第26話 冒険者の稼ぎ
クラウス、ソフィーナ、ランメルト、イザベラの4人は申請討伐を終え、冒険者ギルドへ報告と素材売却のため中央区へ行くことになった。
「おーい、行くぞ」
「今行く!」
クラウスがブラード家の玄関を開けて呼びかける。しばらくしてランメルトとイザベラが出てきた。
「リオンも行くのか、荷車押してくれよ」
「分かった!」
俺たちは搬入口裏へ向かう。
「うわーすごーい!」
2つの荷車には魔物素材と思われる先が尖った棒状の物体がいくつも載せられていた。
「リオンはこっちの後ろにつけ」
「うん」
ランメルトとイザベラの荷車が前に、その後にクラウスが引く荷車がついて行く。俺はソフィーナと並んでそれを押した。
「これ大きいね、何の素材?」
「レッドベアの角よ」
角と呼ばれる部位は爪や牙と比べて太く長い、その中でもひときわ大きいのがレッドベアの角だ。長さは約1m50cm、直径は太いところで30cmはありそう。
「ベアの角は2本?」
「前の荷車にも2本あるわ。1体に3本生えてて2体倒したからほんとは6本なんだけど持ち帰ったのは4本だけよ」
「これも角?」
「爪よ、レッドベアの」
これで爪か! 長いのは50cmくらいある。手も相当デカイんだな。
「森からどうやって持ち帰ったの?」
「どうって、担いだり抱えたりしてよ」
「森の中へ荷車は入れないの?」
「無理ね。地面も平らじゃないし木の根があちこちに出てるから直ぐ引っかかるわ」
そりゃそうか。しかし自然のままなら人が歩くのさえ大変そう。よくそんなところで戦えるな。村で戦うのと真逆の環境だぞ、木の枝葉で視界も悪いだろうし。それが冒険者の能力だろうけど。
「東区の先にある森は奥まで通路があるって聞いたわ」
「えーずるい」
「東区は人数が多いでしょ、だから申請討伐も回数多く行けるのよ。そのための道」
「人が多いと森に入る回数が増えるの?」
「区域に残る人数に余裕ができるからよ」
「あーそうか」
過剰戦力だもんね。それなら森に入って魔物減らす人員も割けるわけだ。
「それと西区や北区に比べて襲来討伐の報酬が少ないそうよ。だから自分でも稼がないとね」
「そっか! 人数多いからかなり余裕を持って倒せるのに同じじゃ変だよね。それに同じ報酬払ってたらギルドが大変」
「そういうこと。北区も拡張に合わせて森に道を作るそうよ。かなり奥まで行くみたい」
「80人だもんね、東区より多いし」
そうかなるほど。何だかこの村の真の目的が分かって来たぞ。当初は最前線の防衛拠点で運用、多分今の西区と北区の規模までだ。それが東区の人数になると積極的に森に入って魔物を減らす。そうやって少しずつ活動範囲を広げるんだ。つまり防衛拠点から開発拠点に変わる。
「道があるから町の冒険者も東区の森に多く行くみたいね。でも精霊石はあんまり無いんじゃないかしら」
「精霊石? あーそうか」
精霊石は人がいないところに突然現れるそうだ。人の出入りで魔物は寄って来るけど精霊石はほとんど出ないだろう。そして出た精霊石も直ぐ拾われる。東の森はかなり奥へ行かないと精霊石は数が手に入らないね。
だから西の森は浅い所でも落ちているのか。不便なところほどその方面は恩恵があるのね。今回も数時間で14個見つけたし。ただ荷車が入れないと魔物素材を全部持ち帰れない。どちらの環境がいいとは言えないか。
「もうここでいいぞ」
冒険者ギルドを少し過ぎたところで荷車は止まった。
「素材の買取りをお願いしたい」
「はいはい、荷車2つ分ですね」
クラウスが通り沿いの窓口に声を掛けると中の人が応えた。
「パーティ名と所属は?」
「コルホル村西区7班だ、リーダーはクラウス、これが冒険者証」
ほう、クラウスがリーダーだったのか、まあ一番年上っぽいし。それから西区7班ってパーティ名なのね。ただちょっと味気ない。
「俺たち7班なの?」
「そうよ」
「もっとカッコイイ名前にしないの? 西区の稲妻とか、コルホル遊撃隊とか」
「そう思うだろー、リオン、分かってるじゃねぇか」
「だよねーおっちゃん」
ランメルトはそういうの好きそうだ。いやまあ最初はちょっと恥ずかしいけど、せっかく冒険者のパーティなんだ、もっと個性的に目立たないと。
「いいんだよ7班で。次は報告に行くぞ」
「へいへい」
クラウスは名前に興味がないらしい。
俺たちは冒険者ギルドに入り、受付カウンター左奥のテーブルが並んでいるスペースへ行く。その右側の壁面には紙が沢山貼ってあった。おおっ! これは討伐依頼の募集要項か? 冒険者ギルドっぽい!
