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技能学区の成り上がり~転生したら最悪のスキル〈魂操〉だったが、結果的に最強だった~  作者: 半目真鱈


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1/1

プロローグ

「魂魄変成…浸食魂食形態」


 瞬間…凄まじい痛みが発生する。だが、俺はこの痛みを知っている。何せ生まれた時から付き添って来たんだ。


 俺はこの痛みに慣れざるを得なかった。俺は腕を剣へと変えて襲い掛かってくる狼共を殲滅する。


「はぁ~…どうしてこうなったのやら。」


 俺は狼共を殲滅した後に、一人荒野の中で立っていた。後に残っているのは狼の死体と一人の人間だけだった。激痛の最中、俺は入ってきた思考を処理する。


「殺した奴が憎い」

「吠えろ。吠えろ。雄叫びを上げろ」


 瞬間…腕が狼のモノへと変わる。見慣れた光景…否、慣れざるを得なかった光景だ。


「ッツ~…しかし、遠くまで来たな。まさか異世界に転生するとはね。」


 俺は狼共の思考に耐えつつも、今までの事を思い起こす。あれはそう…俺がただのクラスメイトだったときの事だ。


「魂と肉体の相関性についてだが…」


 俺は教師の眠くなるような言葉の羅列を脳内で処理していた。それは、霊魂学と言う基礎的な学問だ。確か、古代の神の御業を学ぶとかそんな感じだったかな?


「それじゃあ魂と肉体の相関性について、竜輝、説明してもらえるか?」


 おっと…俺をお呼びか。確か魂は肉体の最奥にあり、肉体はその魂を収める器であり、精神はその魂と肉体を繋ぐコードだったかな?


「…で、良いですか?」

「正解だ。詳しく言うとだな。先ずは魂が座する場所を沈殿域と言う。肉体が有るのが表域と言う。精神の事は接続線と言う。これ、テストに出るから覚えておけよ。」


 そんな言葉を反芻の者は聞いて居ない。所詮はオカルトめいた話だ。こんなのは将来に関与しないのだろうと思っているのだろう。だが、俺はそれに否と答えよう。


「お前は真面目に聞いてくれて。先生嬉しいよ」

「ありがとうございます」


 俺はこの霊魂学に魅せられていた。だって、古代の神の御業とか凄いロマンだし、…それに、魂が有るのならアレだって出来るかも知れないし。


「おい…なんだよ?これ」

「何だ?炎?」


 それは、球体の炎だった。いつの間にやら現れたそれは、俺達を包み込んだ。叫び声を上げる隙も無い。ただ、俺はその炎に焼かれたと言う事だけが分かった。


 その日。日本のとある高校の一クラスが消滅した。跡形も無く。ただ、消える煙の様に消えて行った。だが、ある時目が覚めた。


 どこかは分からない。だが、それが触れたらダメなナニカだと言う事は分かる。


《28名…補足。輪廻吸収》


「お前は何だ?」


 俺が問うと、ナニカはこちらを振り向いた。形の無いモノ。ただ人型だと言う事だけが分かる。その空洞の顔からは、本能的な忌避感を感じる。まるで死体の寄せ集めの様だ。


《個体名…不明。用途。再利用。技能…訂正。スキル付与。転生…開始》


 その言葉と共に俺の視界は明るくなった。だが、何かが可笑しい。辺りに移る人が大きい。いや、俺が小さいのか?転生って言ってたな。もしかして、異世界転生って奴?


「オギャア~。オギャア~。」


 俺は辺りを見る。だが、そこに人の形をしたナニカが立っていた。恐らくは人…だが、もっと剥き出しのナニカだ。



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