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訳あり少女のルーフェリア冒険譚  作者: 葉山
シナリオ1 解明編
40/44

40 最終決戦


 どうして、【スリープ】なんだろう?

 タルトは疑問だった。同じ真語魔法使いだからこそ分かる。【スリープ】が使えるのなら攻撃魔法の【エネルギー・ボルト】も、攻撃力を下げる【ブラント・ウェポン】も行使できるはずだ。威力の高さからもう少し上級の魔法も使えるように思えるのだが、何故こうも眠らせようとしているのか。

 魔術師は【スリープ】しか行使しない。拳闘士の二人も軽いジャブか、投げ技のどちらかである。


 これではまるで、手加減されているようだ。


 ユズと親方の二人に丸投げしている状況なので、それはそれで有り難いと言えばありがたいのだが。その意図が分からない。

 まるでこちらに極力怪我をさせないようにしているかのようで。

 なぜわざわざそのようなまどろっこしい方法をとるのか、タルトには不思議で仕方なかった。


「ユズ姉さん、親方さん……!」

「前に出ないで下さい」

「でも!」

「大丈夫ですから」


 二人そろって意識を落とした時にはさすがにヒヤリとしたが、それでも前に出ることはしなかった。ユズなら大丈夫、親方なら大丈夫。それぞれの相方を信じて、ロランを守る最後の砦になるのだ。

 だから、どれだけ一方的に攻撃されていようと、どれだけ転ばされていようと、眠らされていようと、信じているのだ。


「っ、はー! もう、いい加減に! しろっ!」


 いい加減に相手の攻撃を見切ったユズは、レイピアを逆手に持ち直す。

 右、左、左と見せかけて半歩引いてのフェイント、から右ストレート。息を合わせて交互に攻撃してくるが、そのテンポもだんだんと読めてきた。ステップを右に左に踏みながら、まるで踊るようにして繰り出される拳を避け続ける。

 その速さにも慣れた。フェイントを踏まえた攻撃パターンもだんだん読めてきた。それならば、あとは攻めに転じるのみ。いち、に……。


「そこっ!」

「ぐぁっ!?」


 タイミングを合わせて肩を刺突すると、力強い踏込に柄に近い部分まで刃がのめり込む。ずちゅり、と筋肉がレイピアの刃を飲み込み、締め付ける。

 相手の胸元を蹴り飛ばして無理やり引き抜くと、相手は悶絶しながら蹲った。


「次ぃっ!」


 己に喝をいれるが如くの覇気を醸し出しながら、ユズはもう一人の拳闘士へと視線を向ける。ユズの気迫に気圧されたのか、思わず後ずさり掛けた残された拳闘士だが、背後の魔術師からのプレッシャーに再び拳を握りしめた。

 一人になった分無理に呼吸を合わせる必要はないと、足技も交えながらユズに迫る。


「残念、もう見切った!」


 ユズは拳闘士から視線を逸らさないままその軌道を読み避けてゆく。焦りから舌打ちをした相手が突き出した拳が空を切る。

 とん、とんとステップを踏みながら下がった拳闘士を追うようにして踏み込みかけたユズだったが、その足元に転がっている存在に気付くと、浅い踏込みの牽制にとどめる。


「起きてっ!」


 鋭く叫ぶと、親方はぱっと跳ね起きた。


「ぐ、ぬぅおおっ!」


 覚醒しきれていない状態のようだが、体は否応なしに動くようで無理やりヘビーアックスを振り上げる。


「ぐぁああっ!?」


 通常ならば空振りに終わったであろう乱雑な振り上げは、相手と至近距離であったことに加え、眠っていた相手が直ぐに動くとは思わなかったことによる不意打ちの偶然が重なり、見事に拳闘士へと一矢報えたのであった。

