マリーゴールド
自分の思いつくままに書いてみました。
抽象的な部分が多いかもしれません。なので、読んだときは頭の中がこんがらがるかもしれません。
しかし、考え続けましょう。この物語の「本当の結末」は、あなたの思考の過程の中にあるのです。
これは答えのない問題です。あなたの考え付いたすべてが、解答でありこの作品の正解なのです。
7月、友人の結婚祝いに花を贈った。
美しいあの人と、その彼に贈る、青色のバラ。
花言葉は「永遠」。彼らの永遠に想いを巡らせてこの花を選んだ。
6月、花瓶には枯れていく白いバラ。
1枚1枚落ちていく花弁が嫌になって、バラをへし折ってゴミ箱に入れた。
自分がまるで家に残された犬みたいで馬鹿らしかった。
5月、花瓶には赤いカーネーション。あの人にあの日に贈った。
あまり気にしてなかったらしく、視線は画面の向こう側。
3月、春が来た。あの人に2本のバラを贈った。
あなたは涙を流しながら受け取って、「ありがとう」と言ってくれた。
自分のこころのなかに花が咲いた。オレンジ色のマリーゴールド。
ずっと大切にしようと思った。
いつかのだれか。手の中から赤いカーネーションの花弁が溢れていた。
目の前にはあの人に似た人が、ただ、漠然と曇り空を眺めていた。
もう一人、曇り空を眺める人がいた、友人だった。
そんなことを思い出して、運命というものに今更嗤いが止まらなかった。
こころの中のマリーゴールドはあの人に供えた。