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天国日常編


「アリサ姉ちゃん。だってこいつが悪いんだよ」

「お前のほうが悪い。ね? アリサ姉ちゃん」

「え、えと」

「喧嘩両成敗」


 お兄様が喧嘩している二人の子供に軽くげんこつする。


「いて、何すんだよミハエル兄ちゃん」

「喧嘩はしないで二人とも」

「でもだってこいつが「だってでも何ででも」


 ミハエルが二人を制止。こう言った。


「喧嘩は売るほうも買うほうもどっちも悪い。だから両成敗」


 ミハエルはそう言うと、さらに続けて


「二人ともお互いに謝って」

「ええ、でも」

「でもでもない。それともずっと喧嘩していたいの? 違うでしょ?」

「まあ、うん」


 こうして二人の子供はお互いに「ごめんなさい」と言って仲直りをした。


「さすがね。お兄様。私じゃ止められなかった」

「別にそんな大したことはないよ。それよりも迷える魂を説得するほうが骨が折れる」

「それもそうね」

「ミハエル、アリサ」


 ラタルタから呼ばれた。ラタルタが名前を呼ぶときは決まって仕事の内容だ。


「じゃあ、行こうアリサ」「ええ」

「ええ、アリサ姉ちゃん、ミハエル兄ちゃん行っちゃうの? もっと遊びたいのにいい」

「帰ったらガッツリ遊んであげるからそう落ち込まないで」

「分かった。じゃあ行ってらっしゃい」

「行ってきます!」


 さて、お兄様と魂救済の仕事、頑張らなくちゃ。

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