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中華麺舞踏会

作者: 島猫。

ラーメンをこよなく愛する王子がいた。

国中のラーメン店の看板娘とラーメン店店主が宮殿に集められ、王子の婚約者を決めるための中華麺舞踏会が開催された。


牛骨スープに鶏ガラスープ、豚骨スープに魚介出汁。

会場内は複雑怪奇な匂いに満ちている。


王子が一組の看板娘とラーメン店店主に話し掛けた。


「このスープの香りに合う麺は……ちぢれ麺か?」

「いえ、恐れながら中太麺にございます」


店主が腰布を握り締めながら緊張した面持ちで答えた。


「ふん、意見が合わぬ」


王子は次の看板娘とその店主に話し掛けた。


「む。このスープの香りは……利尻昆布と鰹、それに鼻の奥にツンと抜けていくのは一体……店主、答えよ」

「恐れながら、企業秘密でございますゆえ何卒ご容赦を」


こうして、王子の婚約者が決まった。

身内になることで、企業秘密を知り得たのだった。


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― 新着の感想 ―
[一言] 戦略勝ちですね( ˘ω˘ )
[良い点] オチに説得力ありすぎぃっ!(*>_<*)ノ
[一言] スープの材料はお店のトップシークレットですものね。王子といえど、おいそれとは教えていただけなかったのね(笑)
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