魔王城へ
勇者一行と、俺そして珍獣組のみが拠点から魔王城へ向う事になった。
同行していた騎士団や諜報については、拠点で待機させてる。 ラミが結界はったから、魔物に襲われる事はないだろう。 彼らは、双子と馬鹿2人組が迎えに来て、人間領に向かう事になってる。
はっきりいって、最終決戦だし、邪魔にしかならないからな。
なにかあった場合、即、撤退するし、その際は一目散に人間領に向かうから人数は最小限にした。
まぁ、騎士団っていっても、最終日だけ残ってたのは、タイガの女数名と諜報の数名だけだけど、他のやつらは最終拠点にはいる前に人間領に送ってやった。 たくよ、女抱かないと嫌だとかっていう理由だろうが、表むきは最後まで勇者一行と共にしたいとかぬかしやがった。
俺たちは、フェンが先頭で、俺、ヴォルが前衛で、間に勇者一行、そして殿にグリとラミだ。
「さっきからよ、遭遇するのって魔物だけだな」って俺。
「魔族達の気配が感じないでやんす」ってフェン。
「おかしいよな。 最終拠点作ってから、魔王領の住人にあってないよな」
「兄貴、なんで気になるんっすか?」ってヴォル。
そっか、ヴォルはまだあの時卵だったしな。
「ヴォル君、前任の魔王の時は、魔王城の近くに来ればくるほど、集落があるし、城下町もあったでやんす」
「今回、拠点は、裏手のほうに作ったけどよ、それでも、巡回する魔族達には会うはずなんだよな」って俺。
「そうだったんすか。 って、兄貴、また魔物っす」って、俺たちはサクサクと数十匹の魔物を討伐してる。
勇者一行は体力温存とかいって、討伐に参加してない。 まじ、勘弁してほしいが、そういう作戦らしいしな。
しかーも、徒歩で数時間かかる距離。 んなもん、走れば数十分の距離なのによ、魔力が勿体ないとかいって、徒歩で行軍。
それに、ラミ除く女がいるから体力が劣るため歩くの遅いし、休憩もちょこちょこはいる。
その間、俺たちはラミとグリだけ残して、特攻しつつ魔物狩りだよ。 あー面倒。




