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とある中隊長の1日

 ――ニポン皇国空軍所属 中隊長リーフ――


 私達の部隊は無事に友軍と合流する事が出来た。これで周り全部敵という地獄から解放される!!


「中隊長! 少将がお呼びです」


 あら。少将さんが。確か合流した部隊のトップでしたね。結構なお偉いさんが私になんの用だろ?

 とりあえず少将さんの所に行こっと。


「リーフです。入っても大丈夫でしょうか?」


「うむ。入れ」


「失礼します。本日はどのようなご用件でしょうか?」


「そうだな……その前にだ。今回は占領地の管理というものを任せてみたわけだが、どうだった?」


 えぇ……大変だった以外の感想があるわけなあいじゃん。そんな事は言えないけど。


「はい。初めての経験でしたが、自分では上手く行ったと思っています。しかし至らない点も多かったので、精進するつもりです」


「自信があって何よりだ。実は敵の殲滅に、大量の占領した土地の管理で人員が足りていなくてな。そんな時に部下からの報告を見ると、未経験なのにすごく上手く市民を管理をしているやつがいると聞いてな。やる気があるのなら引き続きこの町を統治してくれないか?」


 ……私知ってる。これ断れない奴でしょ。自分の仕事を褒められるのは嬉しいけどさ。そもそも私は魔術師なんだけど!


「喜んでやらせていただきます!」


「それは良かった。まだこの周辺は不安定だから町の防衛を怠らないように部下に伝えておけ。予算は渡しておいたから、後で確認してくれ」


 戦争もやれって? この職場辛すぎるよ……。




 それから1週間後。散歩していると漁師の一人に話しかけられました。


「町長さん。妻が病気になったんじゃが……どうにかならんかのう?」


「それは大変ですね。後でうちの部隊のメディに言っておきます。彼女は看護師をしていたから簡単な病気なら何とかできるかも知れません」


「おぉ……助かります。そういえばこれは今朝取れたばかりのタラです。みんなで食べてください」


 なんでこの町に馴染んでるの私!! しかも町長じゃないし! あの人泣いてるよ?

 でもこんな生活も良かったり……なんか敵も来ないし。


「おい! 俺のお菓子だぞ!」


「俺がもらったんだ!」


 今度は子供同士のけんかね。見てみるとアイスクリームと言われる新しいお菓子を取り合ってるみたいだね。アイスクリームって美味しいし、気持ちはわかる。でも喧嘩はダメだからねー。


「はいはい。二人ともどうしたの?」


「あっ、リーフお姉ちゃん。こいつが俺が貰ったアイスクリームを取ろうとするんだよ!」


 ハモってるじゃん。絶対仲良しでしょ君たち。

 15分間話を聞いた感じだと、どっちの言い分もお互い様という感じだった。まだ二人とも7歳くらいだし仕方ないね。なんか喧嘩も盛り上がってきたし、ここはお姉さんが一肌脱いであげよう。


「仕方ないから今日は私がもう1本買ってあげるよ。でも次からは喧嘩しちゃだめだよ。ほら二人とも謝りなさい」


「……ごめんね。アクア」


「こっちこそごめんねファイア」


「ふたりとも良く出来ました。はい。これがご褒美のアイスクリームだよ」


 私がお菓子をあげると二人とも美味しそうに食べ始めた。やっぱり子供は可愛いねー。


「あっ、当たりだ」


 ……また1本が余った。どうしようこれ。

 すると二人はコソコソと何かを話し始めた。また喧嘩はやめてよー。


「あのさ……今度は二人で話し合ったんだけどね」


「これお姉さんにあげる。さっきのお礼」


 あらー!! ちゃんと成長してて偉い! ていうかいい子! よーしよしよし。二人とも頭を撫でてあげよう。







 数年後。この町には新しい女性町長が誕生した。彼女の真面目な仕事ぶりと頑張ってる姿を見た町のみんなに愛されたという。

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