見習い傭兵の初日 後編
食後の運動がてら訓練場に向かった。
なんか、障害物やら、土袋のはいったリュックが並んでいる。
既に何人かいて、みな軽い運動してる。
俺も、軽いストレッチして、障害物を見ながら軽く走っていた。
8時近くなって、みな整列している。
ガフのいる所に並んだ。
ムー二が慌ててくる。
「チビ、お前のせいで朝食たべそこなったじゃねぇーか」って文句言われた。
「俺は起こしたし、俺関係ないだろ」って素直にいった。
「ムー二、チビ、何揉めてんだ。」ってガフ。
「いえ、何でもないです。」っていうムー二だ。
「さて、いつも通りの朝の訓練だ。 この10KMの障害物コースを、一般は10KGの荷物背負って20周。 見習いは5KGで20周だ。 各自スタート。 終わらないと、昼飯抜きだぞ」って教官らしき人がいう。
「チビ、こっちこい」ってガフに言われて向かった。
「コースな、まずロープを綱渡りして上がっていく、そのあと丸太の上を走って降る。 んで、5mの壁を登って、降りる。 杭がついてるから、それを足場にしていい。 つぎ泥沼をはしって、そのあと7mの壁を登って、ワッカをつかった綱渡りで降る。 次がネットを上り、また下る。 そのあと、細い杭が高さ違いであるから
ジャンプしつつ左右で移動する。20mの壁をロープを使って登って、そのあとロープを使って下る。 かならずロープは戻す。 70度の坂を駆け上がってって、下って、最後の障害物が、サイドステップして杭を跨いで走って一周だ。 このリュックに何周走ったか記録される。 わかったか?」
「了解。 んでこれ身体強化なしなのか? ありなのか?」
「ありじゃねぇーと、昼飯抜きだぞ。」
そうなのか、まぁ無しでどのくらいか試すか。 って5KG担いで、みなと少し後で出発した。
確かに体力つけるには、いいし、体幹鍛えるためなんだろうな。
身体強化なしで一周20分。 たしかに、少し使わないと終わらないな。 って事で、身体強化少し使って走った。 結構楽しかったと思ってたら、20周終わった。
「終わったけど、お昼行っていいのか?」ってガフに聞いた。
「ふつうは、あと2時間かかるんだが。 昼は12時~3時までだ。 っていうか、お前身軽だな。 それに汗かいて無いってどういうことだ?」
「体力あるんだ。」
「そ、そうか。」
「自主トレって何するんだ? 」
「屋内施設に、ランニングベルト、重りのついた棒があってそれを持ち上げたり、あと弾が出るマシンがあって剣術の稽古用だ。 球数が初級2個、中級4個、上級16個、最上級256個が一度にでて弾き返す。 球は発射すると約2秒後に次がでる。 傭兵カードに記録されるからミスした数もでる。 ってお前アイロンがけは?」
「朝全部終わらせた。 自主トレ、飽きたら魔物狩りいってもいいのか?」
「ちょっと待て。 まずお前の実力が見たいから、昼飯食ったら俺の部屋に来てくれ」
「わかった」って言って俺はリュックを下ろして、シャワー室に行って着替えて、自分の服洗って乾燥させてからお昼食べた。 教官以外、だれもいない。。
他の奴らはまだ走ってるみたいだ。 そんなに時間かかるものだったかって思ったけど、他人のことを気にする必要はないな。




