あれから2年、18歳
トートガ帝国との戦争が終わって、2年が経過。 俺も18際になった。
ヴォルも成長して、見た目10歳くらいになった。
今は、アウドス国で、スタンビートが発生したから援軍で俺と珍獣組で討伐に行って、後始末した帰りだ。 タバコふかしてヴォルに乗ってる。
「やっぱ、ヴォルは早いよな」
「流石、竜、ヴォル坊の上は楽しいぜ」
「ヴォル君から見下ろす景色は最高でやんす」
「ヴォルちゃんの最高速度は私もおいつけなくわ。」
って、高速で王都に向かってる。
「ギースの兄貴、あそこ、魔物の群勢だ。 村に近いぜ」っていうグリの声で、「ヴォル、旋回だ」っていいながら村近くの上空で俺たちは飛び降りる。
スカイダイビングみたいで楽しい。 って、スカイダイビングってなんだ? まぁ、浮遊感となんともいえない重力で落ちていく感じが楽しい。 着地前にグリが風で調整しつつ、着地時にクレーターなく着地できる。 そのまま、刀出して、討伐開始だ。 最近、討伐しながら効率化で殺しつつ次元ボックスに入れる癖がついた。
だいたい、他も片付いたようだ。
「終わったか」ってタバコの火をつけて一服して村へいく。
「ギース様、村人で負傷したものは回復させましたわ」ってラミだ。
「ラミ、ご苦労」っていったら、嬉しそうにしてる。
「助かりましたじゃ。 近くの町へ救助要請したのじゃが、魔物到着が予想以上に早くて女、子供達を避難させるのに精一杯じゃった。」って村長らしき爺さんだ。
「近く通っただけだ構わねぇーが、お前らこれからどうするんだ?」
「正直、この村にはいらねないのじゃ。 いつ、魔物の群勢がまた襲ってくるかと考えると、とりあえず近くの町に避難するしかないのじゃが、女子供あわせて200人を受け入れてくれるかじゃ。 いままでは、ここの農産物を行商人に売り、生活してきたが、農耕地なしで我々農民の生活はできないのじゃ。 実際、村の蓄えもあまりない。 先に行かせたものに村の全財産をもたせたが。。」
そうなるよな。
「町近くで、農地開拓はできるのか?」
「農地を購入できれば、あそこの土壌はよいのでなんとかなるんじゃが」
「爺さん、ちょっと待ってろ」
そう言って、俺たちはさっき狩った魔物のから、素材と魔石の解体を始めた。
これだけあれば、いいだろう。
素材は山になっていて、大きな小袋いっぱいに魔石をいれた。
「爺さん、これだけありゃ、農地かえるか?」
「は? まぁ十分すぎるほどじゃが」
「今いる村人で、次元ボックス使えるやつは?」
「「俺がつかえるだが」」って青年だ。
「んじゃぁ、これ全部もっていけ」って言っておいた。
「じゃが、いいのか? お主らのぶんじゃ」って恐縮する爺さんだ。
「さっきも言ったろ、たまたま通りかかっただけだし、それに農地開拓してもすぐ収入には繋がらないだろ」って言っておいた。
「本当に命まで救ってもらって、更にここまでしていただいて」って泣いてる爺さん。
「まぁ、気にすんな、俺ら急いでんからいくな。」
「ヴォル、いくぞ」
「兄貴、了解っす」って言って人化といたヴォルにまた騎乗してった。
そんな俺たちを見送る爺さんと村人達だ。
「村長、あれって?」
「ああ、まさか黒翔隊じゃったのか。 噂には聞いておったが、黒竜に乗る王国最強の部隊、黒翔隊か。 ありがたや。 お前達、準備してすぐ先に行ったやつらをおうのじゃ」
「「「はい、村長」」」
こうしてとある村人達は、たまたま通りかかったギース達部隊、別名黒翔隊によって救われたのだった。




