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召喚士はまったり過ごしたい  作者: カシワモチ
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のんびり暮らしていきたいな

俺、田中と言います。訳あって死にました!ってか死んだらしいです!

何故そんなことになってるかというと、、、


「ほんとにすまん」

目の前で頭を下げている老人。何やら神様だという。この神様の話だと、俺は死んでしまったらしい。

何やら運命操作が入ったとかなんとか。

ってか寝ぼけて人の運命変えるとかやばくない?

「まぁ、正直に話してもらえてよかったですけど。で?俺はどうなるんでしょうか?」

死んでしまったものは仕方ない。俺は昔から物分りはいい方だ。

「なんとお詫びしたらいいか。元の世界に返してやりたいが、生憎葬式とかいうのが行われて、お主の身体も燃やされてしまったみたいで」

神様がもはや泣き顔である。

「そうしたら俺はこれからまた赤ちゃんとして生まれ落とされて、人生最初からスタートになるんでしょうか?」

いわゆる輪廻転生とやつだな。

「いや、そうしようとしたんじゃが、何故か輪廻の輪に戻せなくてのう。おそらく間違った運命操作によってお主は理外の存在になってしまったらしい。そこで相談なんじゃがの」

神様からの相談とは、元の世界の理からは外れている故に元の世界に戻ることは出来ないが、違う世界になら転生させられるらしい。

「ただ、お主のいた世界とは全くと言っていいほど違うために順応出来るかが心配じゃなぁ」

「記憶を消して赤ちゃんからやり直せば順応出来るんではないでしょうか?」

まぁ俺はまた新しい人生を歩むのも悪くないと思っている。

「それがの、どこぞの家庭に産まれさせることはわしにも出来なくてのう。転生というよりは転移じゃな。突然現れたことになる。」

なるほどそれは困った。ある程度の力や知識がないとすぐ死ぬのではなかろうか。

「ふむ。よし。お詫びと言ってはなんじゃが、今から向かう世界で不自由なく暮らせる力を与えよう。いきなり死なれても困るでのう。」

「異世界もののテンプレじゃないですか。魔物とか魔法とかあるような世界なんですか?」

実は少しワクワクしている自分がいる。

「その通りじゃ。下手したら転移した瞬間死ぬでのう。ある程度のスキルと魔法がないとな、、、。少し考えるので待っておれ。」

神様はそう言うと、机とお茶を出してくれた。

俺はそのお茶をすすりながらのんびりと待っていた。


「よし!決めた!決めたぞわしは!」

神様が大声で叫ぶ。何も叫ばなくても。

「まず、便利スキルの詰め合わせは決定と。それからこのリストから一つだけ魔法を無条件で授けよう。」

そう言うと、神様は何やら長々と書いてあるリストを渡してきた。

よくある魔法だな。炎、雷、水、その他もろもろ。

「おっ。これは」

よくやってたゲームの魔法がある。

「召喚術か。そういえば、ゲームは好きだったけど余り上手くなくて、俺が戦わなくてもいいような魔法を使ってたんだっけなぁ。」

もう召喚魔法にしてしまおうか。

でも召喚魔法にも色々あるんだな。それぞれ召喚出来るものが違うのか。少し面倒だなぁ。

「神様?この召喚魔法にしようと思うんですが、色々あって面倒なので全部まとめて貰えませんか?」

俺は思い切って頼んでみた。

「ぬ?召喚魔法?変わった魔法を選ぶのじゃな。それは儂が作ったものじゃなくてのう。まぁよく分からんからまとめてやってもよいぞ。」

案外適当な神様なんだなぁとか思いつつも有難いのでそうすることにした。

「よし!便利スキルの詰め合わせの内容は向こうの世界に行ってから確かめてくれ。あと魔法は念じれば使えるようにしておいたからのう。まぁ儂が殺してしまったようなものじゃし、能力は盛りに盛ってあるから楽に暮らせるじゃろう。新たな人生楽しんでくれ!」

新たな人生か!

せっかくだから楽しませて貰おう。

俺はそう決心すると静かに気を失うように眠りについた。

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