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俺の夏!  作者: スーパー
第1章 新しき道
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第2話 新たな出会いと唯一の欠点

入学してから2週間、俺は正式に東峰高校硬式野球部に入部した。

「次!源 大輝!」

「はい!」

返事をして、教室に1人入っていった。そう、この学校の野球部は入部して最初に話し合い、いわゆる調査を行うのだ。選手1人に対して、総監督、各軍のコーチ、系4人で迎えてくれるらしい。

「次!柳 純也!」

「はい‼︎」

大きく返事をし教室に入った。中は涼しく静寂としている。その中最初に発言したのは総監督だった。

「改めて、ようこそ東峰高校へ。総監督の鈴木というものだ。こちらにいるのが、1軍コーチの烏丸さん、2軍コーチの阿部さん、3軍コーチの加藤さんだ。よく覚えておくように。」

「...はい」

俺は、各コーチを見ていてびっくりした。なんと2軍コーチは、女性だったのだ。しかもスタイルも良く美女だった。

「何みてんのよ」

「あっ、いやなんでもありません。」

さっと目をそらした。

「柳 純也であっているね?ポジションはピッチャーで右投げ右打ち。」

「はいそうです。」

「身長と体重は?」

「え?」

俺は唖然とした。

「身長と体重」

「あっ、178cmの78kgです。」

それを聞いて総監督は「なるほどね〜」と言いながらメモを取っていた。

「投げられる球種は何かな?」

やっとまともな質問が来たと少し安心した。

「えーと、ストレートとスライダーとフォークでー、あと少しだけカーブを投げられます。」

「ほう、4球種...」

何を思ったか俺にはわからないが、総監督は顔をしかめた。

「決め球は?」

そう俺に聞いてきたのは、1軍コーチの烏丸さんだった。

「一応ストレートです...」

「一応?どういう意味だい?」

俺は、ゆっくりと目をそらしながら、

「いや〜俺のストレートMAXでも125kmしか出ないんですよ...」

といった。何かあったのかあんまりにも静かだったので恐る恐る目を上げてみると、コーチの方々が驚いた顔でこちらを見てきた。それは当たり前だ。高校生にもなって125kmしか出ない投手をなぜスカウトしたのかと思ってもおかしくはない。というか俺も知りたいぐらいだ。しかし、その話を聞いても表情を変えていなかった総監督。

「なるほど」

(何がなるほどだこのクソ総監督)

俺はちょいとした怒りを抑えて我慢した。

その後も質問は続き着々と時間が過ぎていった。

「よし、これで話は以上です。明日の朝6:00から1年生の各ポジションチェックがある。お前はうちのグラウンドにあるブルペンに着替えて集合しろ。」

「はい!」

そう言って俺は教室を後にした。








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