表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リレー小説「恋愛編」2  作者: 唐錦&黒沢
6/8

黒沢


 先輩と別れてから、少し遠いコンビニへ行った。

 喪服姿の先輩を撮った写真を現像するためだ。

 憂いを帯びた目、ため息を吐く口元、こんな先輩を見逃すわけない。

 だって、先輩は私の運命の人。

 私を守ってくれたから、今度は私が守ってあげなきゃ。

 引き伸ばした写真は、ラミネート加工して天井に貼りつけた。





 先輩は、あの女の葬儀に出るため3日間バイトを休んだ。

 死んでも邪魔するなんて、とんでもない魔女ね。

 暗い土の中で、一人で眠ればいい。

 だけど、私は先輩の姿を毎日見られる

 こんな優越感に浸る自分は可愛い。

 鏡の前で髪型チェックをしてバイトへ出かける。

 きっと、今日の先輩も落ち込んでるに違いない。

 私が元気だしてあげなきゃ。


 バイト先へ着いた私は、元気無いふりをして先輩に挨拶した。

「先輩・・・おはようございます」

「おはよ」

 元気のない先輩の目は、遠くを見つめているようだ。

「先輩、こんなときに言うのは申し訳ないのですが・・・元気出してください」

「そうだね・・・」

「笑ってくれる先輩じゃないと、私も耐えられません!さくらさんとは一度しか話してないけど、とても優しくて笑顔も素敵で理想のお姉ちゃんみたいで」

 途中まで言いかけた私は涙を零した。

 泣いてる私に気づいた先輩は、頭を撫でてくれる。

「ごめんね、君まで悲しい思いをさせて」

「いえ、先輩のせいじゃ」

「俺も笑うから、君も笑ってくれ」

「はい」

 

 私の涙が効いたのか、先輩は笑顔で仕事を進めている。

 だから私も笑顔で乗り切るよ。 

 全ては私と先輩のためなのだから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