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王都帰還へ 後編

俺のこの7年間の遠征を思い出しつつ、俺の所属している部隊の帰還命令がでたのが、糞アーサーの国王即位式のためと初めて知った俺。


「はぁーあ、にしても糞アーサーが、結婚してたとはな。」って俺だ。 それも最近知った。

「本当はルーズベルト公爵のサラリナ嬢と婚約してた。 相思相愛で仲が良かったらしい。 アウドスのテレサ王女がアーサー殿下に一目惚れして、政略結婚でしかたないさ。 で、サラリナ様は側室だ。 テレサ妃とのあいだの娘がシレラ第一王女、今12歳だな。 んでサラリナ妃の間の第二王女がブリジットで10歳だ。 世継ぎの王子が生まれてないが、まだアーサー殿下も30代前半だし、生まれるんじゃないか。」っていうガフだ。 


へぇー、しかも子持ちだったのかよ。 王太子ってのも大変なんだな。


そんな話ししながら、俺たちは王都へ到着。

そんでもって、2層目の傭兵団の宿舎に戻ったら、辞令で4層の王宮の近くに新たに新設された宿舎に行けってジョージに言われたガフが戻ってきて、そのまま4層へ向かう事になった。 なぜ故に。


◇◇◇

ここは、4層に出来た宿舎のダイニング兼厨房のついた広々とした場所。 ダイニングは、20名ぐらいは余裕で座れる。


全員が集まる場所にはちょうどよさげな場所だ。 なぜか、会議用にも使えって事なのか黒板まで壁にはめ込んである。 そういやそれ以外は、各自の部屋だったり、専用訓練場に共同シャワー室だったりだったな。 一応、部屋わりも既に決まっていた。


そんなんで、俺たちはとりあえず、ダイニング兼厨房、面倒だがから食堂として、各自部屋に荷物をおいたら集まる事にした。


「ギースの兄貴、何でここなんすか?」ってグリの第一声。 

見た目20代半ばで短髪の銀髪で瞳の色は緑で、がっちり体型で容姿も整っていて、195cmはある。 羨ましい。

「ギースの大将、そうでやんす!」っていうのが、フェンリルのフェン。 

見た目16、7歳の中肉中背で長めのショートの銀髪に、瞳の色はグレーだな。 こいつも身長は185cmある。容姿も美形だ。

「仕方ねぇーだろ、俺もびっくり、珍獣だらけの部隊に宿舎用意したっていうアーサーのメモでここだぞ」ってエールのみながらいう俺。 ガフが、4層に行くっていう事になったって言った時に、アーサーの手紙を俺に渡してきた。 そこに、そうやって書いてあった。


「どうせ、2人は夜の繁華街に行きたいんでしょ。」っていうのは、不死鳥のラミ。 赤毛でボブカットで、20代前半に見え、出るとこでて美貌と色気のある身体つきのある女だ。 身長は女性にしては高身長の180cmだ。


[兄貴、夜の繁華街ってなんっすか?]

[ヴォルが人化できて、成人年齢になったら連れてってやるよ。]

[楽しみっす]って俺の頭にパタパタ乗ってきた。


「当分、王都にいんだから、そん時でいいだろ」って言っておいた。

「「うぃーっす」」ってフェンとグリ。


こいつらは、娼婦街に賭博好きだ。 俺もだけどな。 繁華街には何人かセフレいるし、久しぶりに王都に長く滞在するから俺だって行きたいが、今日は無理だな。


ちなみに、テッドが言っていた通りで、こいつらが俺にくっついてきた珍獣組。 フェンもグリも聖獣だけど、ようは同族たちからは異質扱いされていてはぐれだった。 たまたま俺に会って、気が合ってついてきた奴らだ。


ラミは、山脈調査した時に出会った。 調査というのは嘘で、アウドス国の依頼だが実質その山脈の霊山にいる不死鳥討伐の依頼だった。 アウドス国の王妃が、なにやら不死鳥の肉を食べれば若返り、かつ不老になるとかという噂を信じこんだ依頼だった。 んなわけあるかよって思いつつ、不死鳥なんているわけねぇーだろって思ったら、本当に霊山にいた。 あった当初は、聖獣2匹に俺を見て、殺されると思ったみたいで襲ってきたけど、ねじ伏せてやった。 話聞いたら、自身の肉を食べたって不老にも若返るわけもないって事で、やっぱりって思って、まぁ俺たちといたほうが安全だなって事で、保護も含めて連れてきた。 

アウドス国のには、糞アーサー経由で、不死鳥ではなく霊鳥の朱雀だったとした。 若返る事も、不老になる事もないってな。 納得したかはどうか知らんが、あの霊山にいける奴はいないし、もうラミもいないからな。 どうせ、ラミが人化解いても、ラミ曰く人間達は不死鳥と朱雀の見分けはわからないらしいしな。 能力の違いで、回復系が得意とし、攻撃は赤い炎が出せるのが不死鳥で、生まれ変わりを繰り返すらしい。 朱雀は、赤い炎のみらしく、稀に回復系ができるのもいるらしい。 これらは珍獣組の情報だ。


ラミはラミで、あまり繁華街にはいかないが、なんだかんだで、買い物好き。

たまに俺たちと賭博に行って資金調達しては、いろいろ買っている。 甘味も好きらしくて、だいたい遠征中、買い物したり、独りでどこかの甘味処にいっているらしい。 俺も誘われるが、甘いもの好きじゃないから断ってる。 たまに、飲みに行ったり、俺が私服を買いに行くときはついてきてくれる。 俺がいつも適当に選ぶからってので、ラミにほとんど選ばせてる。 ラミはセンスがいいし、動きやすい服を選んでくれるので助かってるけどな。


なんだかんだで、出会った珍獣たち。 俺としては、部隊にいる人間達を除いて、人間といるよりもこいつらといたほうが楽しかったりする。

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