これは興味ある。見てみよう。
ヘルラビット Fランク 討伐報酬5000ディル
へー、ランクもあるんだ。それでヘルラビットは5000ディルか。5000円? うーん、安いのか高いのか分からん。あ、そうだ、3食2000ディルだから、おー、そう考えるとまあまあじゃない?
「どうしたリオン」
「おっちゃん5000ディルって高いの?」
「討伐報酬か、まあFランクでは高い方だな」
「ふーん」
名前の下に簡単な魔物の外見が描かれている。長い角が1本生えてて、牙も沢山、爪も鋭いな。正に地獄の兎って感じ。長い耳もあるけど可愛げもなにもない。どうせデカイし。
「おっガルウルフだ」
ガルウルフ Eランク 討伐報酬1万ディル
「報酬1万なんだ、ラビットの2倍だね。ランクもEに上がってる」
「ウルフもEランクでは高い方だな」
「レッドベアはどこ?」
「ベアは……これだな、よっと」
俺の身長より少し高いところに貼ってあるのでランメルトが抱き上げてくれた。よく見える。
レッドベア Dランク 討伐報酬10万ディル
「うわっ! ベア10万だって! ウルフの10倍だよ!」
ランクもEからDになった。そうだよなーバケモンだしなー。
「リオンは報酬が気になるのか」
「え、うん」
いやだって世の中お金が大事だよ。魔物と対峙する動機にも関わってくる。レッドベアが10万と思えば武器を握る手にも力が入るぞ。あー、これもうベアが10万にしか見えなくなった。ウルフ見たら1万と思ってしまう。
「最近の討伐なら高いのはマンティスかな、あそこ!」
イザベラが指差す。
マッドマンティス Cランク 討伐報酬200万ディル
「うわ! ベアの20倍だ! これが東区に来たマンティスか!」
「確か3カ月前か。もちろん応援要請だ」
「あーなら、ボアも同じくらいよ」
イザベラが隣りを指差した。
ヘヴィボア Cランク 討伐報酬200万ディル
「ほんとだー! 去年ウチの城壁壊したやつでしょ!」
「そーよ!」
「城壁もそうだが食堂と風呂をぶっ壊したのが最近いたろ」
「そうだった! 私が首落としたやつ!」
「どれだ……あった!」
ワイバーン Bランク 討伐報酬600万ディル
「うわ、ボアやマンティスの3倍! ランクもBだ!」
「こう見るととんでもない魔物だったのね、それが2体よ」
「ほんと犠牲者が出なかったのはかなりの幸運だったな」
「おい、あんた! さっき首落としたとか言ってたな、まさかワイバーンか?」
近くのテーブルから冒険者が立ち上がって聞いてきた。
「そうよ、私が止めを刺したわ」
「へー! これは驚いた! コルホルは腕利きが多いと聞いていたがそこまでとは! あんたもしやBランク冒険者かい?」
「ううん、私はCランクよ。住人の総力で勝ったのよ!」
「ああそうか、人数いるからな」
「おい、町に帰ったら伝えておけ、西区に竜殺しのベラあり、とな!」
ランメルトがイザベラの肩をポンポンと叩いた。
「竜殺しのベラだな、覚えたぞ」
「ちょっと!」
「いいじゃないか事実なんだしよー」
「まー悪い気はしないけど」
イザベラはまんざらでもないみたい。いいじゃん、カッコイイよ!
