世界の破滅編8
~アリサルート~
私たちは目的地へと着々と足を進めていた
「ヘルフェスっち、あんた上級悪魔なんでしょ?」
「それがどうした?」
「ならどこに敵がいるか分かるんじゃないの?」
「てめえは、上級悪魔を何だと思ってやがる?」
「少なくともヘルフェスっちがもっと早くあいつを見つけてたらアリサちゃんのお兄さんは死ななかったと思うけどね」
「なんだと!!」
「二人ともやめなさい!!!」
私は二人の会話を制した
「私に・・・私にお兄様のことを思い出させないでよ・・・」
「・・・・・・」
「アリサ様、申し訳ありませんでした」
お兄様のことが頭から離れない
でもいつまでもお兄様に固執するわけにはいかない
私は世界の秩序を戻すために旅をしてるんだから
「アリサ君、渦が見えてきたぞ」
ラタルタが言う
「分かった、でも大丈夫かしら?前みたいに突然悪魔たちのど真ん中だったら・・・」
「心配ありませんアリサ様、その時はわたくしめが命をかけてアリサ様をお守りします」
「頼もしいわねヘルフェス、それじゃあ行きましょう」
私たちは渦の中に入った
「・・・・・」
次の世界へ着いた
目の前には見知った人物がいた
「拳・・・?」
「おっアリサ、久しぶりだなあ」
この世界は拳とアリアがいた世界だ
「そういえばあれからあなたたちは別れてたみたいだけどどうしてたの?」
「反りが合わなくなってね、でも今回の化けもんの件でまた手を組んだんだ」
「アリアは?」
「アリア・・・・か・・・・・」
拳は顔を伏せた
「どうしたの?」
「アリアは・・・死んだよ」
「え?」
私は耳を疑った
~クリートルート~
「エトさん、トイレ行っていいですか?」
「君、よくトイレ行くね尿道が短いのかな?あっインキュバスだからあれかあ」
「とりあえず行ってきていいですか?」
「ああ、構わないよ」
そう言うとインキュバスのゴマイラはトイレへと向かった
「それにしても彼、良く君のことを見てるね」
「俺のこと?」
「ああ、見る限り彼、よっぽど君がタイプみたいだよ」
「・・・・・」
こんな体に生まれたことを呪うよ
でもミルディに気に入られてるからいいか
ってちがーう!
「そんなはず無いよ、ハハハ」
「でも彼、君を買おうとしてたんだよね?」
「て、転売でもしようとしたんじゃないかな?」
「転売するのに5000000Gも払わないでしょ?」
「あんた、どこから話を聞いてた?」
「さあ、どこからなんでしょう?」
そう言いつつエトは微笑む
どうもこいつの笑顔は苦手だ
「とにかくこの話は無しで!」
「ええ、構いませんよ」
とにかくゴマイラにあんな目で見られるのは嬉しくない
ここはあれをするか?
あれって何だって?
それは内緒だ
ー世界の破滅編8ー
完
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