21話 辛口と終焉
カキーン!
カキーン!
もう何球目だろう。2桁は超えた数粘っている大輝には少しばかりか疲れが見える。
(メタい話、まだ1回だぞ?あんなに疲れてこれからどうすんだよ)
そんなことを思いつつも、しっかりと心で応援した。
「もうそろそろ、20球超えるんじゃねぇか?」
「あぁ、そろそろ決まりそうだ...」
2番手ピッチャーにも疲れが見えてきた。決して油断のできる相手ではないことを実感しているのだろう。だから1球1球全力で投げているのだろう。と、考えたところで、ふと考え付いた。
「...!なるほど、そういうことか!」
「ん?どうしたんだ?柳」
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「はぁ...はぁ...」
もう何球目だろう、20球ぐらい粘ったか?僕の作戦はうまくいくのかな?といったようないろいろな考えを持ちながら一心全霊で粘っている。
(ピッチャーが疲れて、失投した時を狙う。それを待っているんだけどなー)
カキーン!
カキーン!
もう少し、あともう少し...
チームのためにも、俺のためにも、純也君のためにも
絶対に打つ!
シュッ!
きた!失投ーーーー!
「はーーーーーーーーーーーーーー!」
カキーン!
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「「「「「打った!」」」」」
「やっぱり!」
大輝は失投を狙っていた。だから、意地でも粘ろうとしていた。結果はヒット、まったく
「大したやつだな」
そう言って、俺は次の回の肩を作ることにした。
結果この回は大輝のヒットから打線がつながり一挙6点の先制に成功した。
その裏の守りでは俺がパーフェクトピッチングで3者3振で抑えた。2回3回4回は投手戦みたいな感じでスコアボードに0が並んでいた。俺は現時点で6奪三振といい結果を残しているが、なんせ中継ぎ用に練習して調整していたから、体力が心配である。
「ストライク!バッターアウト!」
「おっ、チェンジか」
「純也君、まだ体力は残ってる?」
「おう!まだまだいけるぜ!」
と、言っているものの、実は少し肩にキている。痛みはないが疲労のせいで硬くなったりしてしまうから時折危険なことには間違いないが、
(今言ったら交代になるかもしれないからな)
そう思ったまま、俺はマウンドに向かった。
「ストライク!バッターアウト!」
試合終了。結果は俺たちのチームの勝ちになった。俺は7回1失点12奪三振の好投だった。その調子で次の回も行けると思っていたのだが、交代になってしまった。
球が投げられなくなったから




