ラタルタとの問答編
~あらすじ~
アリサはラタルタに疑問を持っていた
「神はなぜ、人類皆を幸せにしないのだろう」
アリサは早速その質問をラタルタにした
ラタルタはしばらく考えたあとこう答えた
「この仕事も板についてきたわね」
私はキュアリスが各世界から選別した勇者を育成していた
しかし、ほとんどの人は一つ目の試練で挫折してしまう
それくらい勇者になるのは厳しいことなのだ
私は今天国にいる
お兄様とも毎日会っているし
生前救った世界での知り合いとも会っている
パパやママにも会った
私が今その仕事についていると言うと
「まあ、アリサはすごい人になっているのね!ね!あなた」
「ああ、ミハエルといい親を越えるとはお前たち何者だ、ハハハ」
ママは感嘆としパパは軽く笑い飛ばす
とにかく今の私は生前より幸せと言えるかもしれない
私はラタルタがいる教会に赴く
教会の庭では子供たちがはしゃぎながら遊んでいる
今日はある疑問があってここに来たのだ
「おおっアリサ君、どうしたのかね?」
「ちょっと聞きたいことがあって」
「ふうむ」
私は一つ間を置くとラタルタに質問した
「ある人物が言ってたわ、神は人類皆を幸せにする責任があるって」
「なぜ?その責任があるのかね?」
「神が人を作ったのだからその分、人を幸せにする責任があるって言ってたわ」
「ふうむ」
「私はその質問に答えることが出来なかった、そこらへんどうなのかしら?ラタルタ」
ラタルタはしばらく考えた後こう答えた
「神は責任を果たしていると思う」
「え?」
「前も言ったが人間、苦しみや悲しみを乗り越えて成長したときこそ本当の幸せを感じるのだ」
「それで?」
「人間は幸せになることが出来る、神はそういう意味では責任を果たしていると言えるだろう」
「なるほどね」
確かにラタルタの言う通りだ
人は徐々に幸せになる道へ歩んでいる気がする
「アリサさん、仕事が入りました今度はこの人物を育成してください」
キュアリスからテレパシーが届いた
「ごめんなさい、ラタルタ、私は仕事が入ったのでこれで」
「ああ、アリサ君、頑張ってくれたまえ」
私は教会を後にした
私の仕事も人を幸せにするために必要なものだ
いつか人類皆が幸せになるときが来ることを切に願う
ここまで読んでくれて有難うございます^♥^♪
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