生まれ変わってもコミュ障はコミュ障
新しく思いついたので書いちゃいました!
良かったら感想お願いします!
皆は輪廻転生って信じる?
今風に言うなら異世界転生ってのが人気なのかな。
現実世界にはない力に目覚めて俺TUEEEEしたり、ハーレム作ったり。はたまた、今までとは違う性別に生まれ変わったりとか。
そんな事を妄想して楽しんでるじゃあないかな?
自分もこんな経験をしてみたいとか、生まれ変わりたいとか。
でもね、私から言わせればやめといた方がいいよ。
普通が1番。
生まれ変わってもあなたはあなたなんだから。きっと力を持っても物語の主人公みたいにはなれないよ。そんな事が出来るなら現実でも上手くやれてるはずだしね。
えっ?なんでそんな知ったような口聞くんだって?
だって、、
「美夜ーー!!朝ごはん出来てるわよー!早く起きなさい」
「う、うん。今行く!」
時計を見ると時刻は7時過ぎ。
それほど急ぐ時間でもないけど、ゆっくりしてるとうるさそうだし、急いで支度しよ。
ちゃちゃっとパジャマから制服へと着替える。
下ろしたてのカッターシャツがパリパリで変な感じ。慣れた手つきでリボンを結び、最後に膝下までのスカートを履き、姿見に目を向ける。
腰元まで伸びた艶やかな髪。前髪は目に掛からない程度に綺麗に切りそろえられている。少しぷっくりとしたセクシーな口元に、スっと線の通った鼻筋。目はぱっちりと大きいが、どこか冷たさを感じさせる鋭さを秘めている。
「うーん、、紛うことなき美少女。いや、どっちかと言うと美女?」
やっぱりいい。顔がいい。
何度見ても素晴らしい造形。あいむぷりてぃがーる。
「お姉ちゃん何してるの?」
一人で姿見とにらめっこしてると、部屋に入ってきた愛しの妹ちゃんに見られてしまった。
「自分に見蕩れてた」
「うわぁぁぁ。超ドン引き。朝から鏡みてうっとりとか正直ちょっときもい」
「えぇ?咲良ちゃんも顔はほとんど一緒なんだから、同類でしょ?」
目元以外はほとんど変わらないので、よく双子に間違われたりする。ちなみに咲良ちゃんの方が目元が優しくて、暖かい感じだね。
「一緒にしないでよ。私お姉ちゃんみたいにナルシストじゃないし。ってかその自信が外でも発揮出来たら友達の1人でも出来るのに。・・・いや、逆にこのままの感じだとウザいかも。ただの陰キャナルシストだし」
「・・・っひく、、えぐっ」
「泣いてる!?ごめんって。言いすぎたよ。だから泣き止んで」
朝から妹に泣かされてます。
なんで、そんなきついこと言うの?私のメンタルなんて豆腐の5倍は脆いのに。
「咲良ちゃんは、、お姉ちゃんのこと嫌いなの?」
「そんな事ないよ」
「ほんと?」
嘘だったら咲良ちゃんに引っ付いたまま延々と泣くよ?
「私がお姉ちゃんに嘘ついたことある?」
「ない、、かな」
いっぱいからかわれたり、泣かされたりするけど、多分嘘はついてないと思う。多分。めいびー。
ってか私の姉の威厳なさすぎ。悲しい。
「でしょ?私はずっとお姉ちゃん味方だよ」
「ずっと?」
「ずっとだよ。それなら寂しくないでしょ?」
「うん!咲良ちゃん大好き!!」
速報:今日も咲良ちゃんは優しい。
やっぱり咲良がいれば友達なんていらないよ。
ほんと可愛い。しゅき♡すりすり。
「・・・ほんとチョロあね」
「なんか言った?」
「ううん!なんも!さっ早く行こう。朝ごはん冷めちゃう」
「うん!」
話の途中だったけど、勘のいい人はもう分かったんじゃないかな。
そうです。私前世では男でした。
しかも、友達もろくに居ない陰キャ童貞。死因はわかんないですけど、何だかんだで美少女に転生しちゃいました。
そりゃ最初はテンションあがりましたとも。
これでリア充の仲間入りだーとかね。そんな事を思ってる時代が私にもありました。
まぁ結論から言うと、、小中ともに見事にぼっちでした。
ふっ、、そりゃ変わんないよね。だって中身は変わんないだもん。
一つだけ言いたい。
美少女はイージーモードって話じゃなかったの?