見習い傭兵の初日 中編
んで、ようやく食堂にきた。
他の見習いっていないのかよ。
「おはよう。 見習いで入ったギースだ。 下働きにきたけど」
「ああ、29番隊にはいった子だね。 早いわね。 洗濯おわったの?」
「終わったからきた。」
「そう、このじゃがいもの皮むきお願いね」
ってどっさりでてきた。 しかも土ついてるし。
どっさりはいった籠もって、タライにじゃがいも入れて、井戸から水入れた。
これもお湯のほうが早いなとおもいつつ、お湯にしてぐるぐる回した。
籠に戻して、泥水捨てる。
数回繰り返したら綺麗になった。
タライに水入れて、じゃがいもの皮むきだ。 ナイフで皮むきしてる。 スラムの時にやらされてたし、サクサクむいて行った。
500個ぐらいあった。 40分かかったわ。
「おばさん、終わったけど」って言ったら、「え!早くない。 いつも5人で1時間弱で、朝食残りものになっちゃうのに」って言いながら、外で確認してる。
「あらしかも綺麗に、むいてあるわね。」って言われて、一緒にタライ運んだ。
「玉ねぎの皮むきもいい?」って言われて、またどっさりといっても、100個ぐらいだ。 まな板借りて、根と頭斬りつつ、縦に薄くナイフ通して、皮むきしてみずのはったタライに入れていく。 ちょうど俺が終わるころになって、ようやく見習い男女4人がきた。
宿舎は男女で分かれていて、間に食堂がある。 部隊も男女別だ。
見習いのいない部隊は、洗濯は自分でするらしい。
「「「「おばさん、下働きにきました」」」」っていう男女4人。
「それが、29番隊の子が全部終わらせて今日の分はないわ。」
「え!ってことは、朝食食べれるってことですか?」
「そうなるわね。 今、人数分もってくるから、待ってて」いうおばさん。
「お前が29番隊の見習いか?」って170cmはある青年だ。
「そうだけど」
「ムー二はどうした?」
「起こしたけど、俺がはいったから見習いの下働きはしなくていいとか言ってたけど」
「あいつめ、ずるしやがったな。 まぁいい、チビ、俺は23番隊のモスだ。お前が1番下っ端なんだから、今日みたいに俺たちが来る前にここの下働き終わらせておけよ。」っていう。
ほんとう、なんだかな。 まぁ傭兵規約で、同じ級の場合先になったほうが先輩で命令はきかないといけないらしい。
「ああ」ってから返事して、玉ねぎを食堂の中に持って行った。
「ありがとう。 で、これ朝食ね。 見習いは、朝は食堂で食べちゃいけないのよ。 だから、外で食べなね。 ほれ、あんた達もとりにきな」っていわれ、おれはトレイにはいった、パン、ベーコン、目玉焼き、マッシュポテト、茹で野菜の朝食を受け取った。 結構なボリュームだな。
「昼食べれないかもだからしっかり食べなね」って言われた。
まぁいいか、って思って外で食べた。
食べ終わって、満腹だ。




