日ノ本文化部ここにあり!!
球技大会終了後、学校中が日ノ本文化部の優勝に沸いていた。
メンバーたちはそれぞれの教室に戻り、クラスメートたちの祝福を受ける。
教室に戻った琴美と真平を待っていたのは、クラスメートたちの盛大な拍手だった。
「おめでとう!琴美、真平くん!まさか本当に優勝しちゃうなんて!」
琴美は満面の笑みで両手を掲げる。
「ありがとう!文化部の力、見たでしょ?」
真平は少し照れながら頬をかく。
「いやぁ、俺はほとんどキャッチャーで座ってただけだけどな。」
するとクラスの男子が笑いながら突っ込む。
「何言ってんだよ真平!お前が一番、汗だくだったじゃん!」
「いや、それはピッチャーが強烈すぎて……。」
クラスメートの女子が琴美に話しかける。
「琴美ちゃん、本当に頑張ったよね!文化部って運動できるイメージなかったけど、見直したよ!」
琴美は得意げに胸を張った。
「日ノ本文化部を甘く見ちゃダメよ!昭和は根性よ!」
「昭和関係ある!?」
教室に笑い声が響く。
沙羅が教室に戻ると、友人たちが歓声を上げて駆け寄った。
「沙羅!ピッチャー超かっこよかった!!」
「磯貝亭ストレートだっけ!?めっちゃウケた!」
沙羅は少し照れながらも得意げに答える。
「まあ、あれくらい磯貝家の娘として当然ね。」
友人がニヤニヤしながら聞く。
「ねえ、『お好み焼きスライダー』とか、あれほんとに実在するの?」
沙羅、目を逸らしながら小声で答える。
「……いや、その場のノリで適当に名前つけただけ。」
友人たちが大爆笑。
「やっぱり適当かよ!」
「でも沙羅っぽくてよかったよ!」
勇馬と美優が教室に戻ると、クラスメートたちが一斉に拍手で出迎えた。
「美優ちゃん、勇馬くん、優勝おめでとー!」
美優はふんわり微笑む。
「ありがと~。なんかね、よく分からないうちに優勝してました~。」
勇馬は静かに微笑みながら頷いた。
「僕はほとんど目立ってなかったけど、文化部が勝ててよかったよ。」
すると、男子が勇馬に肩を組みながら笑った。
「勇馬、お前って文化部では目立たないけど、実は隠れた名プレイヤーなんじゃないの?」
勇馬は恥ずかしそうに首を振る。
「いや、本当にそういうのじゃなくて……僕は裏方が好きなだけだから。」
すると、女子生徒が美優に聞く。
「美優ちゃん、あの謎の打撃は何だったの?わざと?」
美優はにっこり笑って首をかしげる。
「え~?適当にバット振ったら当たっちゃっただけですよ~。」
「天然すぎる!」
クラス全員が再び笑いに包まれた。
シャオが教室に戻ると、女子生徒たちが一斉に取り囲んだ。
「シャオちゃん!あのピッチング、すごかったね!」
「シャオちゃんがいなかったら絶対優勝してないよ!」
シャオは照れくさそうに手を振る。
「パォォ……そんなことないよ~。でもありがとね!」
クラスの男子が興奮気味に言う。
「シャオの球、まじ速すぎて見えなかったよ!」
シャオが笑顔で言った。
「じゃあ今度、キャッチボールしようね~!」
男子生徒たちは一瞬顔を見合わせ、苦笑いしながら答える。
「いや、あれ絶対手が折れるから遠慮しとく……。」
シャオは不思議そうに首を傾げている。
「パォォ……?みんな遠慮しないでね?」
クラス中が大笑い。
巫鈴と萌香が教室に戻ると、クラスメートが歓声を上げる。
「巫鈴ちゃん、萌香ちゃん!お疲れさま!」
巫鈴はやや照れ臭そうに答える。
「ありがとう……正直、計算通りにいかなかったことも多かったけど、結果オーライね。」
萌香は元気よくガッツポーズ。
「うん!文化部ってほんとに面白いよ!お姉ちゃんは暴走するし、巫鈴っちは真剣すぎるし!」
クラスメートの女子が萌香に笑いながら言う。
「萌香ちゃんも意外と熱かったよね!お姉ちゃんへの叫びがすごかった!」
萌香は慌てて顔を赤らめる。
「あ、それは……ちょっと勢い余っちゃっただけだから!」
すると別の生徒が巫鈴に笑顔で尋ねる。
「巫鈴ちゃん、ピンチで指示を出してるとき、めちゃくちゃかっこよかったよ!」
巫鈴は冷静に返すが、頬はほんのり赤く染まっている。
「別に……普通よ。それより、萌香がいると何が起きるかわからなくて大変なのよ。」
萌香が抗議する。
「ちょっと~!それって私のせいってこと!?」
教室中が爆笑に包まれた。
生徒会長の博美が教室に入ると、クラスメートたちは興奮気味に近寄った。
「博美さん!あのセンターからの返球すごすぎ!」
「まさか生徒会長があんな剛速球投げられるなんて!」
博美は冷静に、そしてやや困惑気味に答える。
「ふむ、投げろと言われたから投げただけなのだけれど。」
女子生徒が目を輝かせながら言う。
「博美さんって野球の天才だったんですね!」
博美は静かに首を振る。
「いいえ。ルールも正直まだ理解してないのよ。」
クラスメートたちは驚愕。
「それであの活躍!?博美さんヤバすぎる!!」
博美は小さく微笑んだ。
球技大会の優勝により、日ノ本文化部は一気に学校の人気者になった。
それぞれの教室からは笑い声があふれ、文化部の仲間たちは、この部活で本当に良かったと心から感じていたのだった。




