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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

まぁ、つまりカオス。

作者: 宵月

残酷描写は予防線。グロくないよ、大丈夫!

ひたっすらにカオス突っ走ってるので、苦手な方は回れ右して下さいな。

突然始まって突然終わります。長々書くのはダルかったんです。

そんなんで宜しければどうぞ〜

「ハハッ、こいつがどうなっても良いのか!!」

「大人しく殺られやがれ!」


 腹が減ったからちょっと人気(ひとけ)の少ない道の先にある、知る人ぞ知る……みたいな飯屋に行こうとしたらどこぞの抗争に巻き込まれたらしい。

 あ、いや、違う。組織VS組織ではなくて過激犯罪者組織VS警察だ。どうしてこうなった……とorzとかノリでやってみたい気もするけど現在拘束されてるところだからヘタすりゃ身動きも取れん。いやマジで何でこうなった。


「チッ、卑劣な!」

「大人しく少…女を解放しろ!」


 警察さんがなんか叫んでる。……『待てと言われて待つ馬鹿はいねぇ!』っていう台詞がそこそこ有名だから分かると思うけど、折角ことを有利に運ぶチャンス(人質get)が出来たのにみすみすそれを逃すなんてことは普通しない。やるのは余程腕に自信のあるリアル実力者か過信し過ぎの脳足らずなバカの二択だろうよ。まぁ、あのセリフは敵前逃亡の時のもんだからちょい状況違うけど。

 てか少女て。一応19なんだけど? 童顔だからかコノヤロウ。

 後なんで間があった? あれか? ジーパンに黒メインのシャツ着てて一瞬男か女か悩んだってか? ふぁーっく。


「てめぇらが大人しく死んだらな!」


 ……なんかつまんないテンプレを目の前で繰り広げられてるんだけど。てか突っ込みはナシ? ナシなの? あ、後ろでちっさくボソボソと女だったの? マジで? みたいな事言ってる。ブルータス、お前もか。

 ……ね、飽きたからそろそろ離してくんない? お芝居の練習に付き合わせるなら他にしてよ、腹減ったんだって。脳内カオスで面倒いんだって。



 ……終わんねぇー。やる事、というかやれることも無いから一回現状整理でもするか。両手を上に挙げて降参ポーズにこめかみに拳銃突き付けられて、屈強……とはまぁ言えないけど、それなりの体格の細マッチョ(?)風のおニィさんに捕まってる。うん……だから? としか言えねぇよ。

 どーせテンプレ突っ走るんならココはヒロイン系美少女捕まえて欲しかったね。そしたらヒーロー(笑)が飛んできて解決するのに。


 下らないことを考えてるうちに犯罪者組織が動いた。下っ端(?)と思われる奴らを警察の方に向かわせてる。へぇ、ナイフと銃と投石隊か。武器一つだけでないのは馬鹿じゃない証拠かね。チームワークだの腕だのがなきゃ一点集中でジ・エンドだもんな。

 でもま、警察も無能じゃねぇみたいだし。自分達から突っかかることはしなくても来たやつは制圧してちょいちょい数減らししてる。


 あ、突撃かましてくれない警察に痺れ切らして犯罪者組織が次の手に出た。ドMか、キモイ。


 どっからか顔を青ざめさせた若めの男の人を引っ捕まえてきたらしい。私と同じように捕まえられている。

 あぁ、人質が二人居れば最低2回は抵抗を躊躇わせる事が可能だし、どちらか片方を殺せば人殺しに躊躇わないという姿勢を見せつけることが出来るからか。

 そこそこ使い古された手だけどまだ上々な方かね。


パンッ


 ……ん? え、取り敢えず撃ち殺したぁ!?


 スローモーションで傾いていく体に濁った目、飛び散った血と流れ出る内容物……


 ワオ、見事なスプラッタ。えー、あれの二の舞になるの? ヤだなぁ。

 ゲンナリしてるとちょい上の方から小さな声が聞こえてきた。


「大丈夫だぜ、お嬢ちゃん。あれは組の裏切り者でな、元から処分する予定だったんだ。ま、見せしめ要因ってことさ。他にも何人かいる」


 だから大丈夫、お嬢ちゃんは後で解放してやるよ。とか言われました。うーむ、ビミョーに信じ難い。面倒だしもうそろそろ腹が限界。腹の虫が大泣きしそうな予感。


 ……仕掛けるか。


「……嬢ちゃん、動くんならちょっと待ってくれ」


 呟かれた言葉に小さく首を傾げる。と、


「おい、ちょっと代わってくれや」


 そう言っておニィさんは他の、おニィさんよりちょっと弱そうな男の人に私の身柄を渡した。

 チッ、あわよくば逃げようと思ったのに緩やか〜に拘束しやがって。つかアイツ身代わり立てて行きやがった。待てってのは自分が攻撃喰らわねぇようにするためかよ、外道め。

 ……ん? てことは、だ。なに、私は嵌められたわけ? コイツは潰れても大丈夫な裏切り者? ……ムカついたので背後が違うやつに代わったのを確認してから仕掛けてやった。


「な!? テメ、動くな! チッ……」

「えいっ」

カチッ

「か、空?! ぐゥッ!!?」


 ま、なんてことは無い。上に挙げてる手を首に回して、肩が上手く首に入るように調節したらそのまま手を首の後ろで組んでぶら下がってやっただけだ。そのまま尻ついたらスグに横に飛び退いて避難。

 哀れ、二代目拘束者はマーライオンと化した。南無。


 銃じゃなくてナイフだったらやらなかったけどな。下手すりゃ頬肉が削がれる。カニバリズム反対。美味しくないですよー(棒)。

 あとはかなり腕のいい奴が銃握ってんなら別だった。だってコイツ握りは甘いわ、腹に力入ってないわで零距離でも無けりゃ軌道ズレそうだったし。あ、これ殺れるっておもったんだよ。

 てかあの銃空っぽだったのか精密に出来た玩具だったのな。火薬の匂いがしないし、熱も感じなかった。


 あ、さっきのおニィさん腹抱えて笑い転げてやがる。ヨユーかよおい、ムカつくな。イラッとしたのでマーライオンに踵落としくらわしてやった。気絶した。すまんな、八つ当たりだ。南無。

 んでそんな私の行動を見て過呼吸起こすレベルで笑って噎せてるおニィさんは手刀でトストス犯罪者組織の奴らの意識を強制シャットアウトしてた。暫く復旧せんでいいぞ。

 それよりさ、ねぇ、おニィさん何者?取り敢えずナマモノなのは分かるけどさ。おニィさんはどういう立場の人間なのさ。まぁどうでもいいか、関係ないし。


 二重の意味でポカーンとしてる周囲を無視して考え込んでたら腹の虫が盛大に鳴いた。


 あー、腹減った。飯食いに行こっと。



この後どうなったかって? 知るかんなもん。取り敢えず馬刺しと白米美味かった。

 






お粗末様でした!

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