表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/65

国王即位と部隊編成 後編

俺たちが王宮に呼ばれている意味がわからん俺。

他団長との会話が終わったアーサーが俺の前にきた。 意味わからん。 なぜ俺の前に。

というより、来た時に一番前に立っているように言われたけど。


「ギース、相変わらず小柄だね。 どう、式服気に入った?」っていつものしたり笑顔だよ。

「成長期だってんだ。 これでも、160cm超えたんだぞ。 んで、なんで俺ら呼ばれてんだ? しかも目立つし。」って言っておいた。 敬語、こいつには会った当初から使ってないし、敬語なぞ話したくないし、話した事もないから話さん。 グリトニー以外にいる周りの近衛達は気に入らないみたいだ。 知ったこっちゃない。


「君に、白は似合わないから黒にしたくてね。 呼んだ理由は、グリトニー」

「はっ、陛下」っていいながらグリトニーが他騎士団のほうを向く。

「この度、新たに陛下直属の部隊 第0部隊 特効・諜報部隊を設立した。 団長及び隊長 ギース・ウルハ大将。 そして我が国の軍最名誉勲章 銀翼賞を与える。」


えーと、どういうこと?

「ギース達の働きがもう傭兵にはおさまらないし、騎士団に入れても浮くし、グリトニーでも見切れないから僕直下にしたんだ。 珍獣組入れていた時から計画はしてたけど、周り説得させるの苦労したよ。 でも最大の功績は、魔王領に行ったことだ。 君の立場上、騎士団長と同等、つまり貴族とかに使われることもないから、まぁこれ受け取って」って言うアーサーが俺の首に黒のクロスがついたチェーンネックレスをかけた。 この会話は俺とアーサーしか聞こえてないぐらいの音声だ。


「君には黒がいいね。 銀翼賞は普通は勲章で派手なんだけど、どうせ君捨てるだろうからアマト神の象徴のクロスに我が国の紋章をつけたんだ。 今までの感謝とこれからの活躍に期待して僕の私財で作ったんだから捨てないでよ」って言われた。


「へいへい、有り難く受け取っておくよ。 契約があるしな、アーサーが生きているうちは働いてやるよ」って言っておいた。


「それでいい。 頼むよ」って笑顔なアーサーだ。


新設0番隊、副隊長はテッド、将官がガフ、隊員がジョン、ジョジュア、フェン、グリ、ラミ、ヴォルとこの後来る新人2人の11人。 ガフは、人間組の指導で年齢的に実戦からも離れる。 実際、いつのまにか傭兵の宿舎にいた医務員のマチルダと結婚したし、3歳の子供ともう1人も産まれたばかりだ。 昨日は新しい宿舎に泊まったが、傭兵の所にある家族用の住居で生活してこちらには通いになる。 遠征中、王都にはたまに戻ってきていたが、すぐ出かけていたはず。 やる事はやってたんだなガフめ。



その後、つつがなく式も終わって、俺たちは騎士団に絡まれるのも面倒だから、ちゃっちゃと宿舎に戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