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あなたとわたし  作者: 梅ぽん
2/2

「何言ってるか、分かんないよ てか、君名前は?」

私が男の子に名前を聞くと

「田山 弘人」

「たやま...ひろと?」

「そうだよ、俺が教えたんだから 勿論君も教えるよね?」

そう言われ、何となく口ごもる。

「山崎 彩」

「やまさき あやちゃんかよろしく」

同じクラスメイトなのに嫌な雰囲気がある。

弘人はニコニコして手を出したけど、私には不気味で仕方なかった。

「で?さっきの赤い霊って?」

「だから、君の後ろについてる霊の事」

「私には、1人しかついてないよ」

「やっぱり、見えてるんだ けど、その霊祓った方がいいよ 君の家族の霊?が怖がってる」

「私には、そんな霊ついてない!!!」

大きな声を出し、ドアを開けて教室から出る。

弘人は追いかけては来なかった。



そう、私には家族の霊とは違い、赤い女の人がついている。

その人は私が中学の時、私は書道の部活をやっていて道具を片付けている時、水道のガラス越しに赤いワンピースを着た、髪の長い女の霊が後ろに立っていた。

私は慌てて後ろを見たのだがその人は居なくなっていた。でも、私には何となく分かった。

この人は私に取り憑いたのだと...

その赤い幽霊が近くにいるのは何となく分かった。当時苛められていた私には話し相手として都合が良かった。

しかし、イジメがエスカレートし始めた頃私は耐えきれなくなりその女の人に頼んだのだ

20歳になったら、死なせて欲しいと...

その時、頭の中に俯いている女の人の顔が見えた。

その女の人は少し微笑むと頷いた。

当時の私は、とても嬉しかったのだ 早く死ねると

けれど、私はどんどん歳が近くなっていくうちに怖くなりだした。

私は20歳になったら死ぬのだと実感し始めたのだった。

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