次郎さんの変化エボリューション2
今日は、次郎さんの透析治療で来院して来た。
一階の外来の若いナースの由美看護師は、
「あっ、次郎さんおはようございます」
と、ニコやかに挨拶をする。
次郎さんもニコやかに
「おはよう!昨日美容院に行ったの?」
若いナースの由美看護師
「わかりますか!昨日行きました」
次郎さんは嬉しそうに頷き、
「やっぱり、そうだと思ったよ。すごく似合ってるね」
と言った。その言葉には、以前のような軽薄さではなく、心からの称賛が込められていた。由美看護師は少し照れた様子で、
「ありがとうございます」
と返した。
その様子を見ていた他のスタッフたちも、微笑ましい光景に心が和んだ。次郎さんの変化は、確かに周囲の人々にも良い影響を与えているようだった。
次郎さんはその後、透析室へと向かいながらも、道すがら他のスタッフや患者にも軽やかに挨拶を交わしていった。彼の表情は穏やかで、以前のような不安や焦りは感じられない。
透析室に入ると、順子主任が待っていた。彼女は次郎さんを優しく迎え入れ、
「おはようございます、次郎さん。今日もよろしくお願いしますね」
と声をかけた。
次郎さんは少し照れくさそうにしながらも、
「こちらこそ、よろしくお願いします」
と返事をした。それから彼は治療の準備をしつつ、順子主任に最近の出来事を少しずつ話し始めた。