「おっちゃん、ありがと」
「おう」
俺は床に下りた。
他もちょっと見よう。
キラーホーク Eランク 討伐報酬1万ディル
エビルアント Eランク 討伐報酬1万ディル
ダークヴァイパー Eランク 討伐報酬1万ディル
キラーホークはよく来る鳥系だな。あとはデカい蟻か、そんで毒蛇。この辺がガルウルフと同じランクか。
レッドベアと同じ辺りは……。
グランビートル Dランク 討伐報酬10万ディル
デスアリゲーター Dランク 討伐報酬10万ディル
巨大なカブトムシにワニか。ほんと魔物って何でもいるな。
いやよく見ると獣系、鳥系、虫系、爬虫類系、この4系統だけだ。ファンタジーにありがちなゴブリンやオークはいないのか。あとアンデッドとかスライム系も。そういやエルフやドワーフ、獣人とかも聞かないな。どこか遠い他の大陸にでもいるのか。
「報告終わったぞ」
「報酬いっぱい貰えたね!」
「まあな」
レッドベアが2体で20万だからそこが大きいね。
「そろそろ鐘が鳴るから先に帰るわね。子供たちに食べさせてあげないと」
「おう、荷車は任せろ」
「じゃあ私も先にいいかしら、ちょっとお昼から用事あって」
「リオンはどうする?」
「父さんと一緒に帰るよ」
「じゃあ精霊石売りに行くか」
鑑定に興味があるのでね。
ギルドから出て近くの建物に入る。
「精霊石の鑑定買取りを頼む」
「はぁ~い、いくつですかぁ?」
「14個だ」
「分かりましたぁ~そちらの席に座ってお待ちくださいねぇ~」
話し方にクセのある若い女性店員が奥のテーブルに俺たちを案内した。
「お待たせしました。鑑定士のシャルロッテと申します」
あ、このおばさん、洗礼の儀の後に俺を鑑定した人だ。
「先日はお世話になりました」
「……さて、人違いでは?」
俺が挨拶をすると覚えていない様子。あれれ、この人だと思ったけど。おや、クラウスが俺をつつく、顔を見ると小さく横に首を振った。おー、そうか、鑑定したことさえ一切口外しないって言ってたね。それに繋がる言動は控えろと。
「すみません、間違えました」
それを聞いて鑑定士は少し微笑んで小さく頷いた。多分そうだ、横にいるランメルトがどうとかじゃなくて、不要な関りを広げる必要はないからね。どこでどう繋がるか分からないし。ちょっと慎重過ぎる気もするけど。
「これだ。頼む」
クラウスがテーブルの上に袋から精霊石を出した。
「精霊石の鑑定料は1つ500ディルです。後ほど買取り金額から差し引かせていただきますので。また鑑定結果によって買取りを中止する場合は個別に申し出てください」
「分かりました」
鑑定500ディルか、微妙なとこだな。
ゴーーーーーン
昼の鐘だ。中央区で鳴らしているから音が大きく聞こえる。
「では始めます。昇華までの期間は年月まで申し上げます」
鑑定士は精霊石を手に持ちじっと見つめる。
「属性火、含有1716、出力8、感度54、期限5年3カ月。……買取り3400ディル」
そう言えば価値の基準があったな、読み上げてくれるんだ。
「属性火、含有1298、出力12、感度34、期限6年4カ月。……買取り2300ディル」
んー、さっきより安い。含有が少ないからか。
「属性水、含有547、出力4、感度45、期限8年1カ月。……買取り800ディル」
うわ安い! やっぱ含有少ないと安いんだ。残り期限は長めなのにな。
そうしてどんどん鑑定は進んでいった。
