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召喚士はまったり過ごしたい  作者: カシワモチ
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異世界転移

目を覚ました時、先程の神様も消えていて、いる場所も真っ白な空間ではなくなっていた。

「森?あぁ、そうか転移だもんな。いきなり街に現れたら騒ぎになるよな。」

っていうよりこの世界のこと何も聞かされなかったけど街くらいはあるよな?文明的にはどれくらい進んでいるのか知らないけど。

「とりあえずスキルの詰め合わせの確認でもするか。」

しかしどうやって確認するのか分からない。

そういえば念じればなんとか出来るとか言っていたな。

試しにスキルの確認がしたいと念じてみた。

すると頭の中に色々と浮かんでくる。


鑑定

状態異常無効

気配察知

魔力自然回復

収納空間


「おお!こんな感じで確認出来るのか。念じるだけってのは便利だな。スキルも色々くれたみたいだし。神様には感謝だな。殺されたけど!」

軽く皮肉を言いつつ。今度は自分の体を確認してみる。

手だけ見ると子供の身体のようだな。顔も見たい。

「水辺とかないかな?飲水とかも確保しないといけないし。しばらくはサバイバル生活になりそうだな」

とりあえず水辺を探すために探索してみることにした。

ただ、貰った気配察知のスキルにさっきからビンビンに反応がある。敵か味方かそれとも魔物か分からないがこれだけ反応があると怖い。

「んー、どうしようかな。下手に動いて襲われたりしたら嫌だしなぁ。」

せっかく転移してきたのにいきなりゲームオーバーは悲しすぎる。しかも次死んだらもう生き返れるか分からない。

考えているうちに召喚魔法のことを思い出した。

「具体的に何を召喚するかとか思いつかないからざっくりでいいかな?」

試しに念じてみることにした。

護衛が出来るものを召喚したい!

すると目の前に3つ程魔法陣が現れた。その魔法陣からぬっと姿を現したのは3人の人間?

「えっ!人間とか召喚出来るの?」

俺はてっきり動物とか魔物とか召喚されると思っていたのでびっくりした。

その人間は俺の前に跪いている。

「ご命令を!主様!」

その中でもリーダーらしき者が話しかけてきた。

おそらく主とは俺のことだろう。

「喋れるのか?」

「はっ!黙っていろとのことならばこの口は一生開くことはありません!」

うわぁ。めちゃくちゃ忠実な兵士って感じ。

まぁ兵士ってよりはなんだろう。鎧の感じとかすごい禍々しい。ぶっちゃけめっちゃ強そう。

後ろに黙って控えている2人もすごいオーラを発してる。

「ん、あー!うん!そんな畏まらなくていいからね。頼みがあって呼んだんだけど大丈夫かな?」

そっと、怒らせないように。出来るだけフランクに話しかけてみた。

「何をおっしゃいますか主様!我らは主様の盾であり剣であります!なんなりとご命令を!」

すごい忠誠心!感心するけどやりにくい。けど下手に何か言って反発されたら殺される。間違いなく瞬殺される。それはわかる。

「ありがとう。では護衛をよろしく頼む。この場所については詳しくないので川とか湖とかなんでもいいから探して貰えると助かる。」

当たり障りのないお願いをした。多分間違ってない。多分!

「はっ!では私とこの魔法使いが護衛をします。もう一人の者には水場を探させます!」

言うが早いか一人がすっと姿を消した。おそらく水場を探しに行ってくれたのだろう。

あと後ろの人は魔法使いなんだ。確かに武器とか持ってないもんな。

「あと、食べれる物も欲しい。狩とかになるのかな?」

俺はリーダーらしき男に聞いてみた。

「狩りも可能ですし、果実を取る事も可能です。肉を所望ということならば今こちらに向かってきている魔物を狩るのでそちらを献上しましょう!」

そう言うと腰に下げた剣をすっと抜いた。

確かにこちらに向かってくる気配がある。

「お前は下がっていろ。魔法だと消し炭にしてしまうだろう?」

リーダーは魔法使いに命令している。

不服そうな顔をしながらその命令に従う。

「主様!この私が食べれるくらいに手加減して倒します!安心して下がっていて下さい!」

頼もしい!ってか手加減しないとどうなるんだろう。考えただけでも恐ろしい。

ズシンズシンと振動が近づいてくる。

気配だけだった魔物がついに姿を現した。

「えっ?」

俺は驚いてしまった。

目の前に現れたのは二足歩行の魔物。

明らかにゴブリン的なやつ。めちゃくちゃでかいけど。ってか食べれるの?

「ふむ。エンペラーゴブリンか。雑魚め。」

リーダーはがっかりしたように吐き捨てた。

いやいやいやいや!エンペラーゴブリンってなに?!ゴブリンキングとかなら聞いた事あるけど!めちゃくちゃ強そうだよ?ってか食べれるの?

俺の思いに答えてくれたのか鑑定が働いた。

(エンペラーゴブリン。ゴブリンのユニーク個体の最上位。下位のドラゴンくらい強い。)

頭に流れ込んできた。

食べれるかどうかは出ないんだ。


あっという間に戦いは終わっていた。

リーダーが剣を振るとエンペラーゴブリンの首が飛んだのだ。

「主様!終わりました!このような雑魚を献上することをお許し下さい。肉は美味だと言われていますが、お口に合わないようでしたら消し炭にさせますので!」

リーダーがエンペラーゴブリンを目の前まで引きずってくる。


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