 傷口を押さえて蹲る拳闘士を一瞥し、強く眉間を抑える。ぼんやりとする頭を振って、駆け出したユズの背に小さくすまんと投げかけた。

 慌てたように呪文を唱え始めた魔術師に向かって、効かない! と叫び退けたユズ。確かに【スリープ】の真語魔法はユズに対して利きが悪くなっているようで、魔法抵抗(レジスト)されている。

 対称的に親方は、どうも魔法抵抗力があまり強くないようで、再び意識を落としていた。


「親方さん……!」


 ロランの心配そうな声が飛ぶ。ユズが絶え間なく刺突を繰り返しているために、戦線が前へと進んでいる。

 止血がてら拳闘士たちの捕縛をするグレンは、ロランにタルトの傍から離れないように告げた。ロランは倒れ伏せている親方と、じいっと魔術師を見つめるタルトの間で大人しく戦況を見守っていた。


「うら若き乙女を、眠らせてどうするつもり!? 何が目的よっ!?」

「いっ、いかがわしい言い方をするな! どうもこうも、お前たちが我が宝を諦めれば」

「それは無理ね!」

「ちいっ!」


 ユズが断言すると同時に踏み込み、魔術師のローブを貫き破く。ビリイッ! と大きな音を立てて裂け切れるローブに、魔術師の顔が引きつるのが見えた。

 それでも彼は、懐から見慣れた三点魔晶石を取り出し割る。贅沢な使い方だ、と思いながら呪文に意識を集中させると、またも【スリープ】の呪文である。

 どうして馬鹿みたいに【スリープ】しか使わないのだろう。再び疑問のループに陥りそうになったタルトだったが、ふと、先ほどの魔術師の言葉にハッとした。


「……目的が違うから、【スリープ】なんだ」

「お姉さん?」


 彼は『宝を諦めさせたい』のだ。自分たちを撃退することが目的ではない。だからこそ、無力化させて諦めさせる方向に力を注いでいるのだと思えば、【スリープ】の呪文しか使わないことに納得がいく。

 だが、それが有力と思うにも少し無理があるのではないか、とタルトは眉をひそめた。


「でも、なんで、山賊みたいに、撃退、じゃない?」


 相手の立場で一番手っ取り早い方法は、【スリープ】で眠らせる事ではない。力まかせにボロボロに痛めつけ、撤退させればいい。撤退しないのならば、力尽きたところをここから放り出せばいい。

 とても簡単な話なのに、その方法を取らないのは何故か。


「あんた倒せば、宝の番人はもういないって信じてる! ていうか、これ以上はお腹いっぱい! 冒険物語(セオリー)通りこれでおしまいにしようよ! ラスボス詐欺は勘弁してほしい!!」

「……あの馬鹿娘」

「……ユズ姉さん」


 力いっぱいに叫んだユズの心からの言葉に頭を抱えたグレンとロランだったが、タルトはぱちくりと大きく瞬きをした。


「あ」


 分かった。

 かちり、とパズルのピースが嵌るような感覚に、タルトは小さく口を開いて魔術師の男を見つめた。


「だから、これで、最後っ」

「くっ」

「だああああああああ!」


 タルトが意識をしっかりと魔術師へと向けたその瞬間。ユズの会心の一撃が魔術師へと突き刺さり、彼は勢いよく吹っ飛ばされ、やがて床へと倒れ伏せて動かなくなった。

 あっ、と声を出したのは誰だったか。少なくとも一人ではないその言葉は、倒せたことの喜びよりも、倒れてしまった驚きの意味合いが強かった。



ああ、文章化しよう、とひっそりと決めたのはこの奇跡的な出目が続いたからです。

疲れ果ててた続きなので、ボイチャでのあれでしたが、数値だけでも見て下さい

本当に、笑ったからw


あと、起き上がり判定と行動は

「いいよもう! 宣言したら直ぐにぶちのめして! 終わらせよう!!」

と許可した記憶があるので、今回に限り個別ルール適用しています。



<PCターン4>


ユ ズ:2D6+2+3 精神抵抗 → 9[3,6]+2+3 → 14

親 方:2D6+2+2 精神抵抗 → 5[1,4]+2+2 → 9


親 方:寝てる

ユ ズ:起きた! 立ち上がる!


