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ようやく寝れた俺と珍獣組

糞王女の戯れを無視して、やっと半日爆睡した。

その後、厨房兼食堂借りて、珍獣組と俺の食事を作った。


「やっとギース様の料理が食べれますわ」ってラミ

「兄貴、料理うまいっす」ってヴォル。

「ギースの大将、まともなメシやんす」ってフェン

「本当だぜ」っていうのはグリ。

「作った俺も思うけどよ、やっと寝れて、やっとまともな飯だ」ってエール飲みながらいう。


「そいうや、勇者が召喚されたって聞いたぜ」っていうグリ

「聞いてたなら、お前も加勢にこいよなグリ!」

「俺も睡魔に襲われて動く気なしだったんだよ。」

「兄貴、何があったんすか?」ってフライドチキンほおばってるヴォル

「馬鹿王女がよ、勇者が黒竜欲しがってるから今すぐ王都に戻って黒竜を勇者に渡せって話だ。」

そんな話を聞いて、フライドチキンチキン落として、「兄貴、うぐぅ俺うぐぅあ 兄貴とはなれるの嫌っす。 うわぁあーん」って大泣きし始めたヴォル。

「ヴォル、落ち着け。 ほれ、食え。 誰もお前を渡すっていってないし、断ったからな」って頭撫でてあげた。

「うぐぅ、もぐ、本当っすか」って泣くか食べるかどっちか、いや、食べろだな。

「あー、どうせ移動でっていうので思いつきじゃねぇーか。 ほれ、もし移動でってなっても俺がついてくしな」

「兄貴ーー」って抱きついてきた。 お前の手ベトベトじゃ。 顔もグチャグチャだろ。 仕方なく、顔拭いて、手も綺麗にしてあげた。


「でも、人間がヴォルに乗れるかしら?」

「ラミ、それは言えるぜ」

「そーでやんす」

うん? こいつら何言ってんだ。

「俺、乗ってるけど」

「ギースの兄貴だからだぜ」っていうグリに頷く、ラミにフェン。


意味わからん。

こうして、その日のうちにここの団長にまた会うのも嫌だから、俺たちはまた魔物討伐に明け暮れつつ、帰りはちゃんと夜営してご飯作りながら1週間以上かけて王都に戻る事にした。


とりあえず、アーサーに苦情の手紙だしておいたから、なんとかなるだろう。

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