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勇者が旅立つらしい

俺とテッドは、アーサーの執務室に来ている。 いるのは、アーサーと暗部の長だ。


「これが、シレラと騎士団から出された魔王領の進行計画だ。 はっきりいって無謀な計画だけど、どう思う?」ってアーサーだ。


「魔王領の今の状況がわからねぇーが、まず魔王領の内部までは街道なんていっさいない。 馬車で行けるわかがない。 騎馬もだめだ。 今の魔物の具合からみると馬が入りたがらない。」っていっておいた。 馬鹿なのかよ。


「私もウルハ大将と同意見です。」っていう長。

「前魔王に会うときは、行き帰り走っていったんだよね。」

「ああ、魔物を倒しつつ、グリとフェンで、行きに3ヶ月か、帰りは場所わかったから数日で人間領でたけど。」

「だよね。 んで、ギースならどう進む?」

「あの勇者一行に夜営ができると仮定して、人間領と魔王領の所に物資の補給拠点を作る。 いちいち王都まで、行き来するだけで無駄だ。 侵攻しながら、騎士団の同行人数によるが、砦、拠点で、諜報・補給部隊が行き来するだな。 魔王城に向かう人数も極力抑えないと、魔王軍との正面衝突だな。 って、1000人って時点で、正面衝突するつもりかよ。 これ全滅すんぞ」


「ウルハ大将の意見に賛同です。 騎士団は極力10名にし、諜報・補給部隊も5名でしょう。 逆に残りの騎士団に、魔王領から出てくる魔物討伐にあたらせたほうがいいかと」という長。


「ギースの部隊ならどう動く?」

「だいたい、これ見せられた時から、ようは俺らが動くこと前提だろ。」

「まぁーね。 騎士団の団員を無駄死にさせてくないからね。 彼らにも家族がいるし。」

「魔王領に入るのは、俺と珍獣組。 人間領と魔王領の間の砦に人間組を置く。 拠点つくりつつ、フェンに諜報だな。 んで、俺とヴォルとグリで特攻して拠点作り。 ラミが拠点防御だな。 んで、俺とヴォル、グリ、フェンで人間領と魔王領を行き来して、魔物の氾濫、ようは人間組の活動範囲外もやる感じだ。 連絡取り合う方法がありゃまだ効率化できるんだがな。 こりゃまた眠れないな。 砦と王都間の情報伝達は、暗部だな。 物資は、傭兵でも運べるだろ?」


「ウルハ大将、これを」って長が手の平サイズの水色の水晶を2つおく。


「トートダ帝国は、魔法、魔道具に関しては我が国より発展しているんだ。 その開発途中だが、連絡用の水晶だよ。 透明な水晶は、勇者一行にもたせる予定でね、水色の水晶は暗部専用なんだ。 各国の暗部が持つことになって、魔物の氾濫おきるとまず暗部に連絡がいく予定なんだ。 その後、透明な水晶をもつ騎士団、傭兵へ連絡がいく。 ただ、特定の水晶のみ連絡が出来なくてね、水晶をもつ者みんなに連絡がいくんだ。」ってアーサー。


「無いよりましだな。 ようは、俺たちは勇者一行の侵攻を補助しつつ、魔物氾濫の対応ってことだろ。」


「その通りだよ。 ギースにちゃちゃって魔王倒してきてって言えればいいんだけど、言えなくて悪いね。」


「まぁいいよ。 どうせ貴族が煩いしな。 んじゃぁ砦作りといきますか」っていって苦笑いしたままのアーサーを見て部屋からでた。


ってわけで、俺たちは勇者一行が、お披露目など出立式なんてしている間、せっせと砦作りをし、魔物の氾濫が起きればその拠点に手分けして討伐に明け暮れた。 また馬車馬のように働かせやがって。

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