表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ:惨劇の始まり

皆さん初めまして!

魂の重戦車ライターです。

ご要望をいただいた悪役令嬢物のプロローグを投稿します。

婚約破棄から始まる、アリシアとシアンの僻地でのお屋敷スローライフ、ぜひお楽しみください!

私、アリシアは今悲惨な境遇にいます。

信じていた王太子から婚約破棄を訴えられました。


「アリシア!」

「貴様は数々の悪事と汚職に手を染めて!」

「自分の父親を事故死に見せかけて始末し!」

王太子は高らかに宣言する。


「まさか犯人はアリシアだったのか……」

「事業を継ぐためとはいえ実の父親を……」

舞踏会に参加していた周囲の貴族たちは、

ヒソヒソ声で話している。


「国を掌握しようとする悪女だ!」

「おまけに親友のクレアを裏切り、」

「他の男と浮気した酷い女だ!」

「よって貴様に婚約破棄と極刑を告げるぞ!」

王太子は勝ち誇ったような顔をして言う。


「わかりました……」

「もう屋敷からは出ません……」

「帰らせていただきます」

アリシアは震えながら後ろ手を隠すように告げる。

後ろで待機している女執事シアンの、

表情は全く分からない。


「バカな女め!」

「早く帰るがいい!」

「荷物をまとめて国から、」

「出て行って欲しいものだな!」

王太子は大笑いして、

アリシアの親友クレアと寄り添っている。


「クレア……裏切られて可哀想に……」

「僕と結婚しないかい?」

「まあ王太子様、嬉しいですわ」

完全に二人だけのセカイに入っている。


「アリシア様早く行きましょう」

「ここは空気がよどんでいます」

「建物ごと吹き飛ばしますか?」

執事のシアンがアリシアを思って提案する。


「そ、それはダメよ」

「美味しい夕食を作ってちょうだい」

「シアンしかもう私にはいないから……」

舞踏会の外に出た二人は、

中庭で話し合う。


「かしこまりました……」

「アリシア様がそうおっしゃるのであれば……」

「転移魔法で帰りましょう」

術式を用意して、

あっという間に屋敷に帰ってきた二人。


「本当に便利ね!」

「一瞬で帰れるなんて本当に素晴らしいわ」

「……っ」


「アリシア様大丈夫ですか?」

シアンは慌ててアリシアを抱きしめる。


「あなたの話通りに進んだわね……」

「王太子からは婚約破棄されたし……」


「……これで晴れて自由なのかしら?」

「でもクレアとは絶縁だし……」

「お父様とお母様もいない……」

アリシアは緊張がほぐれたせいもあり、

悲しくなってしまい落ち込み始める。


「もう全部終わったのです……」

「アリシア様」

「よく頑張りましたね」

アリシアは20センチほど身長差があるので、

シアンに抱きしめられると埋まってしまう。


「そうやって甘やかすんだから……」

「あなたは激怒して会場を吹き飛ばそうとするし……」


「それはあの愚鈍な王太子が……」

「アリシア様を馬鹿にしたからです!」

「誰であれ主を馬鹿にしたり、」

「傷つける者は許しません」

一瞬だけ抱きしめる力が強まったシアン。


「私は……」

「シアンに人殺しになって欲しくない」

「本当は優しい人だってわかってるし……」


「まったく……」

「あなたにはかないませんね」

「さあ、お屋敷に入りましょう」

名残惜しそうにアリシアから離れたシアン。

そして3メートル以上ある屋敷の扉を開け放つ。


「……ありがとう」

「シアン」


「いいえ……」

「全てはあなたの自由のためです」


「もうあなたは好きに生きていいのです」

「誰にも何にも縛られる必要はありません」

シアンは顔色を一つも変えずに優しく言った。

「そうなのかしら……」

まだ迷っている表情を浮かべるアリシア。


「はい」

「一緒に新しい人生を始めませんか?」

暗闇でシアンの綺麗な金髪が、

風に吹かれて輝いていた。


「まだ色々とごちゃごちゃしてるけど……」

「楽しそうね」

「あなたがいれば独りぼっちじゃないし……」

少しだけ元気が出て微笑むアリシア。


「もちろんです」

「何があってもあなたをずっとお守りします」

「必ず幸せにしてみせます」

膝をつき優しくアリシアの手の甲にキスするシアン。


「シアン」

「これからもよろしくね」

アリシアは一筋の涙を流しながら、

最愛の執事に告げた。

彼女の人生はまだ始まったばかりだ。


プロローグをお読みいただき、ありがとうございました!

最強なのにどこかズレている執事のシアンと、ちょっとポンコツな令嬢アリシアの新しい人生がここから始まります。


「これからの展開が気になる!」「シアンの溺愛をもっと見たい!」と思ってくださったら、ぜひ画面下の【☆評価】と【ブックマーク】で応援していただけると、執筆の凄まじい励みになります!

次回は「二人の甘い(?)日常編」です。お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