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魔王城へいく前夜 後編

Side:ユウト


魔王城近くにくるまで4年近くかかった。

魔王領の魔物は想像以上に強く、初めのほうは何度もギースに救われた。 両手にもつ漆黒の刀がギースの魔武器だ。 彼の剣技は流れるように無駄なく一撃で魔物を仕留める。 日本で言うところの古流剣術そのものを体現していた。

転生者なのかと思って聞いたら、「ちきゅう、にほんってなんだ?」って言ってた。 違うみたいだ。 魔武器は作ったらこの形でしっくりきてるからだと。


俺は彼の強さ、そして彼の部下達に嫉妬した。 今も嫉妬している。

勇者である俺より強いっておかしいだろ。 でも、当初の予定通り、彼らの力を利用しつつ、自分なりにも強くなった。 


この4年の間、魔物以外にも、旅の途中で盗賊に襲われていた貴族を助けるため盗賊も殺した。 

もちろん最初は罪悪感で苛まれたが、シレラに優しく宥められ、その時にとうとう彼女とセックスしてしまった。 彼女を守るため、精神的にも強くなると決めた。 


魔王城近くに来るまでの間、襲ってくる魔族、鬼族、吸血鬼族も殺した。 見た目は人間と違うけど、人型だ。

知能があるし、強いしで、何度も命の危険があったが、結局ギース含めて部隊に助けられながらだ。


ここまで4年かかったのも、ギースの部隊が時よりというよりも頻繁に、俺たち一行から離脱してどこかに行ってしまい足止めをくらったからだ。 どこに行くのかって聞いたけど、任務としか教えてくれなかった。 ただ、拠点の防衛で、彼の部隊の隊員が1名残る。 ギース以外は料理ができなくて、俺が作ろうとしたけど、シレラに勇者のする事ではないって止められた。


そうそう、ギースの部隊の隊員が残る時、美女のラミさんのみの時もある。 俺もそうだったけど、タイガも彼女を何度か誘ったけど「ギース様以外の男に興味はないわ」って一喝された。 おかしい、俺は、エイナを落とした後、彼女に禁呪系の魔法書も見せてもらって魅了を習得したのにきかなかった。

グリ、フェンも俺たちの仲間に引き入れようとしたけど、「ギースの兄貴とじゃなきゃ嫌だぜ」とか「ギースの大将以外の下につく気はないでやんす」って言われてしまった。 そして黒竜のヴォル。 彼は、常にギースといる。 誘う間さえも与えられなかった。  


だけど、ギースの婚約者のレイナ。

ギースが俺たちと同行しても、まったく彼女に優しくしないし、2人になる事もない。

だからちょっと優しくしてあげれば、レイナの心は徐々に俺に向いてきた。 さすがに、婚約者がいるから最後まではしてないけど、何度か軽いキスから、ディープキスまではした。 初めてだったらしくて、真っ赤になったレイナは可愛すぎた。 さっきも、レイナの寝室に行って、お休みのキスをしてきた。


タイガも、自分の寝室に口説いた同行の騎士団の女性を何人も連れ込んで毎晩のようにセックスしている。


俺も似たようなもんだ。

今さっきまで、シレラ、エイナ、そして奴隷で買って解放した吸血鬼の侍女の1人のサリナと3人とセックスしまくっていた。 既に、果てて眠る裸体の彼女達を抱き枕に、俺も明日に備えて寝る事にしよう。


 

明日、ギースを除く俺たちは計画がある。 それも魔王次第だ。

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