昭和PC再生計画
貴重な映像を堪能した琴美は満足げに伸びをした後、隅に置かれた PC6001(パピコン) に目を向けた。
「さて、次はこっちね!! せっかく 昭和のパソコン を発掘したんだから、ちゃんと 動作確認 しなきゃでしょ!」
「パォ~! レトロコンピュータ を 起動 させるのですね~!」シャオが目を輝かせる。
「ただ、これ…… 電源が入るかどうか すら怪しいんだよな。」真平が腕を組む。
「よし、ここは 文化部の技術班 である勇馬の出番ね!」琴美がバシッと勇馬の肩を叩いた。
「まあ、やるだけやってみますか。」勇馬は落ち着いた表情でメガネを直し、PC6001の配線を確認し始める。
勇馬は慎重に パソコン本体 と モニター、そして テープレコーダー の配線を接続していく。
「これ、めっちゃ シンプルな構造 ですね。」
「昭和のパソコンは 単純な作り だけど、その分 頑丈 だったりするのよ!」琴美が得意げに語る。
「パォ~! 頑丈 って素敵です~!」
「さて、コンセントを…… よし、いくぞ。」
――カチッ!電源スイッチを入れると、
――ピポッ!画面に 緑色の文字 が浮かび上がった。
「NEC PC-6001 BASIC Ver 1.0」
「うおおお!! 生きてた !!!!」
「パォォォォォ!! すごいです~~!!!」
文化部全員が歓声を上げる。
「これ、まだ 動く のかよ……!」真平も感心した様子で画面を覗き込む。
「えへへ~、なんだか 未知の世界 に来たみたいですね~♪」美優もワクワクしながら画面を眺める。
「ここから ゲーム とか プログラム を動かせるんじゃないか?」勇馬がキーボードを触る。
「ってことは…… カセットテープ の出番じゃない?」琴美がにやりと笑う。
「パォ~! テープレコーダー で データをロード するですね~!」
「おう、今のパソコンみたいに クリックひとつ じゃないんだ。 カセットテープ に データが入ってる から、それを 再生 して 読み込ませる んだよ。」
「パォォォ~~!? 昭和のデータ は 音 だったのですね~!!」
「その通り! いわば 昭和のWi-Fi ね!!」
「いや、それは違うだろ。」沙羅が即座にツッコむ。
「よし、それじゃ このカセット を入れてみるわよ!」
琴美が発掘した 「テープに手書きで『ゲーム』と書かれたカセット」 をセット。
「RUN CAS:」勇馬がコマンドを打ち込むと、
――ピーッ……ガガガガ……ギギギギ……独特な ノイズ音 がスピーカーから流れ始める。
「おおお!? データのロード だ!!」
「パォ~!? データの音 って、こんな感じなのですね~!!」
約1分後、画面に シンプルなドット絵のタイトル画面 が表示された。
「INVADERS」
「これ、もしや…… スペースインベーダー風ゲーム じゃない?」
「おおお、ついに 昭和のゲーム が起動したのか!」真平が興奮する。
琴美がキーボードを操作すると、画面の 白いドット が少しずつ動き出す。
「うわ、 反応 がめっちゃ もっさり してる……!」
「そりゃあ 1980年代の技術 だからね!」
「パォ~! レトロゲー すごく楽しいです~!」シャオが目を輝かせる。
「でも、昭和の時代って、これが 最新技術 だったんだよな……。」
「そうよ! 当時の人たちは、これを 未来のゲーム だと思ってたのよ!!」
「パォ~~! 昭和の未来 ですね~!」
「なんか 前の と 違う ますね~。」美優がぽつりと呟き、視線の先には部室の片隅に鎮座する PC-8801FR があった。
「確かに PC-8801 の方が 高性能 っぽいよな。」 真平が腕を組んで比較する。
「そうね、 PC-8801 は 日本のパソコン文化を築いた名機 だけど、こっちの PC-6001 は 家庭用入門機 って感じだからね。」 琴美がドヤ顔で説明する。
「パォ~! どっちも昭和のパソコン ですが 時代の違い があるですね~!」
「そうそう。 PC-6001 は 1981年 で、 PC-8801 は 1983年 から本格的に普及したのよ。」
「つまり 昭和のパソコン も 進化 していたってことか。」 沙羅が納得したように頷く。
「でも、 PC-6001 は レトロゲーム機 みたいな雰囲気があっていいですね~♪」 美優がほんわかと微笑む。
「パォ~! MSXとPC6001ってどっちが強いんですかぁ?」 シャオが好奇心いっぱいに尋ねると、琴美が「それはいい質問ね!」と嬉しそうに腕を組んだ。
「MSXとPC6001……どっちが強いかっていうと、用途によるわね! PC6001は 日本の家庭用パソコンの先駆け みたいな存在で、MSXは 統一規格 で世界中に広まった 昭和のパソコン戦国時代 の申し子よ!」
「パォ~!? 戦国時代 ですか~!?」
「そう! 1980年代のパソコン市場は 各メーカー がそれぞれ 独自規格 を作ってたの。NECのPCシリーズ、富士通のFMシリーズ、シャープのMZシリーズ…… でも 統一規格があれば もっといろんなソフトが動かせるんじゃないかって考えて生まれたのが MSX なのよ!」
「えへへ~、でも MSX のほうが カラフルなゲーム が多いですよね~?」 美優がMSXをちらっと見ながら言う。
「そうね! MSXは 家庭用ゲーム機 にも近い感覚で ゲーム機としての完成度 が高いの。でも、PC6001は キーボードが打ちやすい し、 BASIC言語の学習 にも向いてるから 学ぶ っていう意味では強いのよ!」
「パォ~! ゲームのMSX と 学びのPC6001 ですね~!」 シャオが納得したように頷く。
「どっちが 強い っていうより、 得意なことが違う のよ。今で言う ゲーミングPC と オフィス用PC みたいな違いかしらね!」
「なるほどな。だから 当時の人たち は 自分に合った機種 を選んでたのか。」 真平が感心しながらPC6001の画面をじっと見つめる。
「えへへ~、それにしても 昔のパソコン って、今の スマホ とは全然違いますね~♪」 美優がほんわかと微笑む。
「そりゃそうよ! 今のスマホは ハイスペックなPC 以上の性能があるんだから! でも 昭和の未来 だったこれを、今こうして 動かせる ってのがロマンなのよ!」 琴美が力強く語る。
「パォ~! 昭和のロマン ですね~!」 シャオもワクワクした表情でPC6001の画面を見つめる。
「よし、それなら 文化部レトロPCコーナー を作るわよ!! PC6001 も PC-8801FR も MSX もまとめて 文化部PC博物館 にするのよ!」
「パォ~~!! すごい計画です~~!!」
「また 琴美の趣味 に引っ張られてる気がするんだが……。」 真平が苦笑するが、琴美はニヤリと笑う。
「いいじゃない! 学びの文化部 らしくなってきたでしょ? さあ、 昭和のテクノロジー をもっと掘り下げるわよ!」
こうして、日ノ本文化部の レトロPC探求の旅 が新たに幕を開けるのだった――!




