新人が来た 後編
俺たちダンカンとヘクターは意識を飛ばしていたらしい。
水かけられて目を覚ましたら、今度は濃い茶髪で同じ顔で、ただ1人が短髪で、もう1人がショートの人たちがいる。
「起きた? 俺がジョン、ショートがジョジュアだ。」
「俺はダンカン 少将2級です。」
「俺はヘクター 少将3級です。」って挨拶した。
「君達気づいてないみたいだけど、我が隊に入隊した時点で、階級なしなんだ。 あるのは、役職で団長のギース殿、副隊長のテッドさん、教官ガフさんで、あとはみんな隊員だけ。 ギース殿だけ大将っていう階級があるけどな。」というジョンさん
「え! なんでですか?」
「隊員の3人、いやしばらくすれば1匹が人化して、4人が、聖獣、霊獣だ。 俺たちは珍獣組って呼んでるんだけど、彼らに階級なんて意味ないし、珍獣組はギース殿の言う事しか聞かないからね。 そういう訳で力で上下関係が成立している隊。 テッドさんとガフさんは、ギース殿の尻拭いためかな。 あの方、頭のネジぶっ飛んでるし。」っていう。 意味わからない。
「今はわからないだろうが、ギース殿達今任務中だ。 んで、君達実力確認するために僕たちはいる。 ってことで、さっさと立って、訓練開始だ」
って言われて、俺とヘクターは立ち上がった。 あれ、あんだけ殴られたのに傷が治ってる。
「君達の傷は、任務行く前にラミさんが治したから。 で、ここの10kmの障害物コース10周だ。 身体強化なしだ。」
俺とヘクターは、障害物のコースを見た。 傭兵訓練場の障害物コースに似てるが、高さや角度が異常だ。 これを身体強化なしって、無理だろ。
「落ちるときは、身体強化使っていいよ。 じゃないと死ぬか骨折だ。 早く行け!」って言われて、「「はい」」で走った。
最初のロープでもう腕がつらい、丸太で何度も落ちかけた。 8mの壁を登って、何度も落ちそうになるが、杭ではないけど掴むところがあってそれ使いながら登った。 降りる時はロープで降りた。 もう体中が辛いところで、泥沼だ。 這いつくばっていった。 10mの壁もさっきと同じだ、そこからこう配のきつい中、ワッカをつかった綱渡りで降る。 なんども落ちかけるが必死で足かけて休憩しつつ進む。 勾配を考えたら落ちたら死ぬ。 次が70度あるだろうっていうネットを上り、また下る。 そのあと、細い杭が高さ違いである。 って爪先ぐらいしか置けないのをジャンプしつつ左右で移動してく。 ってか、 なんども落ちた。 休憩して再チャレンジだ。 30mの壁がある。 これをロープを使って登って、そのあとロープを使って下った。 ってか、もうロープを掴む腕力もないし、手の皮はむけてる。 しばらく休憩して、少し体力回復してから登った。 その後、待っていのが、80度の坂で傭兵の訓練場より長さが倍ある。 ほとんど歩いて、滑りながらってか這いつくばってあがった。 下りは転げるように落ちた。 最後の障害物は、サイドステップして杭を跨いでいった。 この時点で、汗だく泥まみれで、手の皮は剥けている。
一周でへばって倒れこんだ。 ヘクターも同じだ。
「はぁはぁ、なんだこのコース」「はぁはぁ、これ10周とか無理だよ、もう動けない。」「って、もう夜じゃねぇーかよ。」
「まさか、一周で夜って思わなかったよ。 体力ないね。 ギース殿に言っておくから、僕たちパーティーの護衛任務あるから、夕飯は自炊しろだって。 パンだけはあるから。 宿舎に入る前に、シャワー室で泥落としてね。 着替えおいてあるから じゃあね」ってジョジュアさんだ。
その後、俺たちは、そこらじゅう痛い身体引きずって、シャワー浴びた。 着替えて、料理作る気力もなく、パンだけ食べて、部屋割りのメモがあってそれにしたがって部屋に入ってそのままベットにダイブしてねた。
なんて部隊にきちまったんだよ。




