表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/53

<6>

自室に閉じ籠り、彼の予定通りにあたしはネットでランゲージスクールを検索する。

そこで、スクールの口コミ等を見て、目星をつけた。


ネットの中のコミュニケーションツールの奥深さに感心した。


ホームページ、ブログ、ツイッター・・・お手軽で手を出しやすかったのが”チャット”だった。


誰かに康祐クンの事を聞いて欲しかった。

そして”何かを”言って欲しかった。


『出会い系』なんて自分には関係無いと思ってた。

文字で繋がるなんて白々しいと思ったし、何よりニュースで聞くネット犯罪が自分の身にも起こったらどうしようと不安が擡げている。

だけどその時は、どうしても話したかった。誰かに聞いて欲しかった。


いかにも、みたいなチャットルームは避けた。

それで確か”わいわい”というチャットルーム名をクリックしたのだった。


そこではヒロトを中心に、映画の話で盛り上がっていた。

話題の3Dの映画を字幕版で見たらどうとか、オスカー取った女優の昔出てた映画の話とかで男女入り混じって会話をしていた。

あたしはこんな経験自体無くて、取り敢えず入室したから挨拶だけをと思い


カスミ:こんばんわ


と入力する。


ヒロト:こんばんわ、お初だね?


ヒロトの一声・・・一言かな、この場合。一言を皮切りにずらずらっとルーム内の人があたしに挨拶を返して来た。

妙な緊張は無い。それは視線が無いからなのか。


ヒロト:カスミは映画、何が好きなの?

カスミ:仏『彼方の恋』


入力して、ちょっと空気読めなかったかなと思った。

この映画は本当に小さな映画館でしか上映されず、そんな話題にもならなかった作品だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