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勇者パーティなのに勇者を追放するなんて有り得ねぇだろ!!

本日より公開です!

今日明日は3話ずつ公開予定です!

よろしくお願いします。

「え……今なんて言ったのオリビア」


 その言葉が信じられなくて俺はもう一度聞き返す。


「だから!あんたはこのパーティからさっさと出ていけって言ったのよ!!」


 世には役に立たない奴を冒険者パーティから追い出して代わりを補充するって聞いたことあったがまさか俺が追放されるのか?


 だって


「俺は勇者なんだぞ?このパーティは勇者パーティだからって優遇されてきたんだ。それを手放すのかよ」


 そう、俺は勇者なんだ。魔物を生み出すと言われている魔王を倒す役目がある勇者。だからこの国にも魔族領でない限り優遇されてきたのは俺がいたおかげなんだ。


「ふん。今まではそれがあんただけの特権だったから何とか我慢してきたけどね。別に勇者はこの世界にあんた1人じゃないのよ?」


 ……まさか


「氷雪の勇者様が今回私たちのパーティに入ってくれることになったの。だからやっとあんたを用済みとして追い出せるの」


 そう、勇者は属性毎に1人ずついてそれに合わせて聖剣も1つずつ封印されている。


 それにしてもあの孤高の勇者として名の知れてる氷雪がパーティに……?


 簡単には信じきれないな……


 騙されているのかもしれない。そう思い口を開こうとすると


「ま、本人にも来てもらってるからあんたのやってた仕事、引き継いでって。それが終わり次第出ていってね。アルマ。中に入って来てもいいわよ」


 オリビアが大きめの声でそう言うとドアから20歳すぎだろうか。俺たちより少し上の寡黙といえばこんな風だろうというような男性が入ってくる。


「光の。私は氷雪の勇者のアルマという。この子達は私に任せてくれ」



 光の。というのは俺のことだ。ほかの勇者たちは何故か俺を勇者として認めてくれないので他の奴らみんな光の。か名前でしか呼ばれないのだ。


 まぁ、そんなことよりなんで俺が追い出されなきゃならないのか聞かなきゃ。そう思いオリビアの方を見ると顔を赤くさせて艶かしい息を吐いていた。


「勇者様……場所を考えてくださいよ。んっ」


「いやいや、こいつの前だからだよ。君はもう俺のものなんだって事見せつけてやらなきゃダメだろ?」


 と言っていた。よく見ると氷雪の勇者の手がオリビアの尻の方にあった。


 まさか俺の前で揉んでるのか?!


「あっ。もう勇者様。めっですよ。それ以上はまた夜に」


 氷雪の勇者が胸に手を伸ばしたがオリビアはそれを弾く。


 夜に……ってことはまさかそういう関係まで進んでるのかよ……


 クソがっ。


 別にオリビアは俺の彼女でも婚約者でもない。ただの幼馴染だ。だから何も文句は言えない。


 ただ、俺の初恋相手がそんな顔してるなんて思うと胸が苦しい……


 そんな顔を真っ赤にして蕩けた顔を俺に見せないでくれよ。


 俺はおじゃま虫ってことか。


「ということだからあんたはさっさと出ていってね。特にあんたがやってたことなんて無いんだし引き継ぎなんてないよね。もう今すぐ出ていってよ!」


「俺がここに残る選択肢は……ないんだよな……」


 そう聞くとさっきまでの蕩けた顔が嘘のように豹変してオリビアが睨んでくる。


「あるとでも思ったの?脳筋とかいう意味不明なスキルのせいで聖剣が扱えない勇者様《ただの脳筋馬鹿》?」


―――――――――――――――

スキル〘脳筋〙

筋力ステータスに極大補正

知力、魔力ステータスの補正を打ち消す

あらゆる武器スキルを習得不可

拳闘系以外の武技スキルを習得不可

スキル取得時、身体強化系スキル全取得

武器、魔道具使用時ステータスに極大デバフ


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