「属性土、含有2034、出力9、感度64、期限7年9カ月。……これはトランサスが多く含まれてますね、ですから……買取り12万ディルです」
うお! いきなり桁が2つ上がった! トランサスとやらが貴重な鉱物らしい。
「属性土、含有1497、出力14、感度23、期限8年5カ月。……こちらはハドタイトですね。感度が低めなので、そうですね、買取り2万5000ディルです」
またいい鉱物があったみたい。ハドタイトか。でもさっきよりは安いな。
そうして次々と鑑定は進んで14個全部終わった。
「以上です。買取りを中止する精霊石はありますか?」
「俺はいい」
「あ、ちょっと、確か水の安いヤツ、あれいいかな」
「800ディルで案内したものですね」
「そう、それだけよけてください」
「分かりました」
ランメルトが水の精霊石を確保した。あんな価値低いのにどうするんだ?
「他は買取りで手続きさせていただきます。鑑定料7000ディルを引きまして合計15万4000ディルです。代金はカウンターでお受け取り下さい」
そうして鑑定士が受付のおねーさんを呼ぶと金額を伝えたようでカウンターに戻ってきた。
「こちらが買い取り代金ですぅ~お確かめくださぁ~い」
「はい、確かに」
「ありがとうございましたぁ~」
クラウスはお金を受け取り半分をランメルトに渡した。
「これ、さっきの分な、返す」
「ああ」
「おっちゃん、精霊石どうするの?」
「ちょっと納屋で使うんだよ」
「ふーん」
そーか納屋か。いったん買い取られて店先に並んだら、いくらか割り増しされるもんね。水ならなんでも使うし。あーでも飲み水はいいのかな。その辺を鑑定では言ってなかったけど。それとも水は全部飲み水でも使えるのか。
「ねぇ、水の精霊石の水はどれでも飲めるの?」
「そうだぞ」
「へー」
海で拾ったからって海水じゃないのね。だったら塩は岩塩からか、じゃあ土の精霊石になるな。土は有能だな、さっきも高かったのは土2つだったし。
しかし思ったより精霊石安いな。まあ無限に湧いてくるようなもんだし、それも拾うだけでいい。消える期限があるとは言え世の中に出回ってる量は相当数あるだろう。一気に稼げるのは希少鉱物を含む土の精霊石だけか。
でも全部買取りでいいのかな。水なら洗面台やトイレでどうせ使うんだし、武器にもね。俺だったら全部取っておいて必要な時にそれだけ使って、まあ全然使わなさそうなのは流石に売るか。あ、でも期限があるからいつまでも置いておくワケにもいかないな。
「どうしたリオン? 難しい顔して」
「父さん、ほとんど買取りに回すのはいいのかなと思って」
「そうか」
「あー分かるよ、リオン! 何か置いておきたいんだよな」
「おっちゃんはそうなの」
「水ならどうせ使うんだし拾っただけならタダなんだぜ。同じ物でも店で買えばちょっと高いしな」
おー、ランメルトは考え方が近いな。
「俺も昔は拾ったやつをほとんど置いてたんだが、はっきり言うと管理できないんだ。何せ全部見た目が同じだろ? 何がどれか分からなくなって結局鑑定してお金かかってよ」
「あーらら」
「だったら必要最低限でいいかなって。店に行けば買う時丁寧に教えてくれるしな」
「そうだよね、それもお仕事だもんね」
そーか、管理か。コレクション的な感じで並べたい気もしたけど、全部見た目が同じだしなー。ただフリッツはいくつか管理してた。あれは専用のケースに入ってたし中身も細かく控えているのだろう。
あれ? 精霊石は売ったけど魔石は?
