国王即位パレード 前編
国王即位のパレードだ。 アーサーと王妃の乗った豪華な馬車。 前は騎馬にのった近衛兵に馬車の後ろにはグリトニーと副騎士団長だ。 その後、騎馬兵がいて、側妃と王女2人の馬車だ、後ろに女の近衛兵達がのっている。
沿道には、一目見ようと人集りで、貴族街は騎士団の兵が馬車に近づかないように沿道に等間隔で並んでる。 軍施設のあるところは、途中まで騎士団で、その先の市民街は傭兵が等間隔だ。
俺たちは、屋根伝いで移動しながら不審人物探しだ。 流石に貴族街で襲撃するやつはいない。
先走って沿道の市民をみていく。 高い場所にいる奴らでいかにも狙ってるやつは、面倒だから投げナイフで殺していく。
「たく、わかりやすく奴らはいいけどな」って独り言。
一度、馬車が来る前に、俺たちは集合。
「そっちはどうだった?」
「ギース様、あからさまな奴らは始末して次元ボックスへ」
「ギースの大将、同じくでやんす」
「ギースの兄貴、おれもだぜ」
「滅多に国王がここまで開いた馬車で来ることないしな、こっちも同じだ。 アーサー、味方もいるが、敵多いからな。 んで、沿道に5組ほど挙動不審のガキ達と大人数人いたろ?」
「ギースの兄貴、いたぜ。 ガキ脅して花束渡すように沿道の中に入ったタイミングで、傭兵が子供に気を取れれてる隙に雪崩れ込んでいくみたいだぜ」
「さすが、グリ、耳がいいな」
「まぁーな。 でも、襲撃したって騎士に殺されるだろ」
「子供ってのが鍵だ。 雪崩れ込んだ時に、子供にも武器もたせてんだろ。 騎士は殺すしかねぇ。 が、他に叫ぶ役目がいて、花束もった子供まで殺したとかなんとかいって、無慈悲な国王だっていう話だろ」
「ギース様、どうしますか?」
「一斉に捕縛だが、人数が」
「ウルハ大将、相談が」って暗部の長だ。
「花束もった子供と大人たちだろ?」
「はい、やはりお気づきで。」
「一斉に捕縛したいが、人数足りなくてな。 暗部の方であっちの沿道2組子供含めて捕縛できるか?」
「ええ、問題ないです。」
「んで、こっちは俺、グリ、ラミで捕縛する。 フェン、どっかにそいつらを見張ってるやつがいる、きっと黒幕かアジトに向かうから、それをお前が追跡しろ。」
「ギースの大将、了解でやんす。」
「そっちの準備整ったら合図してくれ。」
「はい、かしこまりました」って言って去った。 さすが、気配消すうまいね。
合図がきて、俺たちも動く。 手刀で次々に気絶させて、裏路地へ運び、ガキも同じく気絶させる。 数分で、その場所だけ空洞になるが、空いたスペースは一般市民でうまる。 裏路地で、猿轡はめて両足両手縛り上げて纏めておく。
「こいつら殺しておく?」
「ウルハ大将、それは。 兵に連行要請したので、部下にここはみはらせます。」って長だ。 仕事早いね。
「ギースの大将、あとつけたやんす。 隠し扉みたいでやんす。」
まさかな。。
「フェン、よくやった。 俺とフェンで、叩きにいくから、グリとラミは引き続き警戒な」っていうと頷くグリとラミ。




