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琴美 最近の日常に大いに怒る

 部室の扉をバァンッ!と勢いよく開けた琴美が、仁王立ちで叫んだ。

「もう~ここ最近なんなのよ! 沙羅は戦士化するし、あたしはお嬢様化!! ここは昭和を追求する日ノ本文化部よ!!!」

 その迫力に、部室にいた真平、沙羅、シャオ、美優、勇馬がピクリと反応する。

「……あー、まあ、言いたいことはわかる。」真平が腕を組んで頷いた。「文化部なのに、最近の活動が 昭和 よりも カオス に寄ってる感 はあるよな。」

「パォ~!でも、すごく楽しかったですよ~!」シャオが無邪気に笑う。

「いや、楽しいとかの問題じゃないのよ!!」琴美が机をドンと叩く。「どうして文化部のメンバーが お嬢様 とか 戦士 にならなきゃいけないのよ!?昭和を学ぶんじゃなかったの!?何この方向性!!!」

「いや、私だって戦士になったつもりはないんだけど?」沙羅が肩をすくめる。「でも、琴美、あんたこそ お嬢様化 してたじゃないの。」

「それを言うなァァァァ!!!」琴美は頭を抱えて悶えた。「もう、あの 紅茶を小指立てて飲んでいた過去 を消したいのよ!!」

「パォ~!でも、すごく似合ってましたよ~!」シャオが笑顔で言う。

「似合ってません!!!!!」琴美が全力で否定する。「あたしは 文化部の狂犬 であって、 令嬢 じゃないの!!! 誰よ、あんな変な催眠音声を聴かせたのは!!!」

「それは……」勇馬がメガネをクイッと直しながら言う。「一応 攻撃性抑制 のためにカウンセリングで処方されたものだったんですが……まさか、あそこまでの変化を起こすとは思いませんでした。」

「いやいやいや!おかしいでしょ!?何!?あたし、 レディモード に切り替えられる性格してるってこと!??」

「その可能性もゼロではありませんね。」勇馬は淡々と答える。「琴美先輩の 本来の女性らしさ が開花してしまったのかもしれません。」

「やめてぇぇぇぇ!!!」

琴美が絶叫する中、美優がほわっと微笑んで「でも、琴美先輩のお嬢様姿、ほんとに可愛かったですよ~♪」と無邪気に言う。

「パォ~、すごく綺麗でした~!」シャオもニコニコと同意。

「やめろォォォォォ!!!!!」琴美がガタガタ震えながら後ずさる。「忘れるのよ!!いい!? 文化部の狂犬 である私が お上品 だったなんて、そんな記憶は即消去!!!」

「……いや、 文化部の狂犬 って自分で言うのどうなんだよ。」真平が呆れ顔で突っ込む。

「いいのよ!むしろ、 狂犬 に戻ったことで、ようやくあたしは 日ノ本文化部 に復帰できたのよ!!!」

「そもそも お嬢様化 してたときも、文化部にはいたんだけどな。」沙羅がぼそっと言う。

「でも、琴美先輩、昭和の奥様ってあんな感じじゃないですか~?」美優がぽつりと呟く。

「……え?」

「だって、ほら~、 おしとやかで、家庭を支えて、品のある女性 っていうの、昭和のイメージにありますよね~?」

「……まさかの 文化部として正解 だった……?」勇馬が驚きの表情を見せる。

「いやいやいや!!!違う違う違う!!!違うから!!!あたしはあの昭和じゃなくて アクティブな昭和 を追い求めてるの!!」


「というわけで原点回帰よ!!!隣の元職員室で昭和を探すわよ!」琴美の宣言が響き渡る部室。

真平が眉をひそめながら問い返す。

「何回か整理とかしてるけど本格的にはまだだよな?」

「そうよ!MSXがあったし隣には未知の昭和がうじゃうじゃしてるのよ!!」

「なによ 未知の昭和 って?」

沙羅が呆れたように揚げ足を取ると、琴美は勢いよく腕を組み、満面の笑みを浮かべた。

「いい!? 昭和は広いのよ!! 文化部が今まで触れてきたのは、ほんの一部!まだ見ぬ レトロな遺産 が、この学校にも眠っているはずなの!!」

「いや、 未知の昭和 って何か 未確認生物 みたいな言い方するなよ……」真平が冷静にツッコむ。

「パォ~!でも、すごくロマンがあります~!」シャオが目を輝かせる。

「たとえば レトロゲーム とか 昭和の家電 みたいなものなら、前にも琴美先輩の倉庫で見つけましたよね?」勇馬がメガネをクイッと直しながら確認する。

「そう!だけど、学校の 元職員室 に眠るものは 学園の昭和 なのよ!!」

「学園の昭和?」美優がほんわかと首をかしげる。

「そう! ほら、昔の放送設備とか、学校新聞のバックナンバーとか、もしかしたら 当時の部活記録 もあるかもしれないのよ!」

「そういうの、ちゃんと資料室に保管されてるんじゃないの?」

「いや、だってアレよ? 何年も使われてない 倉庫 だもの。適当に押し込まれた 歴史の遺産 があるかもしれないじゃない!」

「つまり、学園に眠る 埋蔵文化財 を発掘しに行くってことね!?」

「そうよ! 学園考古学 の時間よ!!」琴美が自信満々に言い放つと、部室に一瞬の沈黙が流れた。

「…… 学園考古学 って、また無茶なこと言い出したな。」

「でも、面白そうですね~!」美優がほんわかと微笑む。

「パォ~!わたしも 未知の昭和 を探すです~!」シャオもやる気満々だ。

「まあ、また何か 騒動 になりそうな気はするけど……たまには まじめに昭和探求 するのもアリか?」真平がため息をつきながらも、参加する気になったところで——

「よし!! 決定!! みんな、 元職員室 へ突撃よ!!」琴美の号令とともに、日ノ本文化部は昭和の発掘に乗り出した。

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