前回までのあらすじ
蒼殺害事件に決着をつけ、リバーシをも辞めた司はそのまま転生協会に残る事を決意する。
オーディションでは一度不合格になってしまうも、何とか二度目の挑戦で合格を手にし、転生協会への正式加入を果たした。
本当の意味での彼のデビュー戦は『評価対決』という異世界運用の評価を競う対決で幕を開けた。普段とは異なり今回は協会初のダブルラスボス役による評価対決が行われる事に。司の相棒役としてはユエルが選抜され、そして二人の対戦相手は『手錠双璧』というコンビ名で有名なムイ&ロアだった。
ダブルラスボス評価対決という方面ではまさにラスボスと呼んでいい二人との対戦に燃える司とユエルだったが、迎える会議初日の朝、手錠双璧の二人に出会った彼らは何故か司に対して敵対心を抱いている事を知る。
疑問に思いながらも会議は比較的順調に進み、関係者は誰もが問題無く当日を迎えられると思っていた。
だがここで事件が起こる。司が突如、『界庭羅船』と呼ばれる組織の一人であるクオリネという少女に襲われたのだ。界庭羅船は犯罪者を警察組織から守る悪専門のボディーガード集団であり、常軌を逸したその強さに司はあっさりと敗北してしまう。
一方カムリィは、転生協会会長のコハクとの会話で、今回の評価対決には表向きとは違う真の開催理由がある事を知り、彼女の秘密を探る為にも調査へと乗り出していた。
そして迎えたダブルラスボス評価対決本番。
司&ユエル側の異世界運用、そしてムイ&ロア側の異世界運用、その両方が同時にスタートし、評価対決は開始された。
一見評価対決は特にトラブルもなく進行しているように見えたが、最後の最後で荒れる事に。何と司とユエルが運用している人工異世界『シルベルス』にムイとロアが侵入した可能性が高く、このままでは異世界運用に影響を及ぼしかねない事態へと発展したのだ。
上層部として対処に向かうコハクとカムリィだったが、二人からすれば計画が順調に進んでいる事の証拠であり、内心喜びに満ち溢れていた。
その頃司とユエルはラスボス戦を終え、この長いようで短かったシルベルスにいよいよ別れを告げる時がきたかと達成感を味わっていた。
そんな中二人は手錠双璧から襲撃を受ける。シルベルスの為に手錠双璧との戦いに挑むも、ユエルを守りながらの戦闘を行っていた司は次第に追い詰められる事になってしまう。だがここで奇跡が起こる。これまで自分を必死に守ってくれた司の雄姿を間近で見ていたユエルは、恐怖と絶望に打ち勝ち、開花適応と呼ばれる覚醒を果たしたのだ。
覚醒を経たユエルとの共闘により、見事司は勝利を掴み取る事に成功する。
その後、コハクとカムリィによって事情を説明された彼らは、ユエルを開花適応させる事こそが今回の評価対決の真の開催理由である事、そして対界庭羅船を目的とした新旗楼の設立について知る。
事情を知った彼らは、それぞれ異なる理由の元で新旗楼のメンバーになる事を決意し、コハクは長い間夢見ていた瞬間がようやく訪れた事に喜びの感情を露わにするのだった。
その一方で司は彼らに対して興味深い発言をしていた。どうやら彼は今から数年前にとある人たちと出会い、その者たちは近い将来、界庭羅船を倒す事が現実的な話になっているかも知れないと豪語していたのだ。
司が出会った人たちの正体は果たして何者なのか……。司の話に興味を持ったムイは、その旨を伝え、司は自分の昔話を聞かせる場を設けようと考えたのだった。




