次郎さんの過去に迫る
別の日には、透析センター内で順子主任のチームのビューティーさゆり看護師と次郎さんが対話をしていた。
次郎さんはニヤニヤしながら
「さゆりさんおはよう。えへへへ…」
ビューティーさゆり看護師
「次郎さんおはようございます」
隣のベッドの鈴木さんは下を向き笑いながら
「次郎さん、さゆり看護師が来ると鼻の下伸ばし始めた…クスクス」
向かいのベッドの佐藤さんも笑いながら
「あら〜やだー。次郎さんってば鼻の下伸ばして…目尻も下げちゃって〜」
ビューティーさゆり看護師は微笑みながらも、プロフェッショナルな態度を崩さずに次郎さんに話しかけた。
「次郎さん、今日はどうですか?何か困ったことや気になることはありますか?」
次郎さんは少し照れくさそうにしながらも、真剣な表情に戻って答えた。
「いや、特にはないんだ。でも、さゆりさんが来てくれると気分が良くなるよ。ありがとう。」
さゆり看護師は優しく微笑む。
「それは良かったです。何かあればいつでも言ってくださいね、次郎さん。」
その時、順子主任が来た。彼女はチームのメンバーたちと次郎さんの状況について話し合うために訪れた。
「おはようございます、皆さん。次郎さん、最近の体調はいかがですか?」
次郎さんは少し考えてから、
「順子主任さん、体調はまあまあだけど、心の中はまだ整理がつかないことが多くてね…」
と、少しだけ過去の恋愛の影をちらつかせるように言う。
順子主任は理解を示しながら、
「それは大変ですね。でも、ここには頼れるスタッフがたくさんいますから、何でも話してくださいね。」
と、彼を安心させるように言うのである。
その後、順子主任はチームと共に次郎さんのケアプランについて話し合いを始め、彼の心のケアも含めたサポートの方法を模索していくのだった。