「ねぇ魔石はどうしたの?」
「あれはギルドに売った、報告の時にな。そういう決まりになってるんだ」
「へー」
「まあ持っててもあんまり意味ないしな。30日で消えるし」
「そうか! お店で売ってる魔石をギルドに討伐報告で持って行ってもダメなんだ」
「定着してるからな」
なるほど、未定着の魔石は出回ってないということか。
「魔石は安いんだぜ? 基本的に討伐報酬の10%だからな」
「え、じゃあウルフは1000、ベアでも1万なの?」
「そういうこと」
あらー随分と買い叩かれてるな。ベア魔石1個で建設用ゴーレム1日働くって聞いたぞ。ウルフの魔石で照明1~2年持つしな。錬成士の定着がどれくらい手数料必要か分からないけど末端価格もそんな高くなさそう。
こんだけ毎日魔物を倒せば魔石も在庫過多だろう。魔道具とゴーレムの動力くらいしか使い道ないみたいだし。まあ安い方が買う時助かるけど売る側からしたらオマケみたいな扱いだな。
何かもっと便利な魔導具が流行ったり、もの作りの機械動力で沢山消費すれば需要も上がるのに。前世の記憶でいくらでも思いつくけど実現はどうだろう。そんな魔石の価値を変えるような発明したら間違いなく神はお怒りだし。
「査定は終わったか」
「ああ、済んだよ」
ギルド近くの素材受け取り窓口にクラウスが呼びかけた。素材多かったから査定もそれなりに時間が掛かるのね。これも鑑定士の仕事なのか。
「内訳は聞くかい?」
「高いヤツだけでいい」
「そうか、ええと……レッドベアの角が4本で12万、爪が10本で5万、後のウルフとタイガーはまあそれなりだ、数と種類はあったがな。それからブーツ、あれは10万だ」
「分かった、総額いくらだ」
「34万5700ディルだ。全額振り込みでいいかい?」
「それで頼む、7班メンバー口座に4分割でな」
素材はいい値段になったな。討伐報酬総額よりちょっと高いくらいじゃないか。ベアの角2本を持ち帰っていれば1本3万で6万上乗せだったのか。あと魔物装備が10万はちょっと嬉しい。ブーツだったか、あんまり出ないらしいが。
討伐後に素材を回収するのはかなり大事だな。しかしファンタジーなら異次元収納みたいな便利なスキルはないのか。まあかなりのチートだし、あってもごく一部の人か。
「よし、帰るか」
「うん」
ランメルトとクラウスは荷車を引いて西区へ向かった。俺もその後をついて行く。
冒険者ね、危険と隣り合わせだけど見返りは十分だな。カスペルも稼げると言ってたし。もちろん腕前が伴ってのことだけど。
今日の稼ぎは1人18万7000ディルくらいか。うわー午前中の数時間だぜ、荒稼ぎしたな。ただこの手の組織に依存する収入は、後からワケの分からない手数料を色々引かれる。それでも十分残るだろうけど。
支出は何があるかな。まず武器か、これは相当いいものにしないと稼ぎにも関わってくる。もちろん命にも。自分の扱える限界の性能を選んだらかなりの出費になるな。保守費用もかかるだろう。でも妥協はできない。
精霊石を武器に使ってればその費用もだ。ソフィーナの火の精霊石はあと1年くらい持つらしいが、その前に使い切ると言っていた。どのくらいの頻度で買い足すのだろう。それも品質が伴えば安くはない。
フリッツの話では武器には鉱物を使っている、そのほとんどは合金だと。あれは精霊石から出した魔素由来、つまりいずれ消える。うーむ、期間はどのくらいなのか。まあ数年は持つとしても大きな出費のサイクルになる。
冒険者って色々と必要経費が大きいかも。そう考えればこの稼ぎも妥当なところか。