ユ ズ:2D6+2+3 命中 → 8[5,3]+2+3 → 13

ユ ズ:k8@9+2+3 威力 → 2D:[1,6]=7 → 3+5 → 8


ユ ズ:あたったよおおお!!



<えね4>


ユ ズ:2D6+2+3 回避 → 10[4,6]+2+3 → 15

ユ ズ:2D6+2+3 回避 → 7[6,1]+2+3 → 12

ユ ズ:2D6+2+3 回避 → 10[6,4]+2+3 → 15


ユ ズ:よっしゃ全部回避!


ユ ズ:2D6+2+3 精神抵抗 → 9[5,4]+2+3 → 14


ユ ズ:アタシ偉い!!


<PCターン5>


親 方:2D6+2+2 精神抵抗 → 3[1,2]+2+2 → 7


親 方:すまん


ユ ズ:2D6+2+3 命中 → 6[2,4]+2+3 → 11


ユ ズ:お?


ユ ズ:k8@9+2+3 威力 → 2D:[6,6 6,6 5,5 3,6 3,4]=12,12,10,9,7 → 6,6,5,4,3+5 → 4回転 → 29


ユ ズ:おおおおおおおお!!!!

グレン:おおおおおおお!

タルト:すごい!!

G M:出目がおかしいだろこれ

    やべえな、落ちたな



<えね5>


ユ ズ:2D6+2+3 回避 → 8[6,2]+2+3 → 13

ユ ズ:2D6+2+3 精神抵抗 → 8[6,2]+2+3 → 13


ユ ズ:神回避ー!!

    親方起きて―!!

親 方:出目に言ってくれwww



<PC6>


G M:いけるのかこれ


親 方:2D6+2+2 精神抵抗 → 10[6,4]+2+2 → 14


親 方:おきた!!

    起き上がる!

    行きたい!!!

タルト:行ってこいw


親 方:2D6+3+2 命中 → 6[1,5]+3+2 → 11

親 方:K25@11+3+2 威力 → 2D:[2,6]=8 → 7+5 → 12


G M:前衛二人目おちたか……

グレン:ユズ、前に出る!

ユ ズ:もち! おいつめるわ!



<えね6>


ユ ズ:2D6+2+3 精神抵抗 → 8[2,6]+2+3 → 13


ユ ズ:きかない!!



<PC7>


G M:無双してるがな

親 方:俺も前に出るぞ


ユ ズ:2D6+2+3 命中 → 5[4,1]+2+3 → 10

ユ ズ:k8@8+2+3 必殺攻撃 → 2D:[1,3]=4 → 1+5 → 6



<えね7>


親 方:2D6+2+2 精神抵抗 → 2[1,1]+2+2 → 6


タルト:親方ww

グレン:www

親 方:だめだこりゃ。おやすみ



<PC8>


親 方:2D6+2+2 精神抵抗 → 5[1,4]+2+2 → 9

ユ ズ:2D6+2+3 命中 → 8[3,5]+2+3 → 13

ユ ズ:k8@8+2+3 必殺攻撃 → 2D:[1,5]=6 → 2+5 → 7



<えね8>


ユ ズ:2D6+2+3 精神抵抗 → 10[5,5]+2+3 → 15


ユ ズ:ふんぬっ!

G M:ユズ、恐ろしい子



<PC9>


親 方:2D6+2+2 精神抵抗 → 8[2,6]+2+2 → 12


親 方:起きた起きる!


ユ ズ:2D6+2+3 命中 → 7[6,1]+2+3 → 12

ユ ズ:k8@8+2+3 必殺攻撃 → 2D:[3,5 2,5]=8,7 → 4,3+5 → 1回転 → 12


ユ ズ:っしゃああああああああああ!!!!!

G M:降参する間もなくクリティカル、だと?

    そんなバカな…!


お粗末様でしたw


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