久しぶりに王都へ帰還 前編
糞王女の事は無視しつつ、俺と珍獣組は久しぶりに王都へ帰還。
これまた半年以上ぶりの帰還で、いつものように王宮の俺たちの訓練場上空からヴォルから飛び降りる。 ヴォルが着地する面積ないから、ヴォルも途中で人化して落ちてくる。
着地時にクレーター作りたくないから、俺も風魔法使えるようになったので、みなうまい具合に着地だ。
申し合わせようにテッド、いや今日は人間組がみな訓練していた。
ちなみに、ガフは既に引退して、東にあるトリマ町にいる。
俺たちが魔物討伐とかいって間に合わなかった村人や孤児を集めた難民施設を俺の私財でつくった。
比較的に安全な場所で、魔王領からも離れていて自然豊かな所だ。 アーサーの許可もらって、行き場のないやつらを集めた町だ。 ガフとその家族は、町長として管理してくれてる。
「まったく、結局はギースの尻ぬぐいかよ!」ってガフが引き受ける時文句いいつつも、なんか嬉しそうだった。 その時、既に引退済みの傭兵たちも警備も含めて一緒に移住したみたいだ。 テッドいわく元29番隊の家族が多いらしい。 ガフも結構慕われてたしな。
物資とかも定期的に俺の私財で送っている。
別の場所にも孤児院はある。 そこも私財を使って建てた。 例のクーシャ町の近郊に農地開拓している村長が、管理やら運営については快く引き受けてくれた。
なんて、思い出しつつ、到着。
「はぁはぁギース殿達、おかえりなさい」ってテッドだ。
他の連中は、まだ障害物コースを走ってる。
「ただいま。 もう昼だっていうのに、テッドだけか30周、紙切り、投げ薪割り、杭上での薪割りを終われるのって」って聞いた。
「はぁはぁ、ジョンとジョジュアは30周目なんで、これで終わりです。 ダンカンとヘクターが25周で、トリスが11周で、あの女は5周です。」
「もうさ、あの女、いらなくねぇ。 んで、今回の備品被害は?」
「厨房半焼、皿50枚、グラス30個、カップ20個、他キッチン用品、寝具に自信の服などボロ雑巾に」
「はぁー、あんだけ厨房に立つなって言ってるのに、しかも木製にかえたのに壊すのかよ。 給料から天引きもマイナスだろ。 んで、幾らかかった?」
「金貨500枚かかりました。 隊の運用費では足らず、ギース殿の私財から出しました。 申し訳ありません。」
「まぁいいけどよ。 見習いのトリスより使えね~って。 もうさ、自身の洗濯もトリスにさせろ。 あと厨房にはいったら今度こそ追い出せっていうか、実家から通わせよう」っていって、金貨1000枚ぐらいテッドに渡した。
「ギース殿、すみません。」
「いいよ、んじゃぁ昼飯作る」っていって俺は宿舎の厨房兼食堂で作る。
いまだに俺が宿舎にいる時は、俺が料理当番のままだ。




