へ引っ張り出す、その方が戦いやすいからね。後衛の射程近くまで来たら状況によって1発入れる、無理なら後衛に任せる」


 チラッと見てたよね、あれか。


「こっちを1回見てくれれば分かるよ」

「マリー、射程は?」

「20mかな、もちろん近ければ当てやすいけど近づき過ぎると魔物がこっちに来ちゃうから」

「15m以上は空けててほしいかな」

「分かったシーラ、じゃあ15~20mだね」


 20mって、そこそこの距離だ、よく正確に狙える。


「基本的な立ち回りは昨日見た通り、魔物によって対応を変える時はその都度言うから」

「分かった」

「よーし、じゃあ2班いくぞぉーっ!」

「おー!」


 高々と拳を突き上げ声を出す。こういうのもいいね。


「抜いてあげるよ」

「お願い」


 ジェラールは俺の背中から剣を抜き手渡してくる。ジェラールとリュークもお互い抜き合った。


「今日は城壁近くの進路だ、ついて来い」


 同伴大人のリーダー、アードルフが先頭を歩く。その後ろへ子供たちが続いた。少し南下して荷車を止める。


「先生、行ってきます」

「訓練の成果を見せてやれ」


 フリッツに告げて前衛2人に合流、先頭を歩く。遂に冒険者として1歩を踏み出したぞ! さあ記念すべき最初の魔物は何だ。


 300mほど進むと進路前方に動く物体が。


「ヘルラビット……3体」

「前に2体だろ、もう1体は……あそこか!」


 リュークに示された13時方向の森の中にもう1体を発見した。そこまで距離は70m、前方の2体は80mほどか。進路が真っすぐで見通しもいいから早く発見できた。


「俺が右を行く」

「じゃあ前のは俺とリオン、俺が先に行くから後から1体引き付けて」

「分かった!」


 2班の5人は身体強化の集中を始めた。ええと俺はどうしよう。


 そうだ共鳴、5%だよな。


 キイイィィン


 やべ8%くらいかも。いいやこれで維持。


 ……。


 ダッ! ジェラールが前へ走る。

 ダッ! 直ぐ後にリュークも続く。


 ジェラールはヘルラビットに到達し作戦通り2体を引き付ける。ここへ俺が加わって1体の注意を惹く段取りだ。いくぞ!


 ダッ! タタタッ


 ジェラールとすれ違いざま視線を合わせ、そのまま少し森を通って遠回りに接近、ほら来いよ。

 な、無視だと! 2体はジェラールをそのまま追いかける。くっそ、ヘルラビットオォォォッ!

 全速力で1体を追い越すと頭を少しこちらへ向ける。やっと気づいたか。


 シャーッ!


 うわ、今のは鳴き声か、地球のウサギがどんな鳴き声かは知らないが、きっとこれじゃない。思惑通り1体は俺に標的を変えしっかりついて来る。まずは観察だったな、走りながらチラチラと後ろを伺う。よく考えるとウサギなのに走っている、これじゃ猪だ。


 先頭をジェラールが1体を引き連れ走る。その少し後ろを俺ともう1体。更に後ろにリュークともう1体だ。


 ジェラールが減速して進路を右側へ逸れる、それを追って魔物は減速し体の向きを変え始めた。あそこは後衛から15m付近か、じゃあ俺は少し前で減速して左側に行くか。


 今だ! タッタ、ザザァーッ


 減速から停止し直ぐに森へ入る。それを見て魔物も減速し停止、体の向きを変える。意外と転回にモタつくのね、あれはスキだらけだ。


 これはいける!


 一気に間合いを詰めて首筋に振り下ろす。


 スパン!


 首を落とした! やったぞ!


 他の2体は? 後衛方面ではジェラールの引き受けた1体が倒されている。その数m先でもう1体にリュークが切り込む。彼が間合いを離すと風の斬撃と氷の矢が刺さり魔物は沈黙した。


「休憩!」


 集合して腰を下ろす。息を整え終わりジェラールが言葉を発する。


「ちょっと作戦変更する」

「いいよ」

「もちろん」


 変更か、何だろう。


「よく考えたらリオンは身体強化まで一瞬だ、俺たちを待っている時間が無駄だね」

「そっか」

「次から魔物を発見したら直ぐ行っていい」

「分かった」

「あと見間違いかもしれないけど、リオンは武器を共鳴させてた?」

「うん」

「時間かかった?」

「いや」

「……」


 そうか普通はもっと時間がかかる。いやー、それを装うのは難しいな。


「今できる?」

「えーと……うん」


 キイイィィン


「うは!」

「おい」

「ちょっと!」

「ええー」


 ざわざわ……。後ろの大人たちも困惑の表情。


「あんたヘルラビットを追い越したでしょ」

「はい」


 マルガレータが不満そうに絡む。


「その後、進路脇に逸れて切り込んだわよね」

「はい」

「普通、全力疾走したら直ぐ切り込むなんて出来ないのよ」

「え」

「あの流れなら後衛が撃つの、アタシはそのつもりで準備してたのに!」


 えー、そうなの。


「いやだって顔を向けるのが合図でしょ、俺は見てないよ」

「ヘルラビットが横を向いたら撃つつもりで狙ってたの! そしたらあんたが出てきて首を落としたからビックリしたの! それだけ!」

「ええと……」


 やっちゃいけなかったのか。


「まあまあ、リオンはいけると判断して切り込んだ、何も間違っていないよ。マリーも3体目に魔法が命中したじゃないか」

「だけどジェリー」

「じゃあこうしよう、何が出ても1体は完全にリオンへ任せる。ヘルラビットの首を1撃で落とせるならこの森に敵はいないからね」

「分かったわ!」

「うん」

「賛成」

「異論なし」

「いいよねリオン」

「うん」


 ほっ、すまないジェラール。


「いやしかし俺が習得に凄く時間かかった共鳴、もうできるなんて大したものだよ。しかも共鳴させるまでが一瞬って」

「はは……」

「なあリオン」


 ジェラールは耳元で囁く。


(見えないところなら本気出していいよ)

(!)


 むむ、抑えているのがバレたか。


「休憩終わりました、行けます!」

「よし、出発だ」


 マルガレータが休憩終了を告げて2班は立ち上がる。


 1体は俺に任せるか、確かにその方が楽かも。


「おい……」


 リュークは立ち止まり視線を落とす。今度は何だ。


「あっ……」

「うわ……」

「見なかったことにする、行くわよ!」


 俺が倒したヘルラビットは昇華し骨だけになっている。その頭と首の切断面は真っすぐだった。骨はそれなりに固いはずだが、よく一気に切り離せたな。これも共鳴強化の賜物か。


 むむ、地面に深い切り込みが見える。骨の位置関係からすると振り抜いた俺の剣がそのまま地面も切ったらしい。あー、みんなこれを見て驚いていたのか。

